「Go Back」機能が使えない状態でWindows 11をアンインストールするのは少し変に思えるかもしれませんが、きちんと準備すればちゃんとできます。基本的には、以前のWindowsのバージョン（ほとんどの場合Windows 10）をインストールメディアを使って再インストールする必要があります。これは単なるクリック操作ではなく、初期設定に近い作業になるので、いくつかのステップを覚悟してください。
Windows 11を「Go Back」なしでアンインストールする方法
Windowsの標準のロールバック機能が使えないため、自分でインストールメディアを作る必要があります。たとえば、Windowsを記録したUSBメモリを用意します。この作業は少し手間がかかる上に、データのバックアップやブート可能なドライブの作成など注意点もありますが、確実に動作します。
ステップ1：重要なデータのバックアップ
はい、ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、これが一番大事です。写真や書類などの重要なファイルは外付けハードドライブやクラウドストレージに保存しましょう。Windowsのインストールメディアは誤ってデータを消すこともあるので、念入りにバックアップを行ってください。一部の環境では、最初にバックアップが失敗し、その後再起動で成功することもあります。ちょっと不思議ですが事実です。
ステップ2：古いWindowsのバージョンをダウンロード
Microsoftの公式ページ こちら からWindows 10のダウンロードページへアクセスし、Media Creation Tool（メディア作成ツール）をダウンロードしてください。これが公式のWindowsインストールUSB作成方法です。特にWindows 11から旧バージョンに戻す場合は、正しいエディション／バージョンを選ぶよう注意しましょう。
ステップ3：ブータブルUSBドライブの作成
Media Creation Toolを起動し、画面の指示に従います。ISOファイルの保存先を尋ねられるので、容量が最低8GB以上のUSBメモリを選びます。次に「ブート可能なUSBを作成」のオプションを選び、作業を進めてください。USBのフォーマットやFAT32/NTFSの選択によってエラーになることもあるので、その場合は一度ドライブのフォーマットを確認しましょう。
ステップ4：USBから起動させる
USBをPCに差し込み、再起動します。その際、DeleteやF2キーを押してBIOS/UEFI設定画面に入ります。「起動順序（ブート順）」を変更し、USBドライブを一番最初に設定してください。設定を保存して再起動すると、Windowsインストーラーの画面が表示されるはずです。もし表示されない場合は、BIOS設定を見直す必要があります。システムによっては、ブート設定の変更が手間取ることもありますが、これは避けて通れません。
ステップ5：古いWindowsをインストール
画面の指示に従って進めます。インストールタイプの選択画面では カスタムインストール を選びましょう。パーティションの一覧が表示されるので、Windows 11がインストールされているドライブを選び、必要であればフォーマットします（ただし、バックアップはきちんと済ませておいてください）。後は指示に従って進めると、インストーラーが既存のWindowsを上書きし、古いバージョンに戻ります。途中何度か再起動しますが、これは普通のプロセスです。
ひとつだけ注意：USBから起動できない場合は、BIOS設定のブート優先順位やセキュアブートの設定を見直してください。
Windows 11を「Go Back」なしでアンインストールするコツ
- 必ず事前にデータのバックアップを取ること。失敗はあっという間です。
- USBは正しくフォーマットし、容量も十分に確保しておくこと。
- BIOSまたはUEFIのブート順設定に慣れておくこと。これが一番の難所になる場合があります。
- アクティベーションが必要な場合に備えて、プロダクトキーを控えておくこと。
- インストール前にドライバが新しいOSでも動作するか確認しておくと安心です。
よくある質問
データを失わずにWindows 11をアンインストールできますか？
可能性はありますが、確実ではありません。復旧用のバックアップは必須です。インストール中に何か問題が起きるとデータを失う危険もあるので、安全第一で行動しましょう。
プロダクトキーがなくても大丈夫ですか？
以前アクティベート済みなら、大抵再アクティベーションは可能です。ただし、古いバージョンへダウングレードする場合はキーが対応しているか、既にハードウェアとリンクしているかを確認してください。
インストールにどれくらい時間がかかりますか？
使用しているハードウェア次第ですが、だいたい30分以上かかることが多いです。特に遅いPCやディスクの完全フォーマットを行う場合は、もう少し時間を見込んでください。焦らず待つのが吉です。
あとからWindows 11に戻すことはできますか？
もちろん可能です。再びWindows 11をインストールすればOK。インストーラーを手元に置いておくと、必要なときにすぐ戻ることができます。
USBから起動しない場合はどうすればいいですか？
BIOS/UEFI設定でUSBを最優先起動に設定し直してください。セキュアブートを無効にする必要がある場合もあります。USBが正しくブートできる形式になっているかも再確認しましょう。
まとめ
- まずは大事なデータのバックアップを！最も面倒だけど不可欠な作業です。
- Microsoftの公式サイトで希望のWindowsバージョンをダウンロードしましょう。
- ブート可能なUSBを作成します。これが少し難しさのポイントです。
- PCを再起動し、BIOS設定を変更してUSBから起動させます。
- 画面の指示に従って古いWindowsをインストールしましょう。何度か再起動しますが、気長に待つことが成功の秘訣です。
結論
Windows 11の標準のロールバック機能が使えなくても、正しい手順を踏めばアンインストールは可能です。ただし、事前のバックアップとBIOS設定の調整は忘れずに。あとは、インストーラーの進行を黙って見守るだけ。ちょっと面倒に感じることもありますが、それもWindowsのひとつの仕様です。
この方法で少しでも時間を節約できるといいですね。ポイントは準備と忍耐、そして何よりもすべてを二重に確認することです。アンインストール、がんばってください！それと、できれば次回はアップグレード時の急ぎを避けるのも一つの手ですよ。