Windows 11でEPUBファイルを開く方法:初心者向けの簡単ステップガイド

Windows 11でのEPUBファイルの扱いは、思ったよりややこしい場合があります。もちろん、ファイルをダブルクリックして「これで開くアプリは何だろう?」と期待することもできますが、実際には何も反応しなかったり、変なアプリで開いてしまったりすることも。経験ありますよね。基本的には専用のEPUBリーダーが必要ですが、「どれを選べばいいの?」と迷う方も多いはず。実は、慣れないと選択肢がたくさんあって圧倒されてしまうことも。しかし大丈夫。正しいアプリをインストールして設定すれば、クリック一つでちゃんと本が開くようになります。

Windows 11でEPUBファイルを開く基本的な方法

この方法は、なぜうまくいかないのかによって対処法を分けています。たとえば、Windowsがファイルの関連付けを正しくしていない場合や、そもそも良いアプリを見つけたい場合など。どちらの場合も、これらの方法でほとんど問題なくEPUBを開けるはずです。

方法1:信頼できるEPUBリーダーを使ってデフォルト設定にする

これが一番のおすすめ。Windowsはたまにデフォルトアプリの設定を間違えることがあるし、新しくアプリをインストールしたときに自動的に設定されない場合もあります。そのときは、手動で一つひとつ開こうとするよりも、「このアプリを常にEPUBの開き方に設定する」と教えてあげるのが確実です。設定すれば、最初は一度だけ設定が必要ですが、その後はダブルクリックでサクッと開きます。

  • まずは、Calibrehttps://calibre-ebook.com/)や、公式サイトからAdobe Digital Editions(ADE)をダウンロードします。どちらも無料です。Calibreは特に、読書だけでなく本棚管理もできて便利ですよ。今回は一つだけ選びましょう。
  • ダウンロードしたインストーラを開きます。
  • 案内に従ってインストール。場所を選ぶ画面では「次へ」をクリックし、完了させます。特に難しくはありませんが、たまに意味不明なメッセージが出ることも。
  • インストール後、EPUBファイルを右クリックします。「プログラムから開く」を選び、次に「別のアプリを選ぶ」をクリック。ここでポイント:「この種類のファイルを開くときに常にこのアプリを使う」というオプションにチェックを入れます。その後、CalibreやADEをリストから選ぶか、画面下部から参照して指定します。
  • 最後に「OK」をクリック。これだけです。今後はEPUBファイルをダブルクリックすれば、自動的に選んだアプリで開きます。

このやり方が一番確実です。Windows側に「この形式のファイルはこのアプリで開く」と覚えさせてあげることで、「どのプログラムで開く?」と迷うこともなくなります。最初にうまくいかなくても、再起動することで解決することも多いです。

方法2:設定からファイルの関連付けを手動で直す

もしEPUBファイルを選んだアプリで開かなくなったり、勝手に変なアプリで開いてしまったりする場合は、関連付けがおかしくなっている可能性があります。面倒ですが、修正は可能です。

  • 「設定」>「アプリ」>「既定のアプリ」に進みます。
  • その中の「ファイルタイプ別に既定のアプリを選ぶ」を探します(英語だと「Choose default apps by file type」)。
  • 一覧から「.epub」の部分を探します。見つからなければ追加もできますが、大抵はすでにあります。
  • .epub」のアイコンをクリックし、表示されるリストから先ほどインストールしたリーダー(CalibreやADE)を選択します。
  • 設定を閉じたら、EPUBファイルをもう一度ダブルクリックしてみてください。今度は指定したアプリで開くはずです。

ちょっと手間はかかりますが、長期的に見れば便利な修正方法です。Windowsはアップデートのタイミングで勝手に関連付けをリセットしてしまうこともあるので、その都度確認しましょう。操作前に関連付けているプログラムを閉じておくとスムーズです。もしうまくいかなくても、PCを再起動してやり直してみてください。

方法3:コマンドラインを使った徹底修正

コマンドラインに抵抗がなければ、こちらの方法も効果的。特定のプログラムがなかなか開いてくれないときや、設定を根本から直したいときに役立ちます。PowerShellを使ってファイルの関連付けを再登録することが可能です。

ftype epubfile="C:\Program Files\Calibre2\calibre.exe" "%1"
assoc .epub=epubfile

このコマンドは、「.epub」ファイルを開くときに使うプログラムを明示的に指示するものです。パスはあなたの実際のリーダーのインストール場所に合わせて書き換えましょう。これを実行すると、しぶといエラーも解消されることがあります。ただし、最初はうまくいかなくても、再起動後やアプリを一度手動で開いた後に解決することもあります。Windowsの仕様なのか、ちょっと面倒ですね…

Windows 11でEPUBを快適に読むためのヒント

  • EPUBリーダーを定期的にアップデートしてください。新しいバージョンが出ると、不具合修正や便利な機能追加が期待できます。
  • DRM保護されたEPUBは、Adobe Digital Editionsなど専用のソフトを使うと良いです。
  • ブラウザの拡張機能も、追加のソフトをインストールせずにEPUBを読むのに便利です。ChromeやEdgeで動作するものもあります。
  • EPUB専用のフォルダを作ると管理が楽です。ファイルの関連付けも整理しやすくなります。
  • 設定を変更したあとは、PCを一度再起動すると確実です。Windowsは過去の設定を引きずりやすいので注意しましょう。

よくある質問

EPUBファイルとは何ですか?

電子書籍の標準フォーマットの一つです。柔軟性があり、さまざまなデバイスでサポートされています。ざっくり言えば、「PDFみたいな電子書籍のファイル形式」ですが、より適応性に優れています。

Microsoft EdgeでEPUBを読むことはできるの?

可能です。ただし、拡張機能やプラグインを追加する必要があります。標準では対応していないため少し面倒ですが、追加ソフトなしで読む方法もあります。

Calibreは無料ですか?

はい、完全無料のオープンソースです。機能も豊富で、閲覧だけでなく変換もスムーズに行えます。

他にEPUBを開けるソフトはありますか?

もちろんあります。たとえば、FBReaderやSumatra PDF、Ornate Moon+ Reader(Android端末向け)など。ただし、Windows上で無料で使えるのはこれらが主な選択です。

EPUBからPDFやMOBIへ変換できますか?

できます。Calibreなら簡単に変換できて、とても頼もしいです。アップロードして出力形式を選ぶだけです。

まとめ

  • 良いEPUBリーダーを導入して、最初に設定しましょう。
  • 関連付けが崩れたら修正してください。
  • どうしても解決しないときは、コマンドラインの修正も検討を。
  • 設定変更後は必ず再起動を。これで確実に登録されます。
  • リーダーの機能も活用して、電子書籍を最大限楽しもう!

少しでも作業時間を短縮できれば幸いです。Windowsは関連付け周りを少し複雑にしすぎている感はありますが、正しいアプリを設定すれば、EPUBの閲覧はとても快適です。