Windows 11で新しいユーザーアカウントを作るのは、一見すると簡単そうに思えますが、実際には意外なトラブルに見舞われることもあります。設定画面から「アカウント」を選び、「ファミリーとその他のユーザー」から「アカウントの追加」をクリックしても反応しなかったり、新しいアカウントが表示されなかったりすることも。ひどい場合は、「権限に関するエラー」や「アカウントの制限」を示すメッセージが出ることもあります。こうした問題は、他の人や自分のために新しいプロフィールを作成しようとしたときに特にイライラしますね。実は、Windowsは本来もう少しシンプルにできるはずなのに、少しだけややこしくしていることも。そこで、Windows 11で新しいユーザーを作るときにありがちなトラブルの解決策や、その回避方法について解説します。
Windows 11で新しいユーザーを追加するときのトラブル対処法
方法1:アカウントの権限を確認し、正しい手順を踏む
管理者権限を持っていないと、新しいユーザーの作成はできません。まずはログインしているアカウントが管理者かどうかを確認しましょう。設定 > アカウント > あなたの情報に進み、「アカウントの種類」が「Administrator(管理者)」になっているかを見てください。もし違う場合は、管理者権限のあるアカウントに切り替えるか、管理者権限のある人に頼んで権限を付与してもらいましょう。確認後、もう一度試してみてください。一部のシステムでは、「アカウントの追加」ボタンがグレーアウトしていて、管理者でなければクリックできない場合もあります。特に、誰かから借りたパソコンや、引き継いだマシンではこれがよくあります。「アカウント追加」ボタンが有効になれば、作成可能です。ただ、最初は権限の反映に時間がかかることもあるので、再起動してみるのも一つの手です。
方法2:ローカルグループポリシーエディタを使う(もし設定項目が見当たらない場合)
こちらは少し高度な方法です。「アカウント追加」のボタンやローカルユーザーの作成オプションが表示されない場合、グループポリシーによって制御されている可能性があります。Windowsキー + Rを押して「実行」ダイアログを開き、gpedit.msc
と入力してエンターします。次に進むのは、コンピュータの構成 > 管理用テンプレート > システム > ログオンの部分です。そこにある「高速ユーザー切り替えのエントリーポイントを非表示にする」を見つけて、「未設定」に設定します。また、コンピュータの構成 > Windowsの設定 > セキュリティ設定 > ローカルポリシー > ユーザー権利の割当の中にある「ローカルユーザーとグループを追加」の設定も見直し、対象ユーザーに適切な権限があるか確認してください。これらの設定変更は、ポリシーによる制限を解除し、アカウント作成を可能にします。変更後は一度再起動や更新を行うと良いでしょう。特に、管理者やセキュリティソフトによってミス設定された場合に役立ちます。
方法3:ユーザー管理サービスを有効化(アカウント作成が止まる場合)
時には、Windowsのユーザー管理に関するサービスが停止していることがあります。これはシステムのアップデートや高速再起動の後に起こりやすい現象です。サービス.mscを使って確認しましょう。Windowsキー + Rを押し、services.msc
と入力してEnter。次に、「ローカルユーザーとグループ」のサービスを探し、それが「開始済み」かつ「自動」になっているか確認します。停止していたら、右クリックから【開始】を選びましょう。また、サードパーティのセキュリティソフトやウイルス対策ソフトがこのサービスをブロックしていないかも併せて確認してください。これらの対策を行うことで、アカウント作成がスムーズになるはずです。ただし、完了後に一度再起動しておくと安心です。
方法4:PowerShellを使った回避策
もしGUIからの操作がうまくいかなかったり、エラーが頻発する場合、PowerShellを使って作成を試みるのも一つの手です。管理者としてPowerShellを起動します(スタートメニューを右クリックして「Windowsターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」を選択)。次のコマンドを入力して、新しいローカル管理者アカウントを作ります:
New-LocalUser -Name "NewUser" -Password (ConvertTo-SecureString "YourPassword123" -AsPlainText -Force)
続けて、そのユーザーを管理者グループに追加します:
Add-LocalGroupMember -Group "Administrators" -Member "NewUser"
この方法は、GUIの問題をバイパスし、スクリプト経由でユーザー作成が可能であることを確認できます。ユーザー名やパスワードはセキュリティ基準に沿ったものを設定してください。少し乱暴なやり方ですが確実性があります。ある環境ではすぐに成功しましたし、別の環境では少しだけコマンドを追加したこともあります。特に難しくはありません。
まとめ
- まずは、管理者アカウントでログインしているか確認しましょう。
- アカウントの権限やシステムポリシーを見直してください。
- 関連するサービスが動いているか確認しましょう。
- GUIでうまくいかない場合はPowerShellも試してみてください。
- 設定変更後は忘れずに再起動を。ただ、Windowsの挙動はちょっと気まぐれです。
おわりに
正直、Windows 11はユーザーアカウントの管理がちょっと面倒に感じることもあります。権限やポリシーが邪魔をして、特に中古やカスタマイズされたパソコンだと煩わしさ倍増。でも、紹介した解決策を試せば、あまり時間も労力もかからずに新しいユーザーを作れるはずです。コマンドがきちんと動いて、思った通りに表示されると、ちょっとした達成感も味わえますよね。少しでも誰かの役に立つことを願って。これで少しでも、あの頭を悩ます時間を短縮できれば幸いです。