Windows 11でISOファイルを使うのは、意外と簡単です—ただし、Windows側が妙に動かない場合は別。でも、普通はISOファイルを見つけて右クリック、「マウント」を選ぶだけ。簡単ですよね?ほとんどの場合はこれで済むのですが、時には「マウント」オプションが表示されなかったりグレーアウトしたりすることも。そのときに役立つ方法と、試行錯誤の結果見つけた解決策をご紹介します。
Windows 11でISOファイルをマウントする方法
多くの場合、ISOファイルをマウントすると、まるで普通のドライブみたいに中身にアクセスできます。追加のソフト不要です。ダブルクリックしたり、フォルダを探索したり、インストーラーを直接起動したりできるのです。ただし、Windowsの設定やISOの出所によっては、期待通りに動かないこともあります。
方法1:標準のマウント機能を使う(基本ルート)
まずは、エクスプローラーでISOファイルを探しましょう。右クリックしたときに「マウント」という選択肢が表示されれば、ラッキー。クリックしてあげると、Windowsが仮想ドライブを作成します。そのドライブから中身を確認したり、インストールを始めたりできます。特別な設定は不要です。
なぜこれが動くのか:Windows 11はWindows 8以降、標準でISOのマウントに対応しています。そのため、ほとんどの場合、特別な操作なく自動的にドライブが作成され、This PCに新しいドライブが表示されます。中身を見たり、セットアップを開始したりしましょう。
もし「マウント」が出てこない場合は、ISOファイルの関連付けがおかしい可能性があります。解決策は、設定 > アプリ > デフォルトアプリ > ファイルタイプごとのデフォルトアプリを選ぶから、ISOをexplorer.exe
に設定すること。これだけで改善されることもあります。設定後にPCを再起動すると、コンテキストメニューやマウントの選択肢が更新されることもあります。
方法2:右クリックメニューに「マウント」を追加(表示されない場合の対処)
稀に、アップデートやカスタムエクスプローラーの調整で、「マウント」オプションが隠れてしまっていることがあります。理由はさまざまですが、レジストリの設定を少し変更することで解決します。ちょっとしたハック的な方法なので注意してください。簡単な手順はこれです:
reg add "HKCR\.iso" /v "Content Type" /t REG_SZ /d "application/x-iso9660-image" /f
reg add "HKCR\.iso\Shell\Mount" /v "MenuText" /t REG_SZ /d "ISOをマウント" /f
reg add "HKCR\.iso\Shell\Mount" /v "NoWorkingDirectory" /t REG_SZ /d "" /f
reg add "HKCR\.iso\Shell\Mount\command" /v "" /t REG_SZ /d "explorer shell:::{5399E694-6CE5-4D6C-A2F8-9EB9A80B0AF4}" /f
この方法はちょっとした裏技ですが、「右クリック」メニューに「ISOをマウント」の選択肢を復活させます。必ずしも必要というわけではありませんが、急な状況変化や隠された場合に有効です。
方法3:PowerShellやコマンドラインを使う(右クリックやGUIが効かないとき)
右クリックメニューやGUI操作がうまくいかないときは、PowerShellを使ってISOをマウントすることも可能です。管理者権限でPowerShellを開き、次のコマンドを実行してください:
Mount-DiskImage -ImagePath "C:\Path\To\your.iso"
「C:\Path\To\your.iso」は、実際のISOファイルのパスに置き換えてください。このコマンドでISOがマウントされ、This PCに新しいドライブとして表示されます。解除は次のコマンドです:
Dismount-DiskImage -ImagePath "C:\Path\To\your.iso"
この方法は、一部の環境ではとても効果的です。ちょっと奇妙に思えるかもしれませんが、もし「マウント」ボタンが出ない場合、こちらのコマンドを試す価値があります。
Windows 11でISOファイルをスムーズに使うためのヒント
- ISOは信頼できる出所から入手しましょう。Windowsにはわざわざ厄介な仕組みがいくつもありますから。
- ファイルの関連付けが正しいか確認。ISOにはエクスプローラーを設定しておくと安心です。
- 「マウント」が出てこない場合は、PowerShellやレジストリの方法を試すか、PCを再起動してみてください。
- どうしても動かないときは、ISOをUSBやDVDに書き込むのも一手です。Windows Media Creation ToolやRufusなどを利用して、ブート可能なメディアを作成しましょう(物理メディアの方が楽な場合もあります)。
- 作業が終わったら、忘れずにドライブを eject してください。ファイルエクスプローラーのドライブを右クリックして「取り出し」や、PowerShellでDismount-DiskImageコマンドを使います。
よくある質問
ISOファイルって何ですか?
ISOファイルは、ディスクのデジタルコピーのようなものです。CDやDVDの内容をそのまま一つのファイルにまとめたイメージです。
なぜ「マウント」オプションが見つからないのですか?
多くの場合、WindowsがISOファイルを正しいプログラムで開く設定になっていないためです。設定の「設定 > アプリ > デフォルトアプリ」から変更しましょう。または、ISOファイル自体が壊れている可能性もあります。
ISOをUSBに書き込むことはできますか?
もちろんです。Windows Media Creation ToolやRufusを使えば、ISOからブート可能なUSBメモリを作成できます。インストール用や修復用に便利です。
Windows 11でISOファイル管理にサードパーティーアプリは必要ですか?
いいえ、標準の機能だけで十分です。エクスプローラーの設定次第で大抵は行けますし、必要に応じてPowerShellも活用できます。
ISOの中身を開いたりインストールできなかったりしたらどうすればいいですか?
ISOファイルがきちんと完全にダウンロードされているか、壊れていないかを確認しましょう。ダウンロードのときにはハッシュ値の検証も有効です。
まとめ
- エクスプローラーからISOを探す
- 右クリックして「マウント」を選ぶ(またはPowerShellやレジストリ調整)
- 必要に応じて、
Mount-DiskImage
コマンドを使って手動マウント - 「This PC」から開き、セットアップを実行したり、ファイルを参照したり
- 作業後は忘れずにドライブの取り出しを行う
少しでも時間短縮になれば幸いです。Windowsの標準機能は完璧とは言えませんが、ほとんどの場合で十分に使えます。あきらめずにトライしてくださいね!