Windows 11でSteamのダウンロード速度を上げるのは難しいことではありませんが、「クリックして祈るだけ」では済まないのも事実。なぜかSteamのダウンロード速度は変動しやすく、時にはとても速い一方で、他の時はまるで乾燥待ちのペンキのように遅く感じることも。これはたいてい、システム設定やネットワークの問題、またはWindowsの帯域管理の仕方に起因しています。そこで、私が実践して効果を感じたちょっとした方法をご紹介します。
Windows 11でSteamのダウンロードを高速化する方法
長い時間待つのに疲れてしまったなら、こちらの手順が役立つかもしれません。難しいことはなく、ちょっとした設定変更で劇的にスピードアップが期待できます。
ステップ1:Steamの設定を確認しよう
まずはSteamの設定画面から確認しましょう。シンプルですが重要なのは【ダウンロード地域】の選択です。Steam > 設定 > ダウンロードに進み、あなたの住所に最も近いサーバーを選びます。例えば、カナダからアクセスしているならヨーロッパやアジアのサーバーを選ぼうとしないこと。距離が遠いと遅くなりやすいです。また、「帯域幅を制限する」がオンになっていると、それが速度の足かせになることも。必要なければチェックを外してください。
補足:一部の環境では、ダウンロード地域を変更した後に再起動すると速度制限がリセットされることがあります。設定を変えても変わらない場合は、地域を再選択したりSteamを再起動してみましょう。
ステップ2:Windowsとドライバーのアップデート
基本的なことですが見落としがちなポイントです。Windows 11やネットワークアダプターのドライバーは最新の状態にしておくとパフォーマンスが改善します。設定 > Windows Updateからアップデートを確認し、必要なら適用しましょう。特にネットワークやWi-Fiのドライバーは、メーカーの公式サイトまたはデバイスマネージャー(Win + X > デバイスマネージャー)から更新できます。Windowsのアップデートだけでは最新ドライバーが自動的にインストールされていないこともあります。
古いドライバーやOSのバグによって速度低下や不安定さを感じることもあるので、定期的なアップデートは重要です。
ステップ3:有線接続に切り替える
Wi-Fiを使っている場合は、できれば有線に切り替えましょう。これはほんとうに効果的です。無線は干渉や電波の弱さで速度低下を招きやすく、特に複数のネットワークや人が多いマンションでは顕著です。安価なEthernetケーブルを差すだけでも、速度と安定性がぐんと向上します。
高速のギガビット接続を好む人もいますが、一般的な有線もWi-Fiよりはるかに快適です。大きなファイルのダウンロードには特におすすめです。
ステップ4:ネットワーク設定の最適化
ちょっと理屈っぽいかもしれませんが、ネットワークのDNS設定を変えるだけでダウンロードが格段に速くなることも。Google DNS(8.8.8.8 / 8.8.4.4)やOpenDNS(208.67.222.222)などの高速DNSを試してみてください。設定方法は、設定 > ネットワークとインターネット > アダプターのオプション変更から対象のネットワーク接続を右クリックして「プロパティ」に進み、インターネット プロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)を選択し、「プロパティ」からDNSサーバーのアドレスを手動入力します。
また、ルーターのQoS設定をオンにして、ゲームトラフィックを優先させると効果的な場合も。不要な端末の切断や、大容量の通信をしているアプリの停止も忘れずに。
ステップ5:背景アプリやブラウザを閉じる
インターネット帯域を占有しているアプリは、Steamの速度を妨げます。ブラウザ、ストリーミングサービス、クラウドバックアップなどは一旦閉じてしまいましょう。タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開いて、無駄なアプリやバックグラウンドのプロセスを停止し、帯域を空けてください。特にVPNは、速度低下の原因になることが多いので、一時的に無効化もおすすめです。
また、Windowsのアップデートやウイルス対策ソフトのスキャンが同時に動き出すと、遅くなることもあります。ダウンロード中は一時停止したり、予定を調整しましょう。
最後に、速度が途中で急に遅くなる場合は、ルーターの再起動も効果的です。ネットワークの混雑や不規則なQoSキューの解消にも役立ちます。少し面倒に感じるかもしれませんが、これだけで劇的に改善することもあります。
Windows 11でSteamのダウンロードをさらに高速化するコツ
- ダウンロードの優先順位設定:PCを使っていないときは、Steamのダウンロードをバックグラウンドに設定しましょう。Steam設定内に優先度の項目がありますし、夜間に設定しておくのもおすすめです。
- ルーターの設置場所:なるべく中心に設置し、角や家具の後ろには置かないようにしましょう。
- 機器のアップグレード:QoSやデュアルバンド対応の良いルーターに買い換えると、大きなダウンロードも快適に行えます。
- デバイス数を減らす:同じネットワーク上の他の端末の帯域使用を控えると、PCの速度向上につながります。
- 時間帯を選ぶ:深夜や早朝は利用者も少なく、速度も出やすくなります。
よくある質問
なぜSteamのダウンロードが遅いのか?
地域設定の問題、古いドライバー、Wi-Fiの不調、またはネットワークの混雑など原因はさまざまです。また、Steamのサーバーが繁忙しているときや、新作・セール時には特に遅くなることがあります。
Steamのダウンロード速度を上げるためにWi-Fiを高速化できる?
もちろんですが、最も効果的なのは有線接続に切り替えることです。Wi-Fiの干渉や電波の弱さを改善し、ルーターのファームウェアを最新に保つことも効果的です。また、5GHz帯に切り替えると速度改善につながるケースもあります。
普段から有線接続の方が良いの?
はい、一般的に有線は安定性も速度も優れています。ブラウジングはWi-Fiでも問題ありませんが、ゲームの大容量ダウンロードには有線が安心です。
DNSの設定方法は?
Windowsの設定から 設定 > ネットワークとインターネット > アダプターのオプション変更へ進み、接続中のネットワークを右クリックして「プロパティ」を選択します。次に インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)を選択し、「プロパティ」をクリック。そこからDNSサーバーのアドレス(例:8.8.8.8 / 8.8.4.4)を手動で入力して保存します。接続を再起動すれば完了です。
アプリを閉じることでダウンロード速度は向上する?
おそらく。不要なブラウザやクラウド同期、他のダウンロード・アップロードを停止すれば、帯域を確保できるため、特に制限や共有ネットワークの場合は効果的です。
まとめ
- Steamの設定から近くのサーバー選びと速度制限の解除を行う
- Windowsやネットワークドライバーを最新に保つ
- 有線のEthernetに切り替える
- GoogleやOpenDNSに切り替えて応答を高速化
- 帯域を占有しているアプリやタブを閉じる
結論
これらのポイントを押さえることで、ダウンロードの遅さが少しでも改善されるはずです。ちょっとした設定変更や再起動だけで大きな差が出ることもあります。システムを最新の状態に保ち、ネットワークを最適化し、忍耐強く待つことも大切です。良い結果を出すには時間も必要ですが、ちょっとした工夫で待ち時間を短縮できるかもしれません。少しでも早くゲームをプレイできるよう、祈りながら設定してみてください。幸運を祈ります!