Windows 11でHEVC動画を再生する方法 — ステップバイステップガイド

Windows 11でHEVC(H.265)動画を再生するのは、初めてだとちょっと戸惑うかもしれません。実はそんなに難しくなくて、必要なのは適切なメディアプレーヤーとコーデックのサポートだけ。時にはWindows標準の設定だけでは不十分なこともあります。そこで、つまずきやすいポイントとその解決策を詳しく解説します。

Windows 11でHEVC動画を再生する方法

まず、動画が途切れたりエラーが出るときは、多くの場合、システムにHEVC再生の設定がされていないだけです。これを理解すれば、あとは簡単。しっかり動くメディアプレーヤー(例:VLC)と適切なコーデックさえインストールすればOKです。ただ、Windowsは少し邪魔をしてくることもあるので、その実態と対処法を見ていきましょう。

方法1:HEVC対応の良いメディアプレーヤーを使う

最新のVLCメディアプレーヤーは、コーデック無しでHEVCを再生できます。特別な設定は不要で、公式サイトから最新バージョンをダウンロードしましょう(VLC公式サイト)。一方、Windows標準の「メディアプレーヤー」は、コーデックを別途インストールしなければHEVCを再生できません。だから、もし標準のままなら、VLCやMPC-HC(Media Player Classic)などのサードパーティ製プレーヤーに乗り換えるのが手っ取り早いです。

方法2:MicrosoftストアからHEVCコーデックをインストールする

これは過去に何度かハマりやすかったポイントです。Windowsは標準ではHEVCをサポートしていないため、有料の拡張機能を購入する必要があります。Microsoftストアにアクセスして、「HEVC Video Extensions」と検索してください。これは通常100円未満の小さなアプリですが、無料版やフリーのコーデックもネット上にあります。ただし、不正なサイトからダウンロードするとマルウェアの危険もあるので、公式または信頼できる所から入手しましょう。

正規のコーデックを購入または無料版を見つけたら、「インストール」や「入手」ボタンをクリックしてインストールします。まれに、インストールに失敗して再起動や再試行が必要になることもありますが、これが済めば、ほとんどの場合、プレーヤーがHEVC動画を認識できるはずです。もしそれでも動かないなら、PCを再起動してみてください。そうすればWindowsが必要なファイルを更新します。

方法3:ハードウェアアクセラレーションの有効化とドライバーの最新化

コーデックと良いプレーヤーが揃っていても、ハードウェアのパワー不足やドライバーの古さが原因でカクつきや遅延が起きることがあります。対策として、設定 > システム > ディスプレイ > グラフィックス(または「Graphics Settings」)に進み、GPUのハードウェアアクセラレーションが有効になっているか確認しましょう。さらに、GPUメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしてください(NVIDIA、AMD、Intelなど)。古いドライバーはHEVCの再生を遅らせたり、途切れさせたりします。

私の経験では、ドライバーを最新にしたら突然スムーズに動くこともあります。一方で、古いままだと問題続き……これは環境による差もありますが、常にドライバーを最新に保つことが肝心です。一時的にハードウェアアクセラレーションを無効にしてみて、GPUの問題かどうかをチェックするのも良い方法です。

方法4:HEVC動画をMP4に変換する

それでも解決しないときは、HandbrakeやFFmpegといったツールを使ってHEVC動画をMP4に変換してしまうのも一つの手です。こうすれば、コーデックに関する問題を気にせずに再生できます。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、変換すればほぼ確実に再生できるようになりますし、互換性も格段に向上します。

例えばFFmpegを使った簡単なコマンドは次の通りです:

ffmpeg -i input.hevc -c:v libx264 output.mp4

これはあまり華麗ではありませんが、緊急措置としては十分です。なお、動画の長さやファイルサイズによって変換時間は変わるので注意してください。

最後に、これらの方法を試してもダメなら、特定の動画ファイルに問題があるか、Windowsのシステムに何かしらの不具合がある可能性もあります。ただ、多くの場合、正しいコーデックをインストールし、ドライバーを更新すれば問題なく動くようになるはずです。

Windows 11でHEVC動画を快適に再生するためのヒント

  • ハードウェアの性能は十分か確認しましょう。古いCPUではHEVCはちょっと厳しいこともあります。
  • 標準でHEVCに対応しているメディアプレーヤー(例:VLC、MPC-HC)を選びましょう。
  • 正規の方法をとるなら、「HEVC Video Extensions」をMicrosoftストアから購入してみるのも良い選択です(価格は安めです)。
  • 怪しいコーデックサイトは避けて、信頼できる公式または有名な配布元からダウンロードしましょう。
  • 再生がカクついたりクラッシュしたりする場合は、GPUドライバーの更新やWindowsのアップデートを検討してください。

よくある質問

HEVCファイルって何?

高効率映像圧縮フォーマットの一つで、ファイルサイズを抑えつつも見た目はそこそこ良い映像を提供します。たとえば4K動画やストリーミング配信に使われています。

コーデックはお金がかかる?

Microsoft公式の拡張機能は少額ですが、無料の選択肢もあります。ただし、信頼できる出所から入手しないとマルウェアのリスクもあるので注意してください。

VLCなら追加設定なしでHEVCを再生できるの?

はい。最新バージョンならコーデックなしで対応しています。インストールやアップデートだけでOKです。

なぜ動画がカクついたり遅くなるの?

ハードウェア性能やドライバーの問題が多いです。まずはドライバーの更新や、ハードウェアアクセラレーションを一時的に無効にしてみると改善することがあります。

HEVCをMP4に変換するのはアリ?

もちろんです。HandbrakeやFFmpegといったツールで変換すれば、コーデックの問題に縛られずに済みます。

まとめ

  • まずは、使用しているプレーヤーがHEVCに対応していることを確認しましょう。
  • Microsoft Storeや信頼できるサイトからHEVCコーデックをインストールしましょう。
  • GPUドライバーを最新の状態に保つことで、スムーズな再生が期待できます。
  • ハードウェア対応が難しい場合は、動画を変換しておくのも良い選択です。
  • WindowsやGPUドライバーは常に最新に保つこと。それが再生の安定への近道です。

少しでもお役に立てれば幸いです。がんばってください!そして、快適な動画鑑賞を楽しんでくださいね!