Windows 11でMicrosoft Edgeをアンインストールするのは、「アンインストールをクリックするだけ」ほど簡単ではありません。なぜなら、Windowsは意地悪して、簡単に終わらせてくれないからです。従来の方法で試してうまくいかなかった場合、心配しなくて大丈夫。コマンドラインを使った裏技で対応できます。大抵は管理者権限のあるコマンドプロンプトでコマンドを実行するだけなのですが、慣れていない人にはちょっと怖いと感じるかもしれません。ポイントは、まず正しいバージョンのEdgeを特定し、その上で適切なアンインストールコマンドを実行することです。完全に削除できるわけです。
ただし、EdgeはWindowsに深く組み込まれているため、すべての人におすすめできる方法ではありません。それでも本気で削除したい場合、この手順書が役に立つでしょう。ただし、注意点として、一部の環境ではアンインストール処理が不安定だったり、再起動が必要になるケースもあります。さらに、Windowsはアップデートとともに変化するため、これが永久的な解決策とは限りません。でも、多くのパソコンでは十分に効果があります。
Windows 11でMicrosoft Edgeをアンインストールする方法
管理者としてコマンドプロンプトを開く
- スタートメニューからコマンドプロンプトを検索し、右クリックして管理者として実行を選びます。なぜか?アンインストールに必要な操作はシステムの重要部分に干渉するため、昇格された権限が必須だからです。
- このステップは超重要です。管理者権限なしで実行するとエラーになったり、何も変わらない可能性大です。
Edgeのインストールフォルダを見つけて移動する
- Edgeのバージョン確認は、「Microsoft Edge」を起動し、設定 > Microsoft Edgeについてから行います。例として、「112.0.1722.64」などのバージョン番号が表示されます。
- 次に、コマンドプロンプトで次のように入力します:
cd "%PROGRAMFILES(X86)%\Microsoft\Edge\Application\112.0.1722.64\Installer"
そしてEnterキーを押します。 - これにより、Edgeのインストールフォルダに直接移動できます。バージョン番号は絶対に正確に入力してください。なぜならWindowsはアップデートごとにフォルダを分けて格納しているためです。
注意:フォルダ名は少し複雑な場合もあります。必要に応じてエクスプローラーで確認してください。また、登録されているビルドやインサイダービルドによってパスが変わることもあります。
アンインストールコマンドを実行
- 次のコマンドを入力します:
setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
- それからEnterを押してください。これで通常のGUI操作を省き、システムレベルでアンインストール処理が始まります。
- 場合によっては警告が出たり、初めての操作であれば再度実行が必要になることもあります。いわゆる「魔法の杖」的な作業ではありませんが、かなり効果的です。
確認と指示に従う
- 確認のダイアログやメッセージが表示されることがあります。その場合は指示に従って進めてください。ときには「処理中のため閉じてください」などのメッセージもありますが、これは正常な動作です。Edgeのウィンドウを閉じてから再試行してください。
- エラーが出た場合は、パスやバージョン番号をもう一度正確に入力し直すと解決することが多いです。スペルミスやバージョン指定の間違いが原因のケースが一般的です。
完了と再起動
- コマンドがエラーなく終了したら、PCを再起動します。これが不要なファイルを完全に削除し、システムの状態をリセットする最後のステップです。
- 再起動後、インストール済みアプリ一覧を確認し、Edgeが見当たらなければ成功です!
ちなみに、一部の環境ではEdgeが完全には削除できなかったり、大きなシステムアップデート後に戻ってきたりすることもあります。そういったことも念頭に置きつつ、この方法で一時的にでも排除できる可能性があります。
効果的にEdgeを削除するためのコツ
- コマンドを実行する前に、必ず現在のEdgeのバージョンを確認してください。フォルダパスを適当に推測しないようにしましょう。
- Edgeが既定のブラウザになっている場合は、設定 > アプリ > 既定のアプリで別のブラウザに切り替えておくことを推奨します。そうしないと、問題が起きたりエラーメッセージが出たりする可能性があります。
- Windowsは常に最新の状態にしておきましょう。アップデートによってアンインストール手順が改善されたケースもあります。
- もしコマンドが効かない場合は、構文を再度確認してください。少しの誤りでも処理が止まったり、何も起きなくなったりします。
よくある質問
削除後にEdgeを再インストールできますか?
もちろん可能です。Microsoft公式サイトから最新版をダウンロードすればOKです。インストーラーを保存しておけば、再ダウンロードも簡単です。
Edgeの削除は他のソフトに影響しませんか?
基本的には問題ありません。OfficeやOneDriveなどの他のMicrosoftアプリには影響しません。ただし、Windowsの一部機能はEdgeに依存している場合もありますが、多くの場合は他のブラウザに切り替わります。
コマンドラインを使わずに簡単にできる方法はありますか?
正直なところ、現状では難しいです。MicrosoftはEdgeをWindowsに深く組み込んでいるため、通常の設定メニューからのアンインストールはほぼ不可能です。今のところ、コマンドプロンプトを使った方法が最も確実です。
解決しない場合はどうすればいいですか?
管理者権限でコマンドプロンプトを実行しているか確認してください。また、バージョン番号やフォルダパスに誤りがないか再確認しましょう。何度か再起動ややり直しで解決することも多いです。
手順のまとめ
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます
- 自分のEdgeバージョンを確認し、該当フォルダに移動
- アンインストールコマンドを実行:
setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
- 確認プロンプトに従い、PCを再起動します
まとめ
Windows 11からEdgeを完全に削除する公式のワンクリック機能はありませんが、コマンドラインを使った方法できちんと対応できます。ちょっと面倒ですが、Microsoftの統合ブラウザから解放されたい方には一つの選択肢となるでしょう。ただし、Windowsのアップデートや仕組み次第で、また戻ったり見えなくなったりすることもありますので、その都度対策が必要になるかもしれません。この情報がお役に立てば幸いです。