Windows 11でプライマリハードドライブを設定する方法:初心者向けステップバイステップガイド

Windows 11で起動ドライブを変更するのは最初は少しハードルが高く感じるかもしれませんが、実際のところ、ドライブの交換や起動速度をもう少し速くしたいだけなら、慣れればそんなに難しいことではありません。まず最初にやることは、BIOSまたはUEFIに入ることです。これはハードウェアの起動を制御しているファームウェアの画面です。通常、PCを再起動して、起動時にF2F10Delete、またはEscキーを連打します。ただし、メーカーによって押すキーが異なることもあるので、わからない場合はGoogleで調べるか、取扱説明書を確認しましょう。私が設定した一台はDeleteだったり、別の一台はF2だったりします。もちろん、Windowsはこの部分をちょっとわかりにくくしているのも事実です。

これに入ったら、ブートメニュー起動順序設定を見つけてください。ツールバーやタブの中にあることが多く、時にはグラフィカルなインターフェースだったり、テキストだけだったりとバラつきがあります。矢印キーやマウスの操作で移動します。

最も重要なポイントは、希望のドライブをリストの一番上に持ってくることです。選択したドライブをハイライト表示させて、その下や横に表示されている操作案内やアイコンを見ると、上下矢印やF5F6キーで順序変更できる場合があります。GUIの場合はドラッグ操作も可能です。SSD(ソリッドステートドライブ)を使っているなら、起動速度の面でも最適な選択です。ここで注意したいのは、間違ってセカンダリドライブをプライマリに設定してしまったり、空のドライブやブートできないドライブにしてしまわないことです。

設定が整ったら、保存します。一般的にはF10が保存と終了のショートカットですが、各メーカーによって違う場合もあります。例えばASUSやDellなどは独自の操作方法があるので、画面の指示や取扱説明書をよく確認しましょう。保存して再起動したら、そのドライブからPCが起動するはずです。一度目はうまくいかないこともありますが、もう一度やり直せばほとんどの場合解決します。

ちなみに、ドライブを変更後にWindowsが自動的に起動しない場合もあります。そうしたときは、Windowsの回復メディアから起動したり、コマンドプロンプトでbootrec /fixmbrなどのコマンドを実行したりといったトラブルシューティングが必要になることもありますが、そこまで気負わなくても大丈夫です。

もう一つ覚えておきたいのは、ドライブを交換したからといって、必ずしもWindowsを再インストールする必要はないということです。ただし、完全に新しいドライブにOSをクリーンインストールする場合は別です。基本的には、指定したドライブにOSがきちんとインストールされていて、フォーマットされていればOKです。

もし操作に不安がある場合や、BIOSにマウス操作ができるグラフィカルインターフェースが搭載されているなら、それを利用すると操作が楽になるでしょう。ただし、テキストだけの場合はじっくり丁寧に進めてください。ハードウェアやBIOSの設定を触る前には必ずPCの電源を落とし、データ破損を避けるために慎重に操作しましょう。Windowsはどうしても複雑にしてしまいがちですから。

最後に重要なのは、BIOSやUEFIに入る前に大事なデータのバックアップを取ることです。少しの手間を惜しまず行動すれば、万一のトラブルも防げます。また、ファームウェア(BIOS/UEFI)のアップデートもお勧めです。アップデートによって、ドライブの認識や起動の安定性が向上することがあります。

もし問題が解決しない場合には、セキュアブートを無効にしたり、UEFIモードとレガシー(従来型)ブートを切り替えたりも検討してみてください。ドライブが正しく認識されない場合、ケーブルやSATAポートの接続不良の可能性もあります。

Windows 11でのプライマリハードドライブ設定のコツ

  • BIOSに入る前にPCの電源をきちんとシャットダウンしましょう。焼き切れやドライブの破損を防ぐためです。
  • BIOSにグラフィカルUIがあればマウス操作も気軽に使ってOKです。そうでなければ矢印キーが頼りです。
  • 複数の同じようなSSDやHDDを使っている場合は、モデル番号やラベルでしっかり区別しましょう。間違えやすいためです。
  • 念のため、設定変更前にデータのバックアップを取る習慣をつけておきましょう。後から取り返しのつかない事態になるのを防ぐためです。
  • 長期間していなかった場合は、BIOS/UEFIのファームウェアをアップデートしておくと、互換性や安定性が改善します。

よくある質問

誤って別のドライブをプライマリに選んでしまったらどうする?

起動エラーになったり、Windowsが停止したりします。慌てずにBIOSに再度入り、起動順を正しく並べ直せばOKです。再起動して設定を確認しましょう。

SSDをプライマリドライブにできますか?

もちろんです。起動やアプリの読み込み速度を向上させたいならSSDがおすすめです。ただし、正しく取り付けてBIOSに認識されていることを確認しましょう。

ドライブを変えただけでデータは消えますか?

いいえ、単に起動ドライブを変えただけなら、通常データはそのままです。ただし、ドライブをフォーマットしたりパーティションの変更をした場合は別ですのでご注意ください。

これをやった後にWindowsを再インストールする必要はありますか?

基本的に不要です。起動順序を変えるだけであれば再インストールは不要です。ただし、OSを全く別のドライブやハードウェアに移す場合は別です。

これって安全なんですか?

ほとんどの場合は安全です。ただし、重要なデータのあるドライブをいじる前には必ずバックアップを取り、設定ミスに備えましょう。慎重に進めれば問題ありません。

まとめ

  • PCを再起動して、BIOS/UEFIに入るキーを押す。
  • 起動メニューを開き、焦らず操作しましょう。
  • 希望のドライブを一番上に設定。
  • 設定を保存して再起動。
  • これでスピーディかつ整理された起動が可能に!

— これで、どなたかの作業時間が少しでも短縮できれば幸いです。BIOS設定は思ったより怖くないですし、慣れると簡単です。頑張ってください!