Windows 11で誤って削除したファイルを復元するのは面倒に感じるかもしれませんが、実は素早く対処すれば意外と簡単に戻せることも。ポイントは、どこを確認すればいいのか、どんなツールを使えばいいのかを知ることです。Windowsには意外と知られていない便利な機能があり、絶望しなくても済むこともあります。もちろん、状況によってはサードパーティのツールに頼る必要もありますが、それらは完璧ではないものの、他の手段がダメでも救ってくれることがあります。
Windows 11で削除したファイルを復元する方法
もし大事なデータを失ってしまったら、焦らずにまずは「ごみ箱」「ファイル履歴」「バックアップ」を確認しましょう。それでも見つからない場合は、サードパーティ製の復元ソフトが役立つことがあります。ざっと流れを解説しますね。
ステップ1:ごみ箱を確認しよう
まずはごみ箱が最初のチェックポイントです。ちょっと変な感じですが、多くのファイルは削除後もごみ箱に残っています。デスクトップのごみ箱アイコンをダブルクリックすれば入れますが、見つからない場合は、右クリックして<個人設定>からアイコンの表示設定を変えることもできます。一度中身をざっと見て、必要なファイルを見つけたら右クリックして<元に戻す>を選びましょう。すると、削除前の場所に復元されます。
中には、最初は失敗しても再起動後にうまくいく場合もあります。Windowsがちょっと余計な動きをしているだけです。もしそれでもダメなら、もしかするとごみ箱を空にした後に削除された可能性もありますね。
ステップ2:ファイル履歴を使う
事前に<ファイル履歴>を有効にしていた場合は、かなり心強い味方です。過去のバージョンに簡単に戻せます。操作は、コントロールパネル>システムとセキュリティ>ファイル履歴から「個人用ファイルの復元」をクリック。それだけで、過去のバックアップやバージョンの一覧が表示されます。目当てのものを選んで「復元」ボタンを押せば、元の場所に戻るはずです。
実際、あるPCでは一発で復元できましたし、別のPCではうまくいかないことも。Windowsあるあるですね。
ステップ3:Windowsのバックアップを活用する
もし事前に<Windowsバックアップ>を設定していれば、こちらの方がスムーズです。設定は、<設定>><更新とセキュリティ>><バックアップ>から行います。そこから「Windows 7のバックアップと復元」に進めば、最新のバックアップからファイルを復元できます。ちょっと見つかりにくかったり、古いデザインですが、<ファイル履歴>が無効なときの保険として試してみる価値はあります。
ステップ4:サードパーティ製のソフトを試す
それでもダメなときは、信頼できるデータ復元ソフトに挑戦してみましょう。代表的なのは「Recuva」や「EaseUS Data Recovery Wizard」などです。公式サイトからダウンロードし、インストールしたら、データのあったドライブを深層スキャンします。ほとんどの場合、他のツールでは見つからないファイルも見つけてくれます。あとは指示に従うだけで、意外とファイルを取り戻せることもあります。
ただし、こうしたツールは時間がかかる場合があるのと、ドライブの容量や状態によってはスキャンにかなりの時間を要したり、見つからないこともあります。それでも、非常に重要なファイルなら試す価値はあります。
ステップ5:専門の業者に依頼する
もしできるだけ確実にファイルを取り戻したい場合は、データ復旧のプロ業者に依頼するのも選択肢です。専用の高価な装置や技術を使って、ソフトだけではできない復元を行います。インターネットやローカルで検索して見つけてください。ただし、料金が高めの場合もあるので、その点は覚悟を。どうしても重要なデータなら、最後の手段として検討しましょう。なお、削除後はできるだけそのドライブの使用を控えましょう。データを書き込むほど復元は難しくなります。
これらの手順を試したら、復元したファイルが壊れていないかどうかも確認してください。稀に一部だけ壊れていたり、内容が不完全なこともあります。完璧な復元は難しいこともありますが、多くの場合はこれらの方法で対処可能です。早めの対応が肝心です。少しでも役に立てば幸いです。これで、誤って削除したファイルをあきらめずに済むかもしれませんね。