Windows 11でiTunesのバックアップ場所を変更するには?
内部ディスクの空き容量が心配だったり、整理のためにバックアップを別の場所に移したい場合は、Windows 11でのiTunesバックアップ保存場所を変えるのが便利です。設定から直接変更できないのは残念ですが、シンボリックリンクを使えば思ったより簡単に実現できます。一度設定してしまえば、バックアップをすっきり整理しつつ、ディスクの負担も軽減できますよ。
デフォルトのバックアップフォルダーを確認しよう
まず最初にやることは、今iTunesがバックアップデータをどこに保存しているかを調べることです。多くの場合、目立たない場所に隠されていて、つい見落としがちです。代表的な場所はこれ:C:/Users/[あなたのユーザ名]/Apple/MobileSync/Backup
です。エクスプローラーのアドレスバーにパスを入力するか、Win + Rキーを押して%APPDATA%\Apple Computer\MobileSync
と入力し、Enterを押すと素早くアクセスできます。ちょっと見つけづらいかもしれませんが、ここにあります。
新しい保存場所を準備しよう
次に、バックアップを保存する場所を決めましょう。外付けドライブや別のパーティション、あるいはメインドライブの他のフォルダでもOKです。容量が十分にある場所にしましょう。例として、新しいフォルダを作成します。たとえばD:\iTunesBackup_New
と名付けておけば、整理しやすくなります。こうすることで、データの管理がひときわ楽になりますね。
既存のバックアップを移動しよう
もし既に古い場所にバックアップが残っている場合は、それらを新しいフォルダへ移動しましょう。C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSync\Backup
を開き、すべてのファイルをD:\iTunesBackup_New
にコピーまたは移動します。これで、既存のバックアップもそのまま使うことができ、新たに始める手間も省けます。古いファイルも大事な場合が多いですからね。
シンボリックリンクを作成して保存場所を誘導しよう
次に、ちょっとした魔法のような操作です。シンボリックリンクを作れば、iTunesがあたかも元の場所に保存しているかのように振る舞います。管理者権限でコマンドプロンプトを開きます:
- スタートメニューから cmdまたはWindows Terminalを検索
- 右クリックして「管理者として実行」を選択
次のコマンドを実行してください(パスは適宜書き換えてください):
mklink /J "C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup_New"
[あなたのユーザ名]
部分は実際のユーザ名に置き換え、バックアップの新しい保存場所のパスも調整してください。/J
はジャンクション(ディレクトリのショートカットのようなもの)を作るオプションです。この設定によって、新しいフォルダをあたかもかつての場所のように扱うことが可能です。Windowsって時に面倒なこともありますが、これが一つの解決策です。
設定完了を確認しよう
エクスプローラーに戻って C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSyncを開きます。そこにショートカットやリンクが表示されているはずです。もしくは、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行しても確認できます:
dir "C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSync"
もしBackup
のディレクトリが表示されていれば成功です。次にiTunesを起動し、「デバイス > 今すぐバックアップ」を選択、「Ctrl + B」を押してバックアップを開始してみましょう。正常に動作すれば、新しい場所D:\iTunesBackup_New
にバックアップファイルが作成されるはずです。
便利なiTunesバックアップのポイント
新しい保存場所には十分な空き容量があることを確認してください。また、シンボリックリンクがきちんと機能しているかも定期的にチェックしましょう。エクスプローラーやdir
コマンドを使えば、リンクの状態や中身を確認できます。外付けドライブを使う場合は、バックアップや復元の際に必ずそのドライブを接続しておくこともお忘れなく。繋ぎ忘れるとバックアップが失敗することもあります。
もしリンクを解除したいときは、Backup
を削除して元のフォルダを戻すだけです。そして、ジャンクションを削除するには次のコマンドを使います:rmdir "C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSync\Backup"
。
iTunesバックアップの移動に関するよくある質問
iTunesのバックアップはクラウドストレージフォルダに保存できますか?
可能ですが、注意してください! フォルダの同期状況やバックアップの動作に影響する可能性があります。
シンボリックリンクを削除したらどうなりますか?
リンクが壊れると、iTunesは新しい場所を認識しなくなります。再度mklink /J
コマンドで作り直しましょう。
外付けドライブにバックアップを移すのは安全ですか?
基本的には問題ありません。ただし、作業中は外付けドライブを必ず接続しておくのが安全です。
保存場所を変えるとiTunesやデバイスに影響がありますか?
いいえ、ただの保存場所の変更ですから、デバイスの同期や動作に影響はありません。
元のフォルダーに戻すのは簡単ですか?
もちろんです。rmdir "C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSync\Backup"
を実行してリンクを解除し、元のフォルダに戻せます。
まとめ:重要な操作ポイント
- デフォルトのバックアップパスを確認:エクスプローラー > %APPDATA%\Apple Computer\MobileSync
- 新しいフォルダを作成(例:
D:\iTunesBackup_New
) - 既存のバックアップを新場所へ移動
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行:
mklink /J "C:\Users\[あなたのユーザ名]\Apple\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup_New"
- リンクとテストバックアップを確認して完了
シンボリックリンクを使ったiTunesのバックアップ場所の移動は、Windows 11での容量管理や整理にとても役立ちます。手順は少し面倒に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば後はスムーズです。リンクの状態をきちんと管理し、ストレージ容量にも気を配っておきましょう。
この方法は複数のドライブ間で整理して収納できるので、作業効率アップにもつながります。正しく設定すれば、ストレスも少なく済むはずです。さあ、チャレンジしてみましょう!