Windows 11でファイルエクスプローラーからOneDriveを完全に削除するのは初めてだと少し怖く感じるかもしれませんが、実はそれほど難しい作業ではありません。ほとんどの場合、レジストリに入り込んで設定を変えるだけです。システムの設定に慣れているなら、案外簡単にできますよ。ただし、レジストリを不用意に書き換えるのは危険です。必ず最初にバックアップを取ってから作業しましょう。Windowsには、備えていないと面倒になる仕組みもありますので注意してくださいね。
Windows 11のファイルエクスプローラーからOneDriveを除外する方法
これはOneDriveを完全にアンインストールするわけではありません。ファイルエクスプローラーのサイドバーから非表示にするだけです。必要なときにアクセスできるようにしておきたい場合に便利です。やることは以下の通り:
ステップ1:レジストリエディタを起動
Windows + Rキーを押して、「regedit」と入力し、Enterキーを押します。ユーザーアカウント制御のダイアログが出たら、「はい」をクリックします。ここで注意が必要です。レジストリはシステムの中枢を司る重要な設定の宝箱なので、誤った変更をしてしまうと不具合の原因になります。作業前には必ずバックアップを取りましょう。
ステップ2:OneDriveのレジストリキーを探す
レジストリエディタ内で、次のパスに移動します:HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}。面倒な場合は、コピーしてアドレスバーに貼り付けるとスムーズです。このパスは直接OneDriveに関係する設定場所です。
ステップ3:「System.IsPinnedToNameSpaceTree」の値を変更
該当のキー内でSystem.IsPinnedToNameSpaceTree
をダブルクリックします。値は通常「1」に設定されています。これは表示されている状態を意味します。それを「0」に変更しましょう。この簡単な操作で、File ExplorerからOneDriveのアイコンを非表示にできます。環境によっては、反映させるためにPCの再起動やエクスプローラーの再起動が必要になることがあります(再起動の方が早いです)。
ステップ4:エクスプローラーの再起動またはPCの再起動
確信が持てたら、エクスプローラーだけを再起動しましょう。タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、「Windowsエクスプローラー」を見つけて右クリック、「再起動」を選びます。それでも表示が変わらない場合は、PCの再起動も試してください。何度かやり直すとサイドバーがリフレッシュされることがあります。
ステップ5:OneDriveが非表示になったか確認
エクスプローラーを開いてサイドバーに目を向けてみてください。無事設定が反映されていれば、もうOneDriveのアイコンは表示されていません。もしまだ表示されている場合は、レジストリの操作が正しく行えていない可能性があります。設定のやり直しをしてください。
※注意:この操作は、OneDriveに保存しているファイル自体は削除しません。ただ単にサイドバーから見えなくなるだけです。ファイルには引き続き、アプリやWebブラウザからアクセス可能です。
Windows 11でOneDriveを非表示にするためのヒント
- レジストリを書き換える前に、必ずバックアップを取ること。安全第一です。
- もう一度表示させたいときは、レジストリの
System.IsPinnedToNameSpaceTree
を0から1に戻せばOKです。 - 起動時間短縮を狙うなら、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブからOneDriveの自動起動を無効にしましょう。
- 非表示にしても、完全にアンインストールされたわけではありません。OneDriveはバックグラウンドで動き続けることもあります。完全に削除したい場合は、「設定」や「PowerShell」からアンインストールしてください。
よくある質問
なぜファイルエクスプローラーからOneDriveを隠すの?
使わないときに邪魔になる場合もありますし、複数ドライブやフォルダがあってごちゃついていると操作性が落ちることも。整理整頓の一環です。
レジストリ操作は安全なの?
慎重にバックアップを取れば問題ありません。ただ、Windowsはあまり親切じゃない部分もあるので、操作は自己責任で。誤った操作をすると不具合やバグの原因になることもありますので気をつけてくださいね。
非表示にしてもOneDriveのファイルは見られるの?
はい。実際のファイルはそのままあり、同期も続いています。エクスプローラー上では見えなくなるだけです。必要なときはアプリやWebからアクセスしましょう。
これでOneDriveの同期は止まる?
いいえ。表示を消すだけですので、同期自体はそのまま動いています。アンインストールしなければ、バックグラウンドの同期は継続します。
もう一度使いたいときはどうする?
レジストリの設定を逆にして、System.IsPinnedToNameSpaceTree
を再び「1」に戻します。通常はPCの再起動やエクスプローラーの再起動だけで、元に戻ります。
まとめ
- Windows + Rキーを押し、「regedit」と入力してレジストリエディタを起動。
- 次のパスに移動:HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}
System.IsPinnedToNameSpaceTree
の値を「1」から「0」へ変更- エクスプローラーを再起動するかPCを再起動
- これでOneDriveは見えなくなるが、背景では動き続ける仕組みです
少しでも作業時間の短縮になれば幸いです。完璧ではありませんが、シンプルに整理整頓するのには十分です。