Windows 11でRAMの速度をアップさせる方法:パソコンのパフォーマンス向上ガイド

Windows 11でRAMを高速化する方法

Windows 11がもたついていて、全体的に動作が遅いと感じたら、RAMの速度を少し上げるだけで劇的に改善できるかもしれません。ハードウェアの買い替えではなく、設定をちょっと調整するだけなのでコストも抑えられます。でも、BIOSの設定変更は初心者にはちょっとハードルが高く感じることも。焦らず少しずつ進めて、パフォーマンスを引き出しましょう。壊さないことが一番大事です!

まずはBIOSを最新に更新しよう

最初に確認したいのはBIOSです。マザーボードに最初から付いている古いファームウェアが原因で、システムのボトルネックになることもあります。BIOSをアップデートすると、根本的な不具合の改善やRAMの動作最適化にもつながることがあります。

方法は、マザーボードメーカーの公式ウェブサイトにアクセスし、ご自分のモデルを探して最新のBIOSバージョンを確認します。そこには一般的なアップデート手順も記載されています。多くの場合、USBメモリにBIOS更新用のファイルを書き込み、それを使ってアップデートします。正しく行わないとマザーボードが起動しなくなる危険もあるので注意!成功すれば、RAMの動作がスムーズになり、結果的にパフォーマンスアップに繋がります。

コマンドラインのヒント:フラッシュツールや、AMI BIOS搭載機種ではAFUDOSコマンドが役立つことも。詳しくはマザーボードのマニュアルを参照してください。

スタートアッププログラムを見直そう

次に、PCの起動時に立ち上がる不要なアプリを切り詰めることも効果的です。多すぎるプログラムが同時に動くと、RAMの容量を圧迫しますからね。これが原因で起動が遅くなることもあります。

タスクマネージャーを Ctrl + Shift + Esc で開き、スタートアップタブを確認してください。そこに並ぶアプリ一覧から、必要ないものは迷わず無効化しましょう。少なくなれば少ないほど起動も速くなり、動作も軽快になります。ただし、システムにとって必要不可欠なものまで誤って無効にしないよう注意してくださいね。混乱を招く可能性もあります。

プロのヒント:Windows 11では、設定 > アプリ > スタートアップからも管理でき、より直感的に操作できます。

XMP/AMP設定を有効にしてRAMの性能を引き出そう

ここからはちょっとマニアックですが、やる価値は十分! BIOSでXMP(エクストリームメモリープロファイル)AMPを有効にすると、メモリが本来のスペックで動作するようになります。これにより、デフォルトの遅い速度から解放され、より高速に動き出すのです。

再起動してBIOSに入り(一般的には F2Delete キーを押す)、オーバークロックメモリ設定の項目を探します。そこにXMP設定があれば、自動的に適正な速度とタイミングに設定されるはずです。設定後は保存して終了しましょう。中には詳細設定 > オーバークロック > XMPの項目にある場合もあります。驚くほど効果を実感できるでしょう。

ちょっとした補足:BIOSのスクリプトをいじるのは基本的にはおすすめできませんが、ハードルを越えた先にはさらなる性能向上が待っています。慣れてきたらいじってみるのも一つの手です。

動作速度を確認するには、タスクマネージャー > パフォーマンス > メモリを開くか、CPU-Zなどのサードパーティツールを使って詳細を確認してみてください。

RAMを手入れしてパフォーマンスをキープしよう

これは、いわばRAMの掃除整頓です。Windows 11はある程度自動で管理してくれますが、自分でちょっと手を加えるとさらに快適化できます。

ディスククリーンアップを使うには、Windows + Rを押し、cleanmgrと入力します。一時ファイルや不要なデータを削除しましょう。また、使わなくなったアプリは 設定 > アプリ > インストール済みアプリ からアンインストールしてください。これだけでもRAMの余裕ができ、システム全体がスムーズになります。定期的に再起動してバックグラウンドの不要なプロセスをリセットするのも効果的です。

