Windows 11で管理者アカウントを切り替えるのは、思っているほど難しくありません。ただ、わかりにくい部分もあるのも事実。たとえば、他の人に管理権限を渡したいときや、新しいスタッフに管理者権限を付与したいときに、「どの設定を変えればいいの?」と迷うこともありますよね。特定のアカウントが管理者として表示されていなくて、「これを管理者に昇格させたいのにどうしたらいいの?」と悩むこともあるでしょう。
このガイドは、ITに詳しくなくても分かりやすい手順で解説しています。Windowsの設定はちょっと面倒な場合もありますが、一手間かければ問題なく管理者権限を変更できます。ただし、管理者権限を与えると、そのアカウントにPCのあらゆる設定を操る力が与えられるため、信頼できる人にのみ付与してくださいね。
Windows 11で管理者アカウントを変更する方法
方法1:設定メニューを使う
こちらが一般的なやり方です。メニューをクリックして操作したい人にはこちらがおススメ。対象のアカウントがすでに一覧に出ている場合、そのアカウントに管理者権限を付与するだけで済むので、スムーズに進められます。
まずは設定を開く
- Windowsキーを押しながら歯車アイコンをクリックするか、スタートメニューから設定を選択します。
- 設定ウィンドウが開きます。ここでユーザーアカウントや表示設定などを管理します。ただし、設定画面はやや操作が面倒なこともあります。気長に操作しましょう。
一部の環境では設定アプリが重かったり、少し遅く感じることもありますが、落ち着いて操作すれば大丈夫です。
アカウント設定の場所に進む
- 設定画面左側のメニューからアカウントをクリックします。
- 次に家族とその他のユーザーを選びます。これは「アカウント」セクションの中によくあります。
昇格させたいアカウントを探して選択
- 一覧から該当するユーザーを選びます。すでに表示されているなら、そのままクリックで選択。
- もし、「標準ユーザー」とだけ表示されている場合は、これから管理者に変更します。
アカウントの種類を「管理者」に変更
- アカウントの種類を変更をクリックします。
- 表示されたメニューの中で、アカウントの種類のドロップダウンから管理者を選びます。
- 最後にOKまたは適用をクリックして完了です。これでそのユーザーは管理者になりました。
※環境によってはログアウトしてから再ログインが必要な場合もあります。また、管理者権限の切り替えは少し迷いがちなので、誰に付与するかは慎重に確認してくださいね。
方法2:ローカルユーザーとグループ(Pro版向け)
Windows 11 Pro以降をお使いなら、「ローカルユーザーとグループ」からも設定可能です。これはHomeエディションでは標準では使えませんが、少し設定を変えれば便利です。設定アプリの操作が難しいと感じる場合にはこちらの方がストレートです。
ローカルユーザーとグループを開く
- Windows + Rキーを押し、
lusrmgr.msc
と入力してEnterを押します。 - これによりローカルユーザー管理コンソールが起動します。ここでは全ユーザーアカウントとその権限を直接確認・変更できます。
ユーザーを見つけて権限を引き上げる
- 左側のメニューからUsers(ユーザー)をクリックします。
- 変更したいユーザーアカウントをダブルクリックします。
- ウィンドウ内のMember Of(所属グループ)をクリックし、Add(追加)を選びます。
- Administrators(管理者)と入力し、Check Names(名前の確認)をクリックして正しければOKを押します。
これで、そのユーザーが管理者グループに追加され、完全な管理者権限を持つようになります。操作に慣れている方にはこちらの方法の方が簡単かもしれませんが、くれぐれも不必要な人に管理者権限を与えないよう注意してくださいね。
Windows 11の管理者アカウント変更の注意点
- 管理者権限を与える相手には、その操作でシステムや設定を壊す可能性もあることを伝えておきましょう。
- 重要なファイルのバックアップは意識して行うと安心です。
- 管理者アカウントには強くて覚えやすいパスワードを設定しましょう。Windowsはセキュリティに関して少し厄介なこともありますので。
- 設定変更後に何か不具合が出た場合は、一度ログアウトや再起動をしてみるのも効果的です。
- 最後に、必要に応じていつでも管理者権限を解除/付与し直せるのが便利なポイントです。
よくある質問(FAQ)
複数の管理者アカウントを作ることは可能ですか?
はい、可能です。Windows 11では複数の管理者アカウントを作成できます。信頼できる仲間と権限を分けたいときに便利です。
管理者アカウントにアクセスできなくなったらどうすればいいですか?
少しやっかいですが、リカバリーモードで起動したり、ほかの管理者アカウントから修復する必要があります。最低でも一つの管理者アカウントはいつでもアクセスできる状態にしておくのが安全です。
管理者権限を付与するのは危険ですか?
はい、注意が必要です。管理者ならシステム設定を変えられたり、ソフトをインストールできたりします。信頼できる人や仕事上必要な人だけに付与しましょう。
後から権限を戻すことはできますか?
もちろんです。設定画面から普通のユーザーに戻すことも簡単です。
この変更にはWi-Fiやインターネット接続は必要ですか?
いいえ、ほとんどの場合はローカルで完結します。インターネットに接続せずに操作できます。
まとめ
- 設定を開く
- アカウントを選択
- 「家族とその他のユーザー」へ進む
- 管理者にしたいアカウントを選ぶ
- 管理者に変更する
まとめと注意点
Windows 11で誰に管理者権限を付与するかは、システムのコントロールに直結します。設定方法は、設定画面からのやり方や、「ローカルユーザーとグループ」ツールを使う方法などさまざまですが、どちらも大事なのは“誰に権限を渡すのか”をきちんと把握しておくことです。間違えて不正なユーザーに管理者権限を付与してしまうと、システムの安全性が損なわれるリスクもありますので注意しましょう。セキュリティに配慮したパスワード設定も忘れずに。これであなたのPC管理もスムーズに行えるはずです!