Windows 11のパソコンでトラブルシューティングをしているのに、行き詰まったことはありませんか?たまにはセーフモードが解決策になることもありますが、その入り方が少し複雑に見えることも。セーフモードは簡単に言えば、最小限のドライバーとシステムだけでPCを起動させる方法で、問題の原因を探るのに非常に便利です。ただ、Windowsはこうしたトラブル対策モードへのアクセスを少しわざと複雑にしている気もしますね。
Windows 11をセーフモードで起動する方法
もうF8キーで起動する時代は終わりました。Windows 11ではそれが通用しません。実際に有効な方法はこちらです:
方法1:設定から(通常通りログインできる場合)
通常通りPCが起動し、デスクトップに入れる状態ならこちらの方が簡単です。Windowsの設定操作に慣れていると便利です。
- 【設定】を開きます(キーボードの Windows + I がお手 quick)。
- 左側のメニューから【システム】を選択し、その中の【回復】をクリックします。
- 【高度なスタートアップ】の項目で【今すぐ再起動】をクリックすると、特別なメニューに入ります。
再起動後、青い画面になり、さまざまなオプションが表示されます。
方法2:サインイン画面から(PCがフリーズしたり起動しない場合)
もしもパソコンの調子が悪く、デスクトップにたどり着けない場合は、電源を強制的に切るのを繰り返します(電源ボタン長押しで強制終了を3回)。そうすると、次回起動時に自動的に回復モードに入ります。その画面で【詳細オプション】>【トラブルシューティング】>【詳細オプション】>【スタートアップ設定】を選び、【再起動】をクリックします。
方法3:コマンドプロンプトを使う(CLIに慣れている人向け)
既にWindowsに入っていて、手動でセーフモードにしたい場合は【管理者としてコマンドプロンプト】を開き、次のコマンドを入力します:
bcdedit /set {current} safemode minimal
これを実行したら、PCを再起動します。するとセーフモードで立ち上がるはずです。元に戻すには次のコマンドを使います:
bcdedit /deletevalue {current} safemode
コマンドに慣れている方には便利ですが、bcdeditの編集は慎重に行わないと起動できなくなることもあります。確実に元に戻せる場合のみに利用しましょう。
セーフモードが役立つのはどんなとき?
PCが頻繁にクラッシュしたりフリーズしたり、正常に起動しないときはセーフモードに入るのがおすすめです。これは、問題の原因になっている可能性のあるサードパーティー製のアプリやドライバー、アップデートを一時的に無効にするためです。起動時には、シンプルなデスクトップと最小限の機能だけが表示される状態になります。
何が変わる?
セーフモードに入ると、問題のあるソフトウェアのアンインストールやドライバーの更新、アップデートのロールバックなどが行えます。まるで、ピカピカのクリーンなWindows環境に入ったような感覚です。ただし、音声やネットワーク機能は【ネットワーク有効】のオプションを選ばないと制限されることもあります。場合によっては再起動や設定の調整が必要です。正常に戻るには、通常の状態に戻すために再起動するのが一番簡単です。
ちなみに、セーフモードにした後は、画面の解像度や周辺機器の動作がおかしくなることがありますが、それも一時的なものです。気にせず、しばらく様子を見てください。普通に戻すには、再起動だけでOKです。
セーフモードに入れるためのちょっとしたコツ
- 作業途中のデータはこまめに保存しておきましょう。セーフモードへの再起動は進行中の作業を失う可能性があります。
- 【ネットワークつき】のセーフモードは動きが不安定なこともあるので、必要に応じて再度オンにする準備をしておきましょう。
- サインイン画面で【Shift + 再起動】を使えば、リカバリーモードに素早くアクセスできます。
- セーフモードに入りづらい場合は、電源メニューから【Shift】キーを押しながら【再起動】を選ぶのも良い方法です。
- セーフモードからの退出は、普通に再起動するだけで完了です。難しくありません。
よくある質問
セーフモードとは何ですか?
Windowsが最低限の状態で起動する仕組みです。不要なドライバーやソフトは無効化されるため、問題の原因を特定しやすくなります。
なぜセーフモードを使うのですか?
システムが落ちたり遅くなったり、起動しないときに、背景に動いている通常のソフトやドライバーを無効にして、問題の根本原因を見つけるためです。
ネットに接続できますか?
【ネットワークつき】のセーフモードを選べば可能です。でも、Wi-Fiの電波状態や古いドライバーの場合は、通信が不安定になることもあります。
どうやって終了させるの?
普通にPCを再起動すれば終了です。bcdeditを使った場合は、設定を元に戻す必要があります。
セーフモードは危険ですか?
いいえ、安全な診断用のモードです。重要な設定を変更する時は、内容を理解してから操作しましょう。
まとめ
- 設定から【システム】>【回復】経由で【詳細スタートアップ】を選択して再起動
- あるいは、電源を3回連続強制的に切って自動的に回復を呼び出す
- コマンドプロンプトが得意な人は、ブート設定を変更するコマンドを使うと便利
- インターネットが必要なら【ネットワーク有効】のセーフモードを利用する
これで、少しでも迷っている人の時間を短縮できれば幸いです。正直、Windowsのセーフモードへの入り方はもう少し簡単でもいいのに…と思いますね。