仮想メモリの設定を調整する

仮想メモリは、RAMが不足したときの“予備バッファ”的な役割を果たします。HDDやSSDの一部分を一時的にRAMのように使う仕組みです。速度は遅いですが、システムの安定性や大規模な作業時には不可欠です。

設定方法は、設定 > システム > 詳細情報 > 高度なシステム設定に進み、パフォーマンス > 設定 > 詳細設定タブの仮想メモリの項目に進みます。そこで自動管理するのチェックを外し、システムドライブ(通常はC:)を選択。次に初期サイズ最大サイズを、搭載しているRAMの約1.5倍~3倍(例えば16GBなら24,000MB〜48,000MB)に設定しましょう。完了したら設定をクリックし、OK。再起動して変更を反映させます。

おまけのヒント:コマンドラインに自信があれば、wmicやPowerShellで仮想メモリを管理することも可能ですが、初心者にはGUI操作がおすすめです。

Windows 11でRAMの速度を上げるためのコツ

  • 定期的なメンテナンス:不要なファイルや未使用のアプリを整理して、RAMやシステム全体の健康状態を保ちましょう。
  • バックグラウンドのアプリを監視: タスクマネージャーリソースモニターresmonと入力)を使えば、今どれだけRAMを使っているのか見やすく、不要なプロセスは終了可能です。
  • ハードウェアのアップグレード:それでも改善しない場合は、RAMの増設や高速なメモリに交換するのが確実です。タスクマネージャー > パフォーマンス > メモリから現在の仕様も確認できます。
  • システムのアップデート:Windowsやドライバーを最新の状態に保ちましょう。アップデートにはパフォーマンス改善も含まれていることがあります。設定 > Windows Updateから確認してください。
  • 電源設定を見直す:電源プランを高パフォーマンスに設定すれば、パフォーマンス向上が期待できます。コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプションまたはタスクバーのクイック設定から切り替え可能です(Windows + A で開き、電源 & 休止状態を選択し、追加の電源設定へ進む)。

よくある質問

新しいハードウェアを買わずにRAMの速度を上げられる?

もちろんです!ほとんどは設定の微調整だけで改善できます。BIOSのアップデート、XMPの有効化、仮想メモリの調整などです。これらの手順を守るだけで、追加のコストなしにRAMのパフォーマンスを引き上げられることが多いです。

BIOSの更新でRAMの速度も変わるの?

はい、その通りです。新しいRAMに対応した最適化や、動作が遅くなるバグ修正が行われることもあります。ただし、アップデートの説明にRAM向けと明記されていない場合は、大きな効果は期待しないほうがいいでしょう。

仮想メモリって何?役に立つの?

仮想メモリは、システムの安全網のようなもので、RAMがいっぱいになったときにハードドライブの一部を代わりに使う仕組みです。速度はやや遅くなりますが、大量のタスクや大きなファイルを扱うときにシステムの安定性を保つために役立ちます。

RAMの速度が本当に上がったかどうか確認する方法は?

最も手軽なのは、タスクマネージャー > パフォーマンスCPU-Zなどのツールを利用して、実際の動作速度を確認することです。設定変更後に数値を見比べて、仕様と合っているか確かめてください。

BIOSの設定変更は安全ですか?

基本的には、注意深く操作すれば安全です。無闇にいじるとシステムの安定性が崩れる恐れもあります。作業前に元の設定を控えておくのが安心ですし、各メーカーのアップデートでは専用ツール(例:Asus EZ FlashGigabyte Q-Flash)を使って安全にアップデートできます。

最後に言えば、これらの調整を適切に行えば、ハードウェアを買い換えずともパフォーマンスが向上し、PCの長寿命化にも役立ちます。ちょっとしたチューンアップで、快適な使用感を長く保てるはずです。

この記事が皆さんのパフォーマンスアップの手助けになることを願っています!