Windows 11でSynologyドライブをマッピングする方法:ステップバイステップガイド

Windows 11でSynologyドライブをマッピングするのは、ただのちょっとしたテクニックではありません。本当に便利なのは、ネットワークフォルダをひとつひとつ開かなくても、NASのファイルに素早くアクセスできるからです。まるで別ドライブのようにNASをWindowsに接続するイメージですね。大量のファイルを扱ったり、頻繁にデータを移動したりする場合には特に重宝します。初めは設定が面倒に感じることもありますが(一部のアップデートやネットワークの設定次第で手こずることもありますが)、一度設定してしまえば、その後は快適に使えます。

Windows 11でSynologyドライブをマッピングする手順

基本的にはこの流れでうまくいきます。まずは、NASがきちんと電源オンでネットに接続されているか確認しましょう。次に、Synologyの設定でSMB(サーバーメッセージブロック)プロトコルが有効になっているかチェックします。Windowsはあれこれ設定を面倒にさせる傾向があるので、ご用心。通常、この設定は コントロールパネル > ファイルサービス > SMB / AFP / NFS > SMBを有効にする で行えます。

ステップ1:エクスプローラーを開く

エクスプローラーを起動します。タスクバーのフォルダーアイコンをクリックするか、Windows + Eキーを押します。開いたら、ネットワークロケーションを追加できる場所へ進みましょう。

ステップ2:「このPC」をクリック

左側のサイドバーから「このPC」を選択します。ここにはローカルとネットワークドライブの一覧が表示されており、新しいドライブの割り当ても可能です。

ステップ3:「ネットワークドライブの割り当て」をクリック

ツールバーにある 「ネットワークドライブの割り当て」 ボタン、あるいはメニューの中のオプションを探してください。場所がわからない場合は、ドットのついたアイコンやドロップダウンメニュー内に隠れていることもあります。そのボタンをクリックすると、小さなダイアログボックスが開きます。

ステップ4:ドライブレターを選ぶ

わかりやすいドライブ文字を選びましょう。Z:、X:などお好みで。複数の共有フォルダをマッピングする場合は、整理して付けると便利です。ドライブレターはファイルエクスプローラーでのアクセスをスムーズにしますので、覚えやすいものにしましょう。

ステップ5:NASのパスとログイン情報を入力

ここがちょっとややこしいかもしれません。「フォルダー」の欄には、共有フォルダのパスを入力します。通常は \\NASのアドレス\共有フォルダ名 の形式です。例として、\\192.168.1.100\Music\\ServerName\SharedFolder などです。Synologyの共有フォルダ情報は、コントロールパネル > 共有フォルダ から確認できます。

ユーザーアカウントを設定している場合は、その認証情報を求められるので入力しましょう。Windowsはデフォルトで自分のログイン情報を使いますが、セキュリティのために明示的な認証情報を入力した方が安全です。

ヒント:WindowsとNASが同じネットワーク内にあるか確認してください。外出先からアクセスする場合はVPNやSynologyのQuickConnectが便利です。接続できない場合は、NASのSMB設定やネットワークのセグメントを見直しましょう。

すべて入力して「完了」をクリックすると、Windowsが接続を試みます。少し時間がかかることもありますし、一度再起動した方がうまくいくこともあります。特に新しいアップデート後や、Windowsが頑固なときにはリトライすると良いでしょう。

Windows 11でSynologyドライブをマッピングする時のコツ

  • NASとWindows 11の両方でSMBが有効になっているか確認しましょう。設定は コントロールパネル > プログラム > Windowsの機能の有効化または無効化 > SMB 1.0 / CIFSファイル共有サポート から行えます。
  • ドライブが見つからない場合、コマンドプロンプトで ping 192.168.1.100 を実行して、NASから応答があるか試してください。
  • NASのIPや名前に自信が持てない場合は、「Synology Assistant」を使いましょう。ネットワークをスキャンしてくれる便利なツールです。
  • Windowsの認証情報に適切な権限が設定されているか確認してください。必要に応じてDSM(Synologyの管理画面)でユーザープリビレッジを設定しましょう。
  • リモートアクセスの場合は、SMBをインターネットに直接公開しないように注意し、VPNやQuickConnectを利用してください。

よくある質問

複数のフォルダをSynology NASからマッピングできますか?

もちろんです。それぞれの共有フォルダに対して同じ手順を繰り返すだけ。各ドライブには別々のドライブレターを割り当てられます。

「このPC」にNASが表示されない場合はどうすればいいですか?

ネットワーク設定を確認して、SMBが有効になっているか、入力したパスが正しいかを確かめてください。それでもダメなら、NASのウェブGUIからアクセス可能か試してみましょう。

ドライブレターが必要な理由は何ですか?

これは、簡潔にアクセスできるようにするためです。ネットワークパスを毎回入力する代わりに、ショートカットのように使えます。一度割り当てれば、エクスプローラーでドラッグ&ドロップも楽々です。

MacでもSynologyドライブをマッピングできますか?

はい、可能です。Finderの「サーバへ接続」Cmd + K)を使い、SMBプロトコルを用います。少し操作は異なりますが、やり方はシンプルです。

管理者権限は必要ですか?

基本的には必要です。特にネットワークの設定やアクセス権限を変更する場合は、管理者権限で操作した方が安全です。

まとめ

  • エクスプローラーを開く
  • 「このPC」を選択
  • 「ネットワークドライブの割り当て」をクリック
  • 使いやすいドライブレターを選ぶ
  • NASのIPアドレスやパス、ログイン情報を入力

これで誰かの手助けになれば幸いです。Windows 11でのSynologyドライブのマッピングは、一度設定してしまえば、ネットワークの“迷子”になることもなく、作業効率が格段に上がります。ただし、時々Windowsが反応しなくなることや、再接続が必要になることもありますが、慣れれば簡単に扱えるようになります。少しでも役立てば幸いです!