Windows 11のプロダクトキーの調べ方:初心者向けステップバイステップガイド

Windows 11のプロダクトキーを探すのは、再インストールやライセンスのトラブル解決時に意外と手間取ることがあります。特に、キーが見つけにくかったり、予想外の場所に隠されていることも。ですが、いくつかのコマンドやツールを使えば、あまり苦労せずに取得できる場合がほとんどです。ただし、PCがOEMプリインストール版の場合や、TPMやBIOSの暗号化によってアクセスできないケースもあることを念頭に置いてください。まずは、これらの基本的な方法から試すのが無難です。くれぐれも焦らないようにしましょう。

Windows 11のプロダクトキーの調べ方

まずはコマンドプロンプトやPowerShellを開くのが手っ取り早い

最初に、コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動しましょう。多くの環境では、Windowsキーを押して「cmd」または「PowerShell」と入力し、エンターキーを押すだけで開けます。最新のPCでは、BIOSやUEFIファームウェアにプロダクトキーが保存されているケースもあり、その場合、これらのツールを実行するだけで取得できることもあります。ただし、OEM版のプリインストールWindowsでは、コマンドを実行しても何も表示されないこともあるので、その点は覚えておきましょう。

コマンドを実行してキーを確認しよう

  • PowerShellやコマンドプロンプトで次のコマンドを入力します:
    wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey
  • エンターキーを押すと、システムに保存されている25文字のプロダクトキーが表示されます。これがあなたのキーです。見つけたら大切に控えておきましょう。

このコマンドは、システムのファームウェアに保存されているキーを取得します。ただし、OEMのパソコンやWindowsのアップグレード版では、キーがBIOS/UEFIに保存されていなかったり、隠されている場合があり、その場合はうまく取得できないこともあります。そうしたケースでは、コマンドが停止したり、空白のまま終わることもあります。

キーを書き留めて大切に保管しましょう

キーが表示されたら、紙に書き写すか、パスワードマネージャーなど安全に保存できる場所に控えておきましょう。文字や数字の羅列に見えることが多いので、「漏れなく正確に写す」ことが重要です。後々使う予定がある場合は、誤入力にならないように注意してくださいね。

サードパーティ製ソフトウェアの使用も一つの手

コマンドラインでうまくいかない場合や情報が得られない場合は、ProduKeyBelarc Advisorといったサードパーティ製のツールを試すのもおすすめです。これらはシステム内のインストール済みのライセンスキーをスキャンして表示し、時にはコマンドから見つけにくいOEMやデジタルライセンスも見つけ出してくれることがあります。ただし、こうしたツールは動作中のシステムに対して動作させるため、セキュリティソフトによってブロックされることもあります。その場合は、一時的にリアルタイム保護を停止すると良いでしょう。

取得したキーは正確かどうか確認しよう

キーを見つけたら、フォーマットや長さをよく確認してください。特にOEMシステムでは、キーが特殊な保護領域に保存されていて、自力で表示されないこともあります。そんな時は、購入時のメールや領収書、またはデバイス側のステッカー(少なくなっていますが)を確認します。なお、UEFI/BIOSに埋め込まれている場合は、専用のツール(例:Winhance)を使って抽出する必要があるケースもあります。

Windows 11のプロダクトキーを見つけるためのヒント

  • システムを最新の状態にアップデートしておくこと。アップデートにより、ライセンス情報の保存場所や方法が変わることがあります。
  • ライセンス情報は安全な場所に保管しておきましょう。パスワードマネージャーやクラウドのセキュアノートなどがおすすめです。
  • Windowsをデジタル版で購入した場合は、購入時のメールやMicrosoftアカウントの購入履歴を確認しましょう。そこにキーやライセンス情報が記載されていることもあります。
  • OEMパソコンには、側面や底面に貼られたCOAステッカー(ハードウェア証明書のステッカー)が貼ってあることがあります。ただし、これも最近では信頼性が低くなっています。
  • UEFI/BIOSに隠されていることも多いため、その場合は専用ツールを使って抽出してください(例:Winhance)。

よくある質問

デジタルライセンスとプロダクトキーの違いは?

基本的に、デジタルライセンスはMicrosoftアカウントやハードウェアに紐付いていて、インターネットに接続していると自動的にアクティベーションされます。一方、プロダクトキーは25文字のコードを手動で入力して有効化するためのものです。場合によっては、デバイスにはライセンスだけが紐付いていて、キーが見えないこともありますが、その場合は深く調べる必要があります。

管理者権限がなくてもキーは取得できる?

基本的には難しいです。システム情報を表示する多くのコマンドは管理者権限が必要です。職場や学校のPCでは、管理者権限がないとアクセスできない場合がほとんどです。IT部門に問い合わせるのが確実です。

コマンドを実行しても何も表示されない場合は?

その場合は、サードパーティのツールを使うか、購入時のドキュメントを確認してください。アップデート後やシステムの変更後に再試行すると、保存されたキーが表示されることもあります。少し意外に思えるかもしれませんが、案外、見つかることもあります。

Windowsをリセットするとキーは消える?

システムに内蔵されている場合やMicrosoftアカウントに紐付いている場合は、リセットしてもライセンスは失われません。ただし、工場出荷時のOEMキーの場合、リセットやクリーンインストールの方法によってはキーを失うこともあるため、事前に確認しておくと安心です。

別のPCに同じキーを使える?

基本的には不可です。OEMライセンスは、そのPCにだけ紐付いています。ボリュームライセンスでは違いますが、一般的な家庭用のライセンスは1台ごとに取得・アクティベートが必要です。移行や再利用を考える場合は、正規の手続き(無効化や動作解除)を行う必要があります。

まとめ

  • まずはコマンドプロンプトやPowerShellを開きましょう。
  • 次に、「wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey」と入力します。
  • 出てきたキーを確実に控えましょう。
  • どうしても見つからない場合は、ProduKeyやBelarcなどのツールを使います。
  • 今後も使う予定がある場合は、キーの正確性をあらかじめ確認しておくことが大切です。

まとめ

Windows 11のプロダクトキーを見つけるのは簡単ではありませんが、基本的な方法やツールを駆使すれば、思ったよりもスムーズに行えることがあります。特に、PCの再起動や別のツールの併用が効果的です。キーを手元に保存しておくことで、将来的に再インストールやトラブルシューティングが必要になったときに、大きな助けになります。