Windows 11にmacOSをインストールするには
「Windows PCにmacOSを入れるなんて無理じゃないか」と思うかもしれません。でも、ちょっとしたコツをつかめば、思ったより簡単にできるんです。実はその鍵は仮想マシンの利用。仮想マシンは、Windows上に仮想のMac環境を作り出すことで、まるでMacが動いているかのような sandbox を作ることができるのです。難しそうに感じるかもしれませんが、諦めずに少しずつ進めれば、意外と楽しい発見があるかもしれませんよ。
この方法は、仮想マシンソフトのインストール、macOSのソフトウェアの準備、そして少々設定を調整して互換性を確保する、といった流れです。一見ゆったりした日曜日の作業に思えるかもしれませんが、場合によってはトラブル対応も必要です。でも安心してください、その過程も楽しみの一部です!
VirtualBoxのインストール
最初のステップはVirtualBoxをダウンロードしてインストールすること。これは無料の仮想化ソフトで、まさに多目的ナイフのような存在。仮想マシン上に別のOSを動かすのにぴったりです。VirtualBox公式サイトにアクセスし、Windowsに対応した最新バージョンを入手しましょう。
ダウンロード後、インストールを進めるだけ。普通のアプリと同じ感覚で進められます。注意点は、必要なコンポーネントも忘れずにインストールすること。これを省くと、仮想マシン内のネットワークが使えなくなることも。ネットワーク設定は、一般的には「ブリッジアダプター」または「NATモード」に設定すると良いでしょう。
ただしご注意を。古いPCやハードウェアの古いマシンは仮想化技術のサポートがなされていない場合もあります。必要ならBIOSやUEFI設定でハードウェア仮想化機能が有効になっているか確認しましょう。確認方法は、タスクマネージャーの パフォーマンス タブ内にある 仮想化技術の表示をチェックするだけです。
macOSイメージを用意しよう
次に必要なのは、macOSのイメージファイル。これは仮想環境内にインストーラーとして使うものです。macOSのISOやDMGファイルを探しましょう。冒険好きな方は、gibMacOS
のようなツールを使って作成することも可能です。ただし、どこからダウンロードしているかには十分注意してください。信頼できるソースからのファイルに限定し、SHA-256ハッシュ値を確認してマルウェア対策を行うことをおすすめします。
Mac上で.app形式のインストーラーを入手した場合、それをISOに変換する必要があります。これにはコマンドを駆使します。例としては:
hdiutil create -o /tmp/macos -size 16384m -volname macOS -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/macos.dmg
# あとはデータのコピーなどを続けます。
Windowsの場合は、ディスクユーティリティソフトや信頼できるサイトから事前に作られたISOを入手するのが無難です。いずれの場合も、出所をよく確認して安全性を確保してください。
仮想マシンの作成
VirtualBoxを起動したら、新規仮想マシンを作成します。これはあなたのPC内にもう一台のコンピュータを作るようなもの。「新規」をクリックし、仮想Macの名前(例:macOS Big Sur)を入力、次にOSの種類はMac OS X (64-bit)を選びます。
メモリ設定は最低4GB(4096MB)
を目安に。それ以上でも問題ありません。設定例はこんな感じ:
メモリ:4096MB以上
仮想ハードディスクは最低50GB程度を用意し、フォーマットはVDI(VirtualBox Disk Image)、容量は動的割当てにしましょう。 macOSのISOイメージは、仮想マシンの設定画面の ストレージ セクションから「空の光学ドライブ」にアクセスして、先ほど用意したISOを読み込みます:
次のように設定します:
光学ドライブ → 仮想光学ディスクファイルを選択 → macOSのISOファイルを指定します。
VMの設定を調整しよう
次に、パフォーマンスと互換性を高めるために設定を微調整します:
- システム > マザーボード:EFIを有効にしてください。macOSはUEFIブートを必要とします。
- メモリは前述通り
4GB
以上に設定。 - CPUコアは最低でも2つ割り当てましょう。
- ディスプレイ > ビデオ:ビデオメモリを128MB以上に設定し、3Dアクセラレーションも有効にしてください。
- ストレージ:macOSのISOが正しくマウントされているか確認しましょう。
- ネットワークは、ブリッジアダプターまたはNATに設定し、インターネット接続ができるようにします。
macOSのインストール
設定が終わったら、スタートボタンをクリックして仮想マシンを起動します。macOSのインストーラ画面が表示されるはずです。以下の手順を進めてください:
- 言語や初期設定を選びます。
- ディスクユーティリティを起動し、仮想ディスクを選択して、APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)で消去・フォーマットします。
- ディスクユーティリティを閉じて、新しいフォーマット済みディスクにインストールを始めましょう。
この作業は少し時間がかかることもありますが、諦めずに続けてください。インストールが完了すると仮想マシンは再起動し、macOSの初期設定アシスタントが現れます。地域設定、Wi-Fi設定、Apple IDなどを入力して完了です。
ちょっとしたコツ:インストール中にターミナルを開きたいときは、Command + SpaceでSpotlight検索を呼び出し、「Terminal」と入力します。後々、トラブル時の設定変更用に次のコマンドも覚えておくと便利です:
VBoxManage modifyvm "あなたのVM名" --vram 128
VBoxManage modifyvm "あなたのVM名" --firmware efi
これでWindows 11上にmacOSを動かせる環境が整いました。アプリの動作確認や新機能の体験も気軽にできるので、とても便利です。なお、VirtualBoxのツールも最新のものに保つことを忘れずに!
正直なところ、この方法はちょっとしたジェットコースターのよう。少しのストレスで、実際のMacのシンプルさに改めて感謝できるかもしれません。設定やドライバの問題、アップデートの都度戸惑うこともありますが、それもひとつの醍醐味です。
挑戦しながら設定を調整していく過程は、まさに自己流の冒険。少し根気は必要ですが、Windows上でmacOSの世界を楽しむのも悪くありません。ハードウェア次第で結果が大きく変わるので、気長にトライしてみてくださいね。