Ethernetケーブルを使ったWindows 11搭載PC間の有線接続方法
最初はちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、実は慣れてしまえばそんなことはありません。Ethernet接続はWi-Fiよりも安定していて、特に電波が不安定なときには重宝します。また、クラウドを使わずにファイルを高速でやり取りできる便利な方法です。ただ、普通のLANケーブルを一本用意して、PC同士をつなぎ、ちょっと設定を調整するだけ。これだけで、小さなローカルネットワークが簡単にできちゃいます。
Windows 11のデスクトップPC同士をEthernetケーブルで接続する方法
さっそく詳しい手順に入っていきましょう。この設定を終えれば、ファイルのやり取りはもちろん、必要ならインターネット共有もできるようになります。やることは単純—ケーブルをつなぐだけで、設定をちょっと調整すれば完了です。終わるころには準備万端です!
ネットワーク機器の準備をしよう
まずは、しっかりしたEthernetケーブル(LANケーブルやRJ45ケーブルとも呼ばれる)が必要です。おすすめはCat 5eやCat 6のケーブル。ほとんどのPCにはEthernetポートがついていますが、もし古いモデルを使っているならクロスケーブルが必要かもしれません。知らないとちょっと面倒ですけど、最近のPCは自動的に適切な設定をしてくれるので安心です。
ちなみに、ケーブルを挿してもすぐに接続されない場合は、ケーブルの差し込みがきちんとしているかをもう一度確認しましょう。しっかり差し込めばOKです。
PCをケーブルでつなぐ
ケーブルの片端を1台目のPCに、もう片端を2台目のPCに差し込みます。これだけの作業ですが、意外と忘れがちなポイント。しっかりと接続されているか、もう一度確認しましょう。接続が緩むと通信が途切れる原因になるので、最後にシステムトレイのネットワークアイコンをクリックして、「有線接続」になっているかを見ると良いでしょう。
ネットワーク設定を調整しよう
少しだけ技術的な部分もありますが、さほど難しくありません。設定画面に進みます。 「設定」 > 「ネットワークとインターネット」 > 「Ethernet」 から、「アダプターのオプションを変更する」をクリックし、Ethernetの右クリックメニューから「プロパティ」を選択します。次に、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選び、「プロパティ」をクリック。ここでIPアドレスを手動設定します。例として、1台目には 192.168.1.1、もう一台には 192.168.1.2 と割り振るのが基本です。同じサブネット内にするのがルールです。
もし設定が混乱しそうなら、ポイントは「IPアドレスが重複しないこと」「同じネットワーク内のユニークなアドレスにすること」。また、「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」を有効にして、接続されたデバイスを見えるようにしておきましょう。
共有設定をオンにしよう
次に、ファイル共有を可能にするために設定を行います。コントロールパネルに入り、「ネットワークと共有センター」を開き、「詳細な共有設定の変更」を選択。そこで、「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」を両方ONにします。もしパスワード認証を省略したい場合は、「パスワード保護共有」をオフにしましょう。ただ、この設定はセキュリティ的に注意も必要です。
共有フォルダーにアクセスするには、「エクスプローラー」から直接IPアドレス(例:\\192.168.1.2)を入力するか、ネットワークブラウジングを利用します。
ファイルをスムーズに転送しよう
設定が整えば、あとは簡単です。「エクスプローラー」を開き、アドレスバーにもう一方のPCのIPアドレスを入力します。例:\\192.168.1.2
。正しく設定されていれば、共有フォルダーが見えるはずです。より便利に使うには、共有ドライブをマップしておくと良いでしょう。エクスプローラーの「このPC」上で右クリック→「ネットワークドライブの割り当て」を選び、ドライブレターを決めて設定完了です!
また、共有フォルダー自体は、フォルダーを右クリックして「プロパティ」→「共有」タブから設定します。必要に応じて「共有」や「詳細な共有」を選び、アクセス権限を調整すればOKです。
Windows 11のPC間接続に役立つ便利なヒント
- 古いパソコンを使っている場合はクロスケーブルが必要なことも。自動認識機能がついていない古いモデルには便利です。
- 設定前に必ず、両方のPCで「ファイル共有」が有効になっているかを確認しましょう。設定がオフのままだと、何をやってもエラーに悩まされることに。
- IPアドレスは重複しないこと、かつ同じネットワーク内に収まっていることを再確認しましょう。これがルールです。
- エラーが頻繁に出るときは、一時的に「ファイアウォール」を無効にしてみるのも手。ただし長期間の使用には向きません。あくまで原因調査用です。終わったらしっかり戻しましょう。
- ケーブルの長さも大事です。通常は100メートル以内に収めるのが安全です。長すぎると通信が不安定になることがあります。
Windows 11 PCをEthernetで接続するQ&A
なぜLANケーブルを使って直接つなぐのですか?
直接ケーブルをつなぐと、Wi-Fiを介さずに確実で安定した通信ができるからです。大きなファイルを転送したり、セキュリティ重視の環境では特に便利です。
どんなEthernetケーブルでも使えるのですか?
基本的には普通のケーブルで問題ありません。ただし古い機器の場合はクロスケーブルが必要な場合もあります。でも、多くの新しいPCは自動的に認識してくれるので、その心配は少なくなっています。
片方のPCがもう片方を認識しません…
まずIPアドレスを確認しましょう。重複していなかったり、異なるネットワークに属していること。次に、「ネットワーク探索」と「ファイル共有」が有効になっているかも確かめてください。ケーブルが緩んでいないかも見直しましょう。
インターネットも共有できますか?
もちろんです!一方のPCにインターネット接続があれば、「インターネット接続の共有」を有効にするだけです。設定は「設定」 > 「ネットワークとインターネット」から行います。必要な接続を選んで、「接続のプロパティ」から共有をオンにします。
どうしたら接続を安全に保てますか?
システムを定期的にアップデートし、信頼できる環境下だけで共有をオンにし、共有フォルダにはパスワードを設定。ユーザー権限の管理も重要です。これで安心して使えます。
まとめ
- 適切なEthernetケーブルを準備する。
- PC同士をLANポートに差し込む。
- 静的IPアドレスを設定(例:192.168.1.1 / 192.168.1.2)。
- 「ネットワーク探索」と「ファイル共有」を有効にする。
- 「エクスプローラー」からIPやPC名を使って共有フォルダーにアクセスする。
Windows 11のPC同士をケーブル一本でつなぐ方法は、とてもシンプルで高速かつ安全なネットワーク構築の一つです。設定も難しくなく、効率的にファイル共有やリソースのやり取りが可能になります。正しく設定すれば、理想的な環境を手軽に作り出せます。作業や趣味の範囲でも大いに役立つこの方法、少しのコツさえつかめばすぐに使えるようになるでしょう。ちょっとだけ時間を節約できるかもしれませんね!