Windows 11でBitLockerを無効にする方法:ステップバイステップ解説

Windows 11でBitLockerをオフにする必要が出てくる場面は意外と多いものです。トラブルシューティングや新しいデバイスへの移行準備、あるいはセキュリティを気にせず暗号化を解除したい場合などです。ただ、Windowsはこれらの設定を意外と隠しがちで、うっかり間違えると暗号化状態のままになってしまったり、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。そこで、実際の操作に近い詳細な手順を解説します。初めての方は特に、最初はうまくいかないこともありますが、再起動後にうまく動くことも多いので、根気よく進めてみてください。コントロールパネルやグループポリシーを掘り下げるのは少し面倒ですが、やることはちゃんとできます。

Windows 11でBitLockerを無効にする方法

方法1:伝統的なコントロールパネルからの操作(定番のやり方)

これは従来のコントロールパネルを使った方法で、Windows 11でも最も確実に動作します。設定アプリにも派閥はありますが、全ての操作を確実にコントロールしたいならコントロールパネルの方が安心です。特にBitLockerの暗号化管理は直接操作でき、UIの隠し設定を避けられるためです。この操作を行う前に、PCが電源につながっていることを確認しましょう。特に大きなドライブの暗号解除中に電源断すると、データ破損の原因になるからです。

コントロールパネルを開く

  • スタートメニューをクリックするか、Windowsキーを押し、コントロールパネルと入力します。
  • 検索結果からコントロールパネルアプリを選択して開きます。もう見当たらないわけではありません、「隠されている」だけです。
  • 表示がカテゴリビューになっている場合、画面右上のドロップダウンから大アイコンまたは小アイコンを選択すると設定の探索が楽になります。

補足:検索バーからコントロールパネルを探してクリックすると、時間短縮になることもあります。

BitLockerドライブ暗号化の設定を開く

  • コントロールパネル内のシステムとセキュリティを選択します。
  • 次に、BitLockerドライブ暗号化をクリックします。
  • ここで自分のドライブ一覧と現在の暗号化状態が確認できます。もし「BitLocker オン」と表示されていれば、暗号解除の準備完了です。

※注意:ドライブが一覧に表示されていなかったり操作がグレーアウトしている場合、企業や管理者によるグループポリシー設定が原因の場合があります。その場合はローカルポリシーを確認しましょう。

BitLockerをオフにする

  • 暗号解除したいドライブを見つけて、BitLockerをオフにするをクリックします。
  • 確認のためのウィザードが開きます。Windowsは念のため二重チェックを行います。
  • 案内に従って操作します。通常は<強>続行強>または<強>次へ強>をクリックすればOKです。この後、ドライブの暗号化解除はバックグラウンドで自動的に進行します。途中でPCの電源を切ったり、再起動したりしないよう注意してください。

暗号解除にはドライブの容量やデータ量にもよりますが、数分から数時間かかることもあります。PCの処理速度やドライブのサイズによっては長時間待つ必要があるので、途中でキャンセルしたり再起動したりしないことが大切です。進行状況はパーセンテージや推定時間も表示されるので注意深く見守りましょう。

完了まで待つ

  • ウィザードを完了させると、Windowsは暗号解除を開始します。進行状況が通知される場合もあります。
  • 途中で電源を落とすと、データが破損したり、ドライブが認識できなくなる危険がありますので、必ず完了まで待ちましょう。中断して再起動すると、最悪の場合データ喪失やドライブの破損につながることもあります。特に進行中にPCの電源を切らないよう注意してください。

作業が完了すると、対象ドライブの暗号化は解除されます。お疲れさまでした。ただ、暗号化解除後は情報が保護されなくなるので、セキュリティ確保のために再びBitLockerを有効にするか、しっかりとしたバックアップをとっておくことをおすすめします。

成功のためのヒントとコツ

  • 重要なデータのバックアップを取ること。セキュリティ設定の変更はちょっとしたトラブルのもとなので、事前にバックアップしておくのが安心です。
  • ノートパソコンは充電器につないだ状態で操作しましょう。途中で電源断になったら面倒なことになります。
  • 焦らず時間を待つ。動作が止まったように見えても、数分待つことで解決するケースもあります。途中キャンセルや再起動は避けるのが吉です。
  • グループポリシー設定を確認。暗号解除のオプションが出てこない場合や反応しない場合は、管理者設定による制限の可能性があります。必要に応じて設定を見直しましょう。

クラシックな方法がダメな場合の他の対策

コントロールパネルが動かない場合や、コマンドライン操作を試したい場合はPowerShellも有効です。管理者権限でPowerShellを開き(スタートを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択)、次のコマンドを入力します:

Disable-BitLocker -MountPoint "C:"

これは新しいビルド向けや自動化スクリプトには便利ですが、ドライブの状態によっては事前設定が必要となる場合もあります。エラーが出たときは、Get-BitLockerVolumeで状態を確認しましょう。

また、企業や管理者による制限設定がある場合は、それを解除しなければならないケースもありますが、そこは少し上級者向けです。

まとめ

BitLockerを無効にするのはそんなに難しい作業ではありません。ただし、Windowsは便利な反面、設定を隠してしまうことも多いです。コントロールパネルの方法が基本かつ確実ですが、うまくいかない時はコマンドラインも併用してみてください。途中で電源断や操作中断をしないことが最も重要です。この記事で少しでもわかりやすくなれば幸いです。安全に作業を進めて、後悔しないようにしてくださいね。

要点まとめ

  • コントロールパネルを開く
  • 「システムとセキュリティ」 > 「BitLockerドライブ暗号化」に進む
  • 暗号解除したいドライブの「BitLocker オフ」を選択
  • 案内に従って操作し、完了まで待つ
  • 途中で中断せず、完了させることが成功のポイント

結論

Windows 11でBitLockerを無効にするのは、場所さえわかれば比較的簡単です。ただし、設定が隠されていたり動作が安定しないこともあるので、作業前のバックアップと焦らず慎重に進めることが重要です。解除中に電源断や強制再起動を行うと致命的なトラブルになりかねません。終わったら暗号化から解放されますが、その分セキュリティリスクも高まることを意識してください。必要に応じて再び有効化も簡単ですから、状況に応じて切り替えられることを覚えておきましょう。