Windows 11で複数のファイルエクスプローラーウィンドウを開くのは、最初は「そんなに難しくないよね」と思うかもしれませんが、実は複数のファイルを管理したり、フォルダを並べて比較したりするときに非常に便利なテクニックです。ただし、Windowsはちょっとだけ複雑にしているところもあって、「新しいウィンドウを開く」専用のボタンがタスクバーにないため、コツを知る必要があります。
Windows 11で複数のファイルエクスプローラーを開く方法
もう1つ(または3つ、もっと多く)ウィンドウを開きたいときは、この手順を覚えれば簡単です。複数のウィンドウを使えば、ファイルのドラッグやフォルダの比較、さらには複数のフォルダを同時に見ながら作業できて便利です。
ステップ1:最初のファイルエクスプローラーを開く
タスクバーのファイルエクスプローラーアイコンをクリックするか、Windowsキー + Eキーを押してください。これで標準のウィンドウが開き、クイックアクセスビューやよく使うフォルダ、最近使ったファイルなどが表示されます。
この部分は非常にシンプルですが、設定によっては表示がいつもと違ったり、少し待たされることもあります。なぜか動作しないときもあったりしますが、その場合はPCの再起動が解決策になることもあります。
ステップ2:新しいファイルエクスプローラーのウィンドウを開く
タスクバーのファイルエクスプローラーアイコンを右クリックし、メニューからもう一度「ファイルエクスプローラー」を選択してください。ちょっと見えづらいですが、実はこれが意外と重要なポイントです。2つ目のウィンドウは別々に立ち上がり、タブではなくひとつの独立したウィンドウとして開きます。これでファイルをドラッグ&ドロップで移動させたり、比較したりできるわけです。
複数フォルダを頻繁に行き来する場合に超便利なテクニックです。私の環境では、右クリックを2回やる必要がある場合もありましたが、普通は一発で開きます。ウィンドウの挙動はWindowsの仕様次第というところです。
ステップ3:キーボードショートカットを使ってさらに多くのウィンドウを開く
既に開いているファイルエクスプローラーのウィンドウがアクティブな状態で、Ctrl + Nを押すと、新たなウィンドウがすぐに立ち上がります。これがかなり便利で、フォルダの中をくまなく探索している途中でもマウスに手を伸ばさずに次々開けるのは、作業効率が格段にアップします。ただし、前提として少なくとも一つのウィンドウが開いている必要があります。背景で何も動作していないときにCtrl + Nを押しても何も起きませんのでご注意を。
一部のマシンでは、このショートカットが遅かったり、何度も繰り返していると不具合が起きることもあります。私の場合は、すべてのエクスプローラーウィンドウを閉じてもう一度開き直すと改善されました。なぜかは私もわからないままです…。
ステップ4:ウィンドウを左右に並べて整列させる
複数のウィンドウが開いたら、一つをドラッグして画面の左側または右側に持っていきます。そうすると、Windows 11の「スナップアシスト」が働いて、そのウィンドウがぴったり収まります。もう一方のウィンドウも反対側にドラッグして並べれば、ファイルの比較やコピーが非常に楽になります。
もしこれがうまくいかない場合は、設定の設定 > システム > マルチタスクから「スナップアシスト」が有効になっているか確認してください。誤ってオフになっている場合もありますし、そのときは何もスナップされません。大きなモニターや複数画面を使っているときには特に便利なので、設定を見直しておくと良いでしょう。
ステップ5:その他の設定や便利技
各エクスプローラーウィンドウの上部にある表示タブをクリックすれば、アイコン表示・一覧表示・詳細表示など、ファイルの見せ方を変えられます。複数のファイルを効率よく探すために、ビューを変更したり、オプション > フォルダーオプションからクイックアクセスやフォルダの挙動をカスタマイズしたりすることも可能です。
また、便利なショートカットも覚えておきましょう。例えば、Alt + Dでアドレスバーに即座にジャンプしたり、Ctrl + Wですぐにウィンドウを閉じたりと、覚えておくと作業が圧倒的にスムーズになります。やっぱりWindowsはちょっとだけ複雑に作ってありますね…。
これらのテクニックを身に付ければ、複数のフォルダを管理する作業もずっと楽になります。大量のファイルを扱ったり、フォルダの中身を比較したりする作業が多い人には特におすすめです。
Windows 11で複数ウィンドウを開くためのコツまとめ
- Windowsキー + Tabで全ウィンドウを一覧表示し、切り替えもスムーズに
- よく使うフォルダは
ピン留め してクイックアクセスに登録 — サイドバーにドラッグするか、右クリックで「クイックアクセスにピン留め」 - 仮想デスクトップを使えば、作業の内容別に空間を分けることもできて便利
- 上部のクイックアクセスツールバーには、よく使うコマンドを追加しておくとさらに効率アップ
- その他のショートカットも覚えておくと◎ — 例えばAlt + Pはプレビューウィンドウの切り替えです
よくある質問
複数のエクスプローラーウィンドウを一気に閉じるにはどうしたらいい?
残念ながら、「すべて一括閉じる」機能は標準ではありません。ただし、手早く閉じたいなら、タスクバーのエクスプローラーアイコンを右クリックして「すべてのウィンドウを閉じる」を選ぶか、少し面倒ですが各ウィンドウでAlt + F4を押すのが確実です。
特定のフォルダに初期設定で入りたい場合はどうすればいい?
もちろんできます。エクスプローラーアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選びます。次に、「ターゲット」の欄にフォルダのパスを追加します。例:C:\Windows\explorer.exe C:\YourFolder
こんなふうに書くと、そのフォルダが最初から見える状態で開きます。なぜ標準でこうしてくれないのか不思議ですが…。
何個くらいウィンドウを開くことができる?
実質無制限です。ただし、パフォーマンスは要注意。多くのタブやウィンドウを開きすぎると、特に古いPCでは動作が重くなりやすいです。
エクスプローラーを管理者権限で起動するには?
エクスプローラーアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選びます。これでシステムファイルの削除やネットワークの設定など、ちょっと高度な操作もできるようになります。
デフォルトの表示設定を変更したい
「表示 > オプション」から自分好みのレイアウトに設定し、「フォルダーに適用」をクリックすれば、新規ウィンドウもその表示に切り替わります。ただし、設定が反映されなかったり、元に戻ったりすることもありますが、試す価値はあります。
まとめ
- ファイルエクスプローラーのアイコンをクリック、またはWindows + Eを押す
- タスクバーのアイコンを右クリックし、「新しいウィンドウを開く」または「ファイルエクスプローラー」から起動
- ウィンドウ内でCtrl + Nを使えば、すぐに新規ウィンドウが開く
- 画面の端にドラッグしてスナップさせることで整理整頓
- 表示設定やフォルダーオプションをカスタマイズして自分のスタイルに合わせよう
結論
複数のエクスプローラーウィンドウを使いこなせるようになると、作業効率が格段にアップします。大量のファイル整理やフォルダの比較作業もストレスなく進められますし、ちょっとしたコツさえ知っていれば、面倒な操作も瞬時にこなせるようになるのです。ファイルの移動やフォルダの監視など、複数ウィンドウを使う作業は確実に仕事やプライベートの効率化に役立ちます。
もちろん、ショートカットやスナップ機能も積極的に使いこなすことで、さらに便利になります。Windows 11には便利なツールがたくさんあるので、ぜひ探してみてくださいね。少しでも時間やストレスを減らせる手助けになれば幸いです。