Windows 11でGoogle Chromeをタスクバーに固定するのは意外とシンプルですが、たまにちょっと手ごわいと感じることもあります。お気に入りのブラウザをすぐアクセスできる場所に置きたいのに、ピン留めのオプションが表示されなかったり、再起動後にアイコンが外れてしまったりすることも。たとえば、タスクバーからChromeをピン留めしようとしたのに、次にPCを再起動したら外れていたり、最近使ったアプリリストに表示されなくて、ピン付けが難しいと感じたり…こうしたちょっとしたトラブルが積み重なると、せっかく片付いた作業スペースが台無しになってしまいますよね。この記事では、そうした問題を解決し、確実にChromeをタスクバーに固定できる方法をご紹介します。きれいに並んだChromeアイコンが、必要なときにすぐに使える状態を目指しましょう。だいたい、Windowsはちょっとした作業をやたら難しくしてしまう傾向があるのですから。
Windows 11でChromeをタスクバーにピン留めする方法
方法1:スタートメニューからピン留め
一番手軽なのは、やはりスタートメニューから直に操作することです。アプリ一覧の中からGoogle Chromeを探してください。もし見当たらなければ、公式サイトから再インストールしたり、ダウンロードフォルダに入っていないか確認してください。Chromeのアイコンを右クリックし、タスクバーにピン留めを選びましょう。既にタスクバーに表示されていなかったり、起動中のアイコンを右クリックしてもピン留めの選択肢が出ない場合には、この方法が確実です。Windowsは意外とアプリを認識するのにスタートメニューからの操作を必要とすることがあります。ただし、Chromeがインストールされていなかったり設定がおかしい場合は、効果がありませんのでご注意を。
方法2:ショートカットを作成してピン留め
少し回り道になりますが、確実にピン留めできる方法です。Chromeの実行ファイルまで移動します。通常はC:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
やC:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe
にあります。該当のファイルを右クリックし、ショートカットの作成を選びます。作成されたショートカットを右クリックし、タスクバーにピン留めを選びます。これにより、Windowsが正しく認識してピン留めしやすくなる場合があります。直接アプリやスタートメニューからピン留めできないときに、この方法で回避できることが多いです。あと、後から整理したいときは、ショートカットをフォルダに移動したり、名前を変えたりしてもOKです。デスクトップに置いておくとすぐにアクセスできますよ。
対処法1:タスクバーのキャッシュをリセット
一度ピン留めしたChromeが突然外れてしまう場合、キャッシュの破損が原因かもしれません。Windowsはキャッシュ情報を保存していますが、これが壊れることもあります。エクスプローラーを開き、アドレスバーに%localappdata%\Microsoft\Windows\Explorer
と入力してアクセスします。IconCache.db
というファイルがあれば削除しましょう。その後、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、Windows Explorerを探して右クリックし、再起動を選びます。これでキャッシュが再構築され、ピン留めのアイコンが正常に動作することがあります。作業中はデスクトップやタスクバーが一瞬ちらつく場合がありますが、気にせず進めてください。こうした操作で改善するケースも多いです。
対処法2:グループポリシーやレジストリ設定を確認
特に企業や学校のPCでは、グループポリシーやレジストリの設定によってアプリのピン留めが制限されている場合があります。gpedit.mscを開くには、Win + Rを押してgpedit.msc
と入力します。次に、ユーザー構成 > 管理用テンプレート > スタートメニューとタスクバーの項目を探します。そこにピン留めやタスクバーのカスタマイズに関する制限が設定されていることがあります。もし制限が見つかった場合は、管理者権限が必要ですし、自己責任で設定を変更しましょう。もう一つの方法は、レジストリの編集です。HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Taskband
にアクセスしますが、こちらは少し高度なので、慣れていない場合は控えたほうが安全です。どうしても必要な場合は十分注意してください。ちなみに、Windowsはときどきこうした制限を設けて、作業を面倒にしてしまうのです。
また、一部の設定ではChromeを全て閉じた状態でないとピン留めできない場合があります。操作前にChromを完全に閉じてから再度試してみてください。加えて、ピン留め後すぐに再起動すると、Windowsが正しく認識してくれることもあります。これは少し面倒かもしれませんが、いくつかの試行を重ねることで解決することが多いです。なぜそんな動作になるのかは謎ですが、とにかくうまく行けば快適な作業環境に一歩近づきます。
まとめ
- できるだけ最初はスタートメニューからピン留めを試しましょう — 一番シンプルです。
- Chromeの実行ファイルからショートカットを作り、それをピン留めしてみてください。
- アイコンキャッシュを削除してタスクバーのキャッシュリセットを行うのも効果的です。
- 職場や学校のPCでは、グループポリシーやレジストリの設定が妨げている場合もあるので確認しましょう。
- 最後に、一度ピン留めしたらPCを再起動してみると、反映されやすくなります。
おわりに
Chromeをタスクバーにピン留めするのは基本的には簡単な作業ですが、時にはどうしても上手くいかないこともあります。そこで紹介した回避策—シェルショートカットの作成やキャッシュのリセットなど—は、トラブル時に役立つ小技です。Windowsは時に予想外の動きをしますが、こうした対処法を知っておけば、面倒な状況も乗り切れるでしょう。もう少しでChromeがスマートにタスクバーに並び、毎日のちょっとした時間短縮になるはずです。リブートや再ピンの試行を繰り返せば、だいたいの問題は解消できるはず。少しでも皆さんの作業効率アップに役立てれば幸いです。