Windows 11で複数ページを1つのPDFにまとめる作業は、思ったより簡単ではないことも。特に標準のツールだけだと少し面倒です。1ページずつスキャンして後から結合することも可能ですが、手間がかかりますし、すべてのスキャナーアプリが複数ページのPDFに対応しているわけではありません。そこで役立つちょっとしたコツをご紹介します。
Windows 11で複数ページを一つのPDFにまとめてスキャンする方法
このガイドは、作業を少し楽にするためのものです。多くの人はまず「Windows Fax and Scan」を使いますが、機能が制限されていたり、直接PDFではなくJPEG画像を出力したりすることも。より確実でスムーズに進めたいなら、設定に工夫を加えたり、Adobe Acrobatや無料のアプリ「NAPS2」などのサードパーティーツールを活用したほうが良いでしょう。実際に効果的なやり方は次の通りです:
方法1:Windowsの「Fax and Scan」+仮想PDFプリンターを使う
なぜこれが便利かと言うと、Windows標準の「Fax and Scan」は無料で最初から入っているからです。ただし、機能はシンプルなので、1ページごとにスキャンしてから結合させる必要があります。そのキモは「仮想のPDFプリンター」を使って、スキャンした画像を一つのPDFにまとめることです。こうすれば、個別のJPEGファイルにとどまらずに済みます。
やり方は簡単です。各ページをスキャンしてから、画像ビューワーの「印刷」機能を使い、プリンターに「Microsoft Print to PDF」を選択します。これにより、スキャンした画像が複数ページのPDFに変換されます。最後に保存すれば完了です。
具体的な手順:
- スキャナーが正しく接続されているか、電源が入っているか、ドライバーがインストールされているかを確認します(通常、「デバイスマネージャー」で確認可能)。
- スタートメニューから< strong>「Windows Fax and Scan」を開きます。見つからない場合は検索してください。
- 「新規スキャン」をクリックし、スキャナーを選択。画質(解像度DPI:標準は300または600)、色設定、用紙サイズを選びます。
- 各ページをスキャンし、「スキャン」ボタンを押すたびに新しい画像が保存されます。これをJPEGやPNG形式で保存しましょう。
- すべてのページをスキャンし終わったら、画像が保存されているフォルダを開きます。
- 画像ビューワーの「印刷」を選び、プリンターとして「Microsoft Print to PDF」を選択します。これで複数の画像が一つのPDFにまとまります。
- 出来上がったPDFを名前を付けて保存し、順番通りになっているか確認します。
ここでは解像度や画像の順番など微調整が必要になる場合もありますが、最終的に複数ファイルを扱う手間を省くことが狙いです。
方法2:専用のスキャンソフトや無料アプリを使う
こちらの方が断然楽です。NAPS2やVueScan、Adobe Acrobatのスキャン機能はマルチページPDFを直接作成できるため、1回のスキャンで複数ページを一つのファイルにまとめることができます。プリントや変換の手間も不要です。
なぜ便利かと言うと、スキャン処理自体がスピーディになるからです。例えばNAPS2なら、「スキャンしてPDFに保存」を選ぶだけで、自動的に複数ページを一つのPDFにまとめられます。面倒な工程を省きたい方にぴったりです。
スムーズに進めるためのちょっとしたコツ
- スキャナーのガラス面は常に清潔にしておきましょう。汚れや傷があるときれいに取り込めません。
- 自動文書給紙装置(ADF)付きのスキャナーがあれば、積極的に使いましょう!複数ページを一度にスキャンできて便利です。
- 解像度(DPI)については、写真や画像は高めに、文字だけなら低めで十分です。高すぎるとファイルが重たくなるので注意しましょう。
- 最初は1ページだけ試しにスキャンしてみてください。複数ページやADFの動作に問題がないか早めに確認できます。
- スキャンしたファイルはわかりやすい名前をつけるか、日付やタグを追加して整理しておくと後で楽です。
よくある質問(だいたいみんな気になること)
Windows以外のソフトでも複数ページのPDF作成は可能?
もちろんです!NAPS2やAdobe Acrobat、VueScanなどの専用アプリは、マルチページPDFに特化しています。 workaround(回避策)ではなく、最初から使いやすく作られています。
スキャナーがJPEGしか出力できない場合はどうすれば?
その場合は、スキャンしたJPEG画像をPDF変換ツール(例:Microsoft Print to PDFやオンラインサービス)でまとめればOKです。少し手間はかかりますが、確実にできあがります。
作成したPDFを編集したいときは?
Adobe Acrobatや無料のPDF-XChange Editorなどのソフトを使えば、注釈を入れたりページを回転・削除したりといった編集が可能です。
PDFを共有したいときは?
メール添付やGoogleドライブ、Dropboxにアップロードするなど、方法はさまざま。ただし、大容量のファイルになる場合はアップロードや送信に時間がかかる点に注意しましょう。
まとめ
- スキャナーの接続と設定を正しく行うことが第一です。
- 可能なら自動給紙装置(ADF)を活用し、一度に複数ページを取り込みましょう。
- Windows標準の「Fax and Scan」と仮想PDFプリンター、または専用ソフトを使って、効率的にPDF化してください。
- ファイルの整理と命名も忘れずに。後から探しやすくなります。
- あとは共有するだけ。簡単です!
少しでも作業時間を短縮できれば幸いです。紙の山との闘いはストレスですが、慣れればクリック数回でデジタル化できる快適さを味わえますよ。