Windows 11のBIOSでRAMの速度を調整する方法
BIOSでRAMの速度をカスタマイズすることで、パフォーマンスが大きく向上することもあります。難しい作業ではありませんが、初めてやると少し戸惑うかもしれませんね。やることはシンプル — 再起動してBIOSに入り、メモリ設定を探して、RAMの速度を引き上げるだけ。設定後は保存して再起動、これだけで改善を実感できることも多いです。ゲームのロード時間や、操作の快適さも向上する可能性があるので、ハードウェアが許すならぜひ挑戦してみてください。
Windows 11でRAMの速度を変更する手順
正しく設定すれば複雑な作業ではありませんが、思い通りにいかないこともあります。流れはシンプルでも、途中でつまずくこともあるので、焦らず進めましょう:
まずはシステムを再起動
スタートメニューを開き、電源アイコンから<再起動
または、Win + Xキーを押して表示されるメニューから<シャットダウンまたはサインアウト > 再起動を選択します。
システムの起動時に、BIOSに入るためのキーを押しましょう。一般的にはDelete
またはF2です。ロゴが出る前に素早く押す必要があります。機種によってはF10
やEsc
もあるので注意してください。
プロのヒント:UEFI搭載のマシンでは、次の手順でもBIOS設定にアクセスできます:
設定 > システム > 回復 > 詳細スタートアップ > 今すぐ再起動 > トラブルシューティング > 詳細オプション > UEFIファームウェア設定 > 再起動
少し面倒ですが、これでアクセス可能です。
BIOSに入ったら、メモリ設定を探す
BIOS画面に入ったら、「メモリ設定」または「オーバークロック設定」のタブを見つけましょう。ブランドによってAdvanced、Overclocking、AI Tweakerなど呼び方が異なることもあります。
操作は矢印キーや、最近のBIOSならマウスも使える場合があります。
RAMの速度を調整しよう
メモリ設定のメニューで、「DRAM Frequency(DRAMフリークエンシー)」や「Memory Timing(メモリタイミング)」、「XMP Profile(XMPプロファイル)」といった項目を探します。
恐ろしくなければ、XMPやDOCPを有効にすると簡単です。Profile 1を選択するだけで、自動的に最適な速度とタイミングに調整されます。
自分で調整したい場合は、「DRAM Frequency」をAutoから希望の速度(例:3200 MHz
)に設定します。RAMやマザーボードの仕様に合った範囲内で設定しましょう。
サポートされる速度は、Linuxコマンドやマザーボードのマニュアル、RAMの仕様書で確認できます。上げすぎると不安定になることもあるので注意しましょう。
設定を保存して再起動
変更が終わったら、F10キーを押して保存・終了。システムは新しい設定で再起動します。
もし起動しなくなった場合は、次の方法でBIOSリセットを試してください:
- CMOSバッテリーを数分取り外す、または
- マザーボードのジャンパーを使って設定をリセット(マニュアル参照)
RAM速度調整の便利なヒント
- 作業前に、まず自分のRAMの最大サポート速度と、マザーボードの対応速度を確認しましょう。取扱説明書やQVL(Qualified Vendors List)に記載があります。
- BIOSのアップデートも検討しましょう。新しいバージョンは安定性や対応速度の向上につながることがあります。アップデート方法は、メーカーの指示に従ってください—USBメモリを使うことが一般的です。
- 手動調整に自信がなければ、XMP/DOCPを有効にするだけでも十分な効果が得られます。
- BIOS設定を変更する前に、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。設定を誤ると起動しなくなる恐れもあるからです。
よくある質問:RAMの速度変更について
これでパソコンが壊れたりしない?
BIOSでRAMの速度を調整すること自体が直接の故障の原因になることはほとんどありません。ただし、設定を高すぎる値にすると不安定になったり起動しなくなる可能性もあるので、XMP/DOCPやメーカーの推奨範囲内で調整しましょう。
新しいRAMの速度が反映されないのはなぜ?
設定を保存できていなかったり、マザーボードがその速度に対応していない可能性があります。再びBIOSに入り、設定した速度になっているか確認しましょう。また、RAMがきちんと挿さっているかもチェックしてください。余裕があれば一度抜いて差し直すと良いです。
自分のPCがサポートしている最高速度を知るには?
マザーボードの取扱説明書やQVLリストを確認したり、CPU-Z
のようなツールを使って現在のメモリ情報を取得しましょう。そこに記載された対応速度が参考になります。
設定できる手動速度調整の項目が見つからない
一部のシステムでは手動設定をロックしている場合があります。その場合、BIOSのアップデートや、マザーボードの特殊機能を利用する必要があります。どうしても手動調整できないなら、XMP/DOCPの利用に切り替えましょう。
RAMの速度を変更する必要はある?
必須ではありません。デフォルトの速度でも十分機能しますが、ゲームや重たい作業を行う場合、範囲内での速度アップは動作を少しだけ快適にすることがあります。
RAMの速度調整のためのチェックリスト
- システムを再起動し、BIOSに入る準備をする
- 起動直後に
Delete
やF2キーを押す - BIOS内のメモリ設定を探す
- RAMの速度を調整、またはXMP/DOCPを有効にする
- 保存して終了、設定反映のために自動的に再起動
最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、この手順を守ればスムーズに設定できるようになるでしょう。互換性や最新のBIOSにアップデートすることも成功のカギです。適切に調整されたRAMは、Windows 11のパフォーマンスを確実に引き上げ、マルチタスクやゲーミングも快適になります。もしうまくいかなかったら、リセットやサポートに頼るのも良い方法です。慎重にオーバークロックに挑戦して、システムの可能性を最大限に引き出しましょう。