Windows 11 Homeでリモートデスクトップを有効にする方法:ステップバイステップガイド

Windows 11 Homeでリモートデスクトップを使う方法

実は、Windows 11 Homeには標準でリモートデスクトップ機能が搭載されていません。これはちょっと面倒なポイントですよね。でも心配無用です。RDP Wrapperライブラリを使えば、簡単にリモートアクセスを設定することができるのです。少しコツをつかめば、自宅外からでもファイルやアプリを快適に操作できるようになります。ただし、設定には少し工夫が必要で、思ったよりも手間がかかることもありますので、その点はご留意を。

RDP Wrapperライブラリのインストール方法

まず最初に、RDP Wrapperライブラリを入手しましょう。これは、Homeエディションのままでもリモートデスクトップ機能を使えるようにする魔法のツールです。こちらのRDP Wrapper GitHubページからダウンロードできます。ファイルを解凍して、install.batを管理者権限で実行してください:

右クリック > 管理者として実行

その後はパソコンを再起動しましょう。最初からうまく動かない場合もありますが、再起動を何度か行えば解決するケースが多いです。

RDP Wrapperの設定確認

次に、RDPWrapperフォルダ(通常は C:\Program Files\RDP Wrapper もしくはインストール場所)内のRDPConf.exeを起動します。ここで、「Wrapper State」が「Installed」になっていること、「Service State」が「Running」になっていることを確認してください。もし違っていたら、再インストールやWindowsのトラブルシューティングが必要です。Windowsのアップデート後は設定を再チェックしてくださいね。

リモートデスクトップの有効化

次に設定画面に進みましょう。Windowsキー + Iを押すかスタートメニューから設定を開きます。そして:

  • システム > リモートデスクトップ

スイッチを オン にしてください。コマンドプロンプトから設定したい場合は、次のコマンドを実行します:

reg add "HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" /v fDenyTSConnections /t REG_DWORD /d 0 /f

さらに、PowerShellを開いてファイアウォールのルールも有効にしましょう:

Set-NetFirewallRule -DisplayGroup "Remote Desktop" -Enabled True

リモートデスクトップが正常に動作するためには、ポート3389を開放しておく必要があります。

ファイアウォール設定の調整

次に、Windowsのファイアウォール設定を見直します。以下の場所へ進むこと:

  • コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Defender Firewall
  • 詳細設定をクリックし、受信の規則にある リモートデスクトップ – ユーザーモード (TCP-In)を確認しましょう。

有効になっていなかったら、右クリックして 規則の有効化を選択してください。手動でポートを追加するなら:

netsh advfirewall firewall add rule name="リモートデスクトップ" protocol=TCP dir=in localport=3389 action=allow

セキュリティの観点から、特定のIPアドレスだけからのアクセスに制限するのも安全策です。

リモート接続の動作確認

設定完了後は、別のパソコンからテストしてみましょう。標準の リモートデスクトップ接続アプリ(Windows + Rキーを押し、「mstsc」と入力)を使います。接続先のPCのIPアドレスやホスト名を入力します:

例:192.168.1.100 または MyPCName

インターネット経由で接続する場合は、ルーターのポートフォワーディング設定でポート3389をあなたのPCのローカルIPに向けて開放しておく必要があります。また、動的DNS(DDNS)サービスを利用すると、IPアドレスが変わったときも面倒を避けられます。

快適にリモートデスクトップを使うためのコツ

  • Windows 11はこまめにアップデートを。それに対応した最新のラッパー機能が重要です。
  • 設定前に大事なデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
  • リモートアクセスに使うアカウントには、強固なパスワードを設定しましょう。
  • RDP Wrapperの新バージョンや修正情報も定期的にチェックしてください。開発者も互換性維持のためのアップデートをしています。
  • あわせて、セキュリティ向上のためにVPNの利用も検討してください。特に外出先からのアクセスには有効です。

Windows 11 Homeでリモートデスクトップを使う際のよくある質問

標準のリモートデスクトップ機能は使えるの?

残念ながら、Homeエディションには標準で搭載されていません。使いたい場合は、RDP Wrapperを活用する必要があります。

RDP Wrapperは合法ですか?

公式にサポートされていないため、法的にはグレーゾーンです。自己責任で使用してくださいね。

RDPって何?

Remote Desktop Protocolの略で、ネットワーク越しに別のPCにアクセスできる仕組みです。

インターネット環境は必須?

基本的には安定したネットワーク接続が必要です。ローカルネットワークでも動きますが、リモートの場合は特に重要です。

おさらい:リモートデスクトップ設定のチェックリスト

  • RDP Wrapperのインストール
  • 設定と状態の確認
  • リモートデスクトップの有効化
  • ファイアウォールのルール設定
  • 接続確認を別端末から行う

Windows 11 Homeでのリモートデスクトップ有効化は、ちょっとした棚登りのように感じることもありますが、正しいステップを踏めば意外と簡単にできるものです。セキュリティには十分注意し、強固なパスワードや定期的なアップデート、必要に応じてVPNの利用を心がけると安心です。少しでも助けになれば幸いです!