Windows 11で未保存のPowerPointを復元する方法 — ステップバイステップガイド

Windows 11で未保存のPowerPoint資料を取り戻すのは簡単な作業ではありませんが、正しい操作を覚えれば意外とスムーズに行えます。誤って保存せずに閉じてしまったり、システムクラッシュで作業途中のファイルが失われたりしたとき、「もうダメかもしれない」と思ったことはありませんか?安心してください。WindowsとPowerPointには、見つけ方さえ知っていればあなたの大事なファイルを取り戻すための便利な機能や裏技が備わっています。

Windows 11で未保存のPPTを復元する方法

基本的には、PowerPointの自動回復(AutoRecover)機能と、一時ファイルの場所を知っておけば、ほとんどのケースで対処可能です。ステップごとに見ていきましょう。

ステップ1:PowerPointを開く

まずはPowerPointを起動します。これは基本中の基本ですが、閉じていると復元もできません。クラッシュしたときにバックグラウンドで動作していた場合、再起動時に未保存のファイルの復元を促すダイアログが表示されることもあります。それ以外の場合は、隠れたフォルダを直接探す必要があります。

ステップ2:左上の「ファイル」タブをクリック

画面左上のFile(ファイル)タブをクリックします。ここから情報や最近使ったファイル、復元オプションにアクセスできます。

ステップ3:メニューから「情報」を選択

サイドバーにある情報をクリック。ここにはファイルのバージョン管理や復元のショートカットが集まっています。目指すのは、「プレゼンテーションの管理」ボタンやリンクです。

ステップ4:「プレゼンテーションの管理」から「未保存のプレゼンテーションを回復」を選ぶ

ドロップダウンメニューの中にあるプレゼンテーションの管理をクリックし、その中の未保存のプレゼンテーションを回復を選びます。もし見つからない場合は、直接フォルダをブラウズする必要があります。特に自動回復が働かなかった場合には要注意です。

補足:この方法は、PowerPointが異常終了した場合に効果的です。それ以外の時は、自動保存されたファイルがまだ残っていれば表示されることがあります。

ステップ5:表示された一覧から未保存ファイルを探してダブルクリック

ファイル選択ウィンドウが開きます。そこには最近の未保存ファイルがリストアップされており、「Presentation1.temp」といった名前になっていることも。時間やファイル名を手掛かりに該当するものを見つけて開きましょう。内容が正しそうなら、すぐに新しい名前で保存してください。

ただし、これはまるで「針の山を探す」みたいな作業になることも。未保存のファイルが見つからなかったり、PowerPointが最後の作業を認識しなかったりする場合もあります。定期的に頻繁に保存したり、設定で自動保存の間隔を短くしたり、バックアップを取る習慣をつけることが肝心です。

Windows 11で未保存のPPTを確実に復元するためのヒント

  • 自動回復機能が有効になっているか確認しましょう:ファイル > オプション > 保存から、「自動回復情報をX分ごとに保存」のチェックを入れる。できれば5分かそれより短い間隔に設定しておくと安心です。
  • 大きなプロジェクトを作成中は「名前を付けて保存」を頻繁に行う。記憶に頼らず、こまめに保存しましょう。
  • 「最近使ったファイル」リストもチェック。最後に保存したファイルや自動保存済みのバージョンが見つかることもあります。
  • OneDriveやSharePointを併用している場合、クラウド上に自動保存されている可能性が高いです。そちらも併せて確認しましょう。
  • PowerPointを常に最新バージョンにアップデートしておくと、新しい回復機能や安定性向上の恩恵を受けられます。

よくある質問

自動回復はどのくらいの頻度で保存していますか?

標準では10分ごとですが、心配な場合は5分や2分に設定しましょう。ファイル > オプション > 保存から変更できます。

PCがクラッシュした場合でもファイルは復元できますか?

ほとんどの場合、可能です。自動回復が有効であれば、その時点のバージョンが残っている可能性が高いです。PowerPointの一時ファイルや自動回復ファイルが頼りになります。

未保存のプレゼンテーションが見つかりません。どうすればよいですか?

一時ファイルフォルダを確認しましょう:C:\Users\<あなたのユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles。ここに隠れていることもあります。また、サードパーティの復元ツールを試すのも一つの手ですが、成功を保証するものではありません。

保存済みで削除されたファイルは復元できるのでしょうか?

従って、まずごみ箱に入っていないか確認を。もし完全削除されていたら、データ復旧ソフトに頼るしかないですが、確実性は保証できません。

PowerPoint Onlineには復元機能がありますか?

はい。OneDriveやOffice 365に保存している場合は、自動的にバージョン管理が有効になっています。クラウドのバージョン履歴から過去の状態を取り出すことが可能です。もちろんMicrosoftのクラウドのおかげで、初心者でも見つけやすくなっています。

まとめ

  • PowerPointを開き、再起動時に自動復元の提案が出るのを待ちましょう。
  • 「ファイル」タブ→「情報」に進む。
  • 「プレゼンテーションの管理」から「未保存のプレゼンテーションを回復」を選択。
  • 表示されたリストから該当ファイルを見つけて開き、すぐに保存!

これで作業時間の無駄を少しでも減らしたり、最悪の場合でもデータの消失を防げるはずです。失った仕事の悲しさも、「どこにあったか」を知っていれば少しは和らぐもの。もしものときに備えて、こまめに保存とバックアップを心がけましょう。