Windows 11のコマンドプロンプトでWiFiパスワードを確認する方法:ステップバイステップガイド

もし一度でもWiFiパスワードを忘れてしまったけれど、まだWindows 11を使ってインターネットに接続しているなら、実は簡単にパスワードを確認できるかもしれません。ルーターをリセットしたり、古いメモを引っ張り出したりしなくても大丈夫です。ちょっと不思議に思えるかもですが、Windowsはこういった情報をきちんと保存していて、コマンドプロンプトのコマンドを使えば、これまで接続したネットワークのパスワードを引き出せるのです。ただし、管理者権限でコマンドを実行する必要があります。さあ、その秘密を明かしましょう!

Windows 11のコマンドプロンプトでWiFiパスワードを見る方法

この方法は、「もう一度接続したいけどパスワードを忘れた」「誰かとシェアしたい」「ただ記憶をリフレッシュしたい」といったときに役立ちます。Windowsはパスワードを保存しているものの、ネットワーク設定画面ではあまり見えなくなっているからです。コマンドの出力結果にパスワードが表示されることがほとんどですが、環境によっては少し動きが不安定な場合もあります。あるマシンでは一発で出たのに、別のマシンではうまくいかないこともあります。再起動や、管理者権限で実行することで解決することも多いです。

ステップ1:コマンドプロンプトを開く

まず、Windowsキーを押して検索バーにcmdと入力します。次に、そのアイコンを右クリックして管理者として実行を選びましょう。管理者権限が必要なコマンドが多いためです。Windowsはちょっとしたセキュリティ設定をしていることもありますから、ここは省略せずに管理者権限で行いましょう。そうしないと許可エラーになり、先に進めません。

ステップ2:ネットワークプロファイルの一覧を取得

コマンドウィンドウに以下を入力し、Enterを押します:

netsh wlan show profiles

これにより、過去に接続したWiFiネットワークの一覧が表示されます。次に、覚えておくべきポイントはそのネットワーク名です。スペルや空白も正確に入力しないと結果が出ないため、じっくり確認しましょう。間違えると、パスワードが表示されなかったり、間違った内容になってしまったりします。

ステップ3:WiFiのパスワードを確認する

次に、以下のコマンドを入力してください(YOUR_NETWORK_NAMEは実際のネットワーク名に置き換えます):

netsh wlan show profile name="YOUR_NETWORK_NAME" key=clear

ネットワーク名にスペースがある場合は、必ず引用符(” “)で囲みましょう。引用符を付けると確実に動作することが多いですが、付けなくても良い場合もあります。正確に入力することがコツです。

このコマンドは、そのネットワークの詳細情報を表示します。画面の中にKey Contentという行があれば、これがパスワードです。セキュリティ設定の部分に隠れていることもあるので、少しスクロールして探しましょう。見つけたらメモしておくのがベストです。パスワードが表示されない場合は、スペルミスや再起動後の再実行を試しましょう。

ステップ4:パスワードを書き留める

Key Contentの横に書いてあるのがあなたのWiFiのパスワードです。誤字に注意して正確に控えましょう。少しでも間違えると、後で接続するときに手間取る原因になります。特に、スペースや特殊文字を含むパスワードは注意が必要です。見たまま正しく記録してください。

ステップ5:コマンドプロンプトを閉じる

最後に、exitと入力してEnterキーを押すと、コマンドプロンプトが閉じます。これで完了です!保存したパスワードはメモに残したり、誰かと共有したりできますね。

ただし、一部の環境ではもう一度管理者として実行しなおしたり、権限エラーが出る場合もあります。前述のように、過去にそのWiFiに接続したことがある場合にのみ有効です。資料を掘り起こすような操作ではなく、あくまで保存された情報を取り出すだけですのでご注意を。

Windows 11のコマンドプロンプト活用のヒント

  • 必ず管理者としてコマンドプロンプトを開くこと。許可エラー防止に役立ちます。
  • コマンドを入力する前に、ネットワーク名のスペルや内容を三度確認しましょう。タイプミスはNGです。
  • WiFiパスワードは大切な情報です。安易に他人と共有しないよう注意してください。
  • セキュリティ向上のためにも、定期的にパスワードを変更しましょう。共有が多い場合は特に重要です。
  • コマンドが動かないときは、入力内容を丁寧に見直してください。特に引用符やスペースは要注意です。Windowsはちょっとしたミスも見逃しません。

よくある質問

接続していないネットワークのパスワードも見られる?

できません。そのネットワークに一度でも接続したことがなければ、Windowsはパスワード情報を保存しません。 この方法は、すでに接続履歴がある場合だけ有効です。

「Key Content」が空欄の場合はどうすれば?

その行が空白だったり、「空」って表示されていれば、そのネットワークはパスワードなしのオープンネットワークか、Windowsが情報を取得できない状態です。セキュリティポリシーの制限や、オープンネットワークが原因の場合もあります。

この方法はすべてのWiFiネットワークに使える?

いいえ、過去に接続したことがあり、かつWindowsに資格情報が保存されているネットワークだけです。新しいネットワークには使えません。

これをやるのは安全?

自分のPCで行う分には問題ありません。ただし、他人のネットワークに勝手にアクセスしたり、所有者の許可なしに情報を取得したりするのは絶対にやめましょう。

「権限が拒否されました」エラーが出る場合は?

それは管理者としてコマンドプロンプトを開いていないためです。必ず右クリックして「管理者として実行」を選んでください。場合によってはPCの再起動も効果的です。

まとめ

  • 管理者としてコマンドプロンプトを開く
  • netsh wlan show profilesを入力
  • 次に、netsh wlan show profile name="ネットワーク名" key=clearを使用し、正しい名前を入力
  • Key Contentの行に注目。そこにパスワードが記載されています
  • 完了したらCMDを閉じる

これで誰かの役に立てば幸いです。Windowsには少し不思議な点もありますが、保存している情報をうまく引き出せるのは便利な技です。環境によっては少し手間取ることもありますが、試す価値は十分あります。困ったときにはぜひ挑戦してみてくださいね。