Windows 11でDirectXを再インストールする方法|ステップバイステップガイド

Windows 11でDirectXを再インストールするのは少し大げさに思えるかもしれませんが、実はゲームやマルチメディアアプリのグラフィックの不具合やクラッシュを解決できる“お助け”作業のひとつです。やること自体は難しくなく、Microsoftから適切なインストーラーをダウンロードして指示通り進めるだけです。時にはWindowsのアップデートがうまくいかなかったり、新しいゲームが動かなくなったりとDirectX周りで問題が出ることもあります。そこで、グラフィックがおかしくなったときや奇妙な映像の乱れを見つけたときに役立つ手順を紹介します。

Windows 11でDirectXを再インストールする方法

この手順は、最新のDirectXを入手してグラフィックの向上やクラッシュの減少、そして不明なエラーの解消を目指すものです。主な流れとしては、Microsoftから最新のランタイムをダウンロードし、それをインストールして再起動。さらに余裕があれば、グラフィックドライバーのアップデートもおすすめします。

ステップ1:DirectX エンドユーザーランタイム Webインストーラーをダウンロード

Microsoft公式サイトへアクセスし、「DirectX End-User Runtime Web Installer」を検索してください。ファイルサイズは約50MB程度です。環境によってはダウンロードが途中で止まったり失敗したりすることもあります。その場合は別のブラウザを試してみてください。こちらから入手できます:https://aka.ms/directxweb

なぜ役立つのか? このインストーラーは、多くのゲームやマルチメディアアプリに必要な最新のランタイムファイルをダウンロードします。フルのDirectX SDKではなく、あくまで必要最小限のコンポーネントだけです。Microsoftから公式にダウンロードすることで、怪しいコピーをつかまされる心配もありません。安全・正規版です。

適用タイミング ゲーム中に突然クラッシュしたり、映像の乱れや奇妙なアーティファクトが表示される場合は、あなたのDirectXバージョンが古いか不具合が起きている可能性があります。

期待される動作 インストーラーが自動的に必要なファイルをダウンロード・インストールし、完了後に再起動を促されます。一部のケースでは、再起動後に問題が解決されることもあります。まれに、再起動しなくても反映される場合もありますが、そのときは様子を見てください。

もう一つおまけとして、「cmd」を管理者権限で開き、次のコマンドを実行しておくと安心です:

sfc /scannow

ステップ2:DirectXインストーラーを実行

ダウンロードしたファイルは、おそらく「ダウンロードフォルダ」に保存されていると思います。ダブルクリックで実行し、表示される指示に従って進みます。基本的には、「次へ」をクリックし、ライセンス条件に同意すればOKです。内容をよく確認したい場合は、その都度読んでください。完了までに時間がかかる場合もありますが、焦らず待ちましょう。問題なく完了すれば、必要なランタイムが更新または復元されます。

ステップ3:PCを再起動

インストール後にPCを再起動してください。これにより、新しいファイルが正しく認識されるようになります。ひとつの環境では自動的に反映されましたが、別の環境では2回再起動しないと効果を感じられなかったり、エラー表示が消えなかったりしました。Windowsはややクセがあるので注意してくださいね。

ステップ4:dxdiagでインストール状況を確認

Win + Rキーを押し、「dxdiag」と入力しEnterします。すると、DirectXのバージョン情報が記載されたウィンドウが開きます。「DirectXバージョン」の行を確認しましょう。DX11やDX12に対応しているかどうか、ハードウェアに合った最新のバージョンになっているかを確認してください。もし古いバージョンだった場合は、もう一度インストールをやり直す必要があります。

なぜ役立つのか 使用中のDirectXバージョンを把握しておくと、トラブルシューティングに便利です。例えば、ゲームが「DX11以上必要」と表示しているのにDX10の場合は、それが原因でエラーになっている可能性が高いです。

ステップ5:グラフィックドライバーを更新

これは任意ですが、とてもおすすめです。まず、GPUメーカーの公式サイト(NVIDIA、AMD、Intel)にアクセスし、最新のドライバーをダウンロードします。古いドライバーは、パフォーマンス低下や互換性の問題を引き起こすことがあります。新しいドライバーをインストールすれば、動作がスムーズになったり不具合が解消されたりします。

なぜ役立つのか DirectXのランタイムは重要ですが、GPUのドライバーも最新にしておかないと最適なパフォーマンスは得られません。特に、ゲームやアプリが正常に動かない場合はドライバーの更新を試みる価値があります。「Device Manager(デバイスマネージャー)」や、GeForce ExperienceAMD Radeon Settingsといったツールを使えば、自動的にアップデートも可能です。

これらの作業を終えれば、ほとんどの問題は改善されるはずです。

Windows 11でのDirectX再インストールのコツ・ポイント

  • 重要:バックアップをとる:何かあったときに備えて、簡単なシステムの復元ポイントを作っておくと安心です。
  • システム要件を確認:自分のPCが必要な機能に対応しているか事前にチェックしましょう。
  • 信頼できるソースからのみダウンロード:第三者の怪しいサイトからファイルを入手しないよう気をつけてください。必ずMicrosoft公式を利用しましょう。
  • Windowsは最新アップデートを適用:Windows Updateでは、バグ修正済みの新しいDirectXパッチが配信されることもあります。スキップせずに適用してください。
  • システム復元ポイントの作成:特にドライバーやシステム周りをいじるときは、念のために復元ポイントを作成しておくのがおすすめです。

よくある質問

自分のDirectXバージョンはどうやって確認できますか?

Win + Rを押し、「dxdiag」と入力してEnter。表示されるウィンドウ内の「DirectXバージョン」の行に、現在のバージョンが記載されています。

DirectXを再インストールするとゲームの不具合は直りますか?

一般的には改善されることが多いです。クラッシュや映像の乱れが原因であれば、最新版にアップデートまたは再インストールすることで解決するケースがあります。特にバージョンの不一致が原因の場合は効果的です。

サードパーティのサイトからDirectXをダウンロードしても大丈夫ですか?

絶対に避けてください。必ずMicrosoft公式から直接入手してください。サードパーティサイトは、マルウェアや古いファイルを一緒に配布し、逆にトラブルを招く可能性があります。

DirectXの再インストールは既存のアプリやファイルに影響ありますか?

いいえ。ランタイムファイルだけを更新する作業なので、インストールによるデータの削除やアプリの削除はありません。個人のファイルや既存のアプリに影響を及ぼすことは基本的にありません。

再インストール前に既存のDirectXをアンインストールする必要はありますか?

いいえ、その必要はありません。インストーラーが自動的に上書きします。面倒なアンインストール作業は不要です。

まとめ

  • Microsoft公式サイトから「DirectX End-User Runtime Web Installer」をダウンロード
  • インストーラーを実行し、画面の指示に従う
  • PCを再起動して反映させる
  • dxdiagで正しくインストールされたか確認
  • それでも問題が続く場合は、グラフィックドライバーのアップデートも検討

少しでも作業時間を短縮できれば幸いです。グラフィックの不具合は厄介ですが、シンプルにDirectXを再インストールするだけで、改善するケースはかなりあります。見落としがちなステップですが、やっておく価値は十分にあります。