誰かに自分のパソコンに保存した個人ファイルや敏感な情報を見られてしまった経験はありませんか?「見られたくないものがあるけど隠すしかない…」そんなとき、フォルダーをさっと非表示にする方法があります。実はとても簡単で、標準のフォルダー設定を使ったり、コマンドプロンプトを使ったりするだけで、ちょっとした隠し技ができるんです。もちろん完璧なセキュリティではありませんが、ちょっとした目隠しやお茶目な誤魔化しには十分です。この方法は、すばやく何かを隠したいときや、いつものファイルエクスプローラーから目立たなくしたいときに便利です。
Windows 11でフォルダーを非表示にする方法(わかりやすい標準的なやり方)
こちらは、ファイルエクスプローラー上で右クリックして簡単に設定できる方法です。もう少し秘密めにしたい場合は、attribコマンドを使ってフォルダーをシステムファイルに設定し、隠すこともできます。どちらも目的やあなたの隠し方次第で使い分けられます。
フォルダーのプロパティを変更して隠す
定番のやり方です。手早くできる上にほとんどの環境で動きます。方法は簡単、隠したいフォルダーを右クリックして プロパティ を選び、その中の 隠しファイル にチェックを入れるだけです。これで通常の設定ではフォルダーが見えなくなります(エクスプローラーの表示設定が「隠しファイルを表示しない」に設定されていればなお効果的です)。お遊びや一時的な隠し用途には十分です。
なぜ役立つのか:設定が簡単で、コマンドプロンプトや複雑な操作も不要。ほとんどの人が理解しやすい方法です。チェックを入れてOKを押すと、フォルダーは半透明に見えなくなり、普段の閲覧から隠されます。ただし、エクスプローラーの表示設定を変更すれば再び見える可能性があることは覚えておきましょう。
ちょっとした注意点:もしエクスプローラーの設定で「隠しファイルを表示」にしていると、この方法だけでは完全に隠すことはできません。必要に応じて設定を調整してください(後述のヒントも参考に)。
コマンドプロンプトを使った少しだけ高度な隠し方
もう少し秘密めにしたい場合は、attribコマンドがおすすめです。管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。スタートボタンを右クリックして「Windows ターミナル(管理者)」を選ぶか、「cmd」と入力し、管理者として実行してください。次のコマンドを入力します:
attrib +h +s "C:\Path\To\Your\Folder"
これにより、そのフォルダーは「隠しファイル」と「システムファイル」扱いとなり、普通の見え方からはかなり隠せます。パス(”C:\Path\To\Your\Folder”)は実際の保存場所に置き換えてください。たとえば、「C:\Users\あなたの名前\秘密のフォルダー」などです。この方法は、見た目だけの隠しにはかなり有効ですが、暗号化ではありませんので、絶対的なセキュリティにはなりません。
注意点:再起動後に見えなくなることもあります。システムが属性をリセットしたり、エクスプローラーが再表示した場合です。必要なら、再度このコマンドを入力してください。
Windows 11で隠しフォルダーを便利に使うヒント
- エクスプローラーの表示設定で、「隠しファイル、フォルダー、ドライブを表示しない」に設定してください。
- 非表示にしたフォルダーの場所を忘れないようにしましょう。特に頻繁に隠す/解除する場合はメモしておくと安心です。
- もし本気のセキュリティを望むなら、パスワード付きのZIPファイルを作るか、専門の暗号化ソフトを使う方が安心です。Windowsの隠し機能はあくまで目隠し程度のものです。
- 非常に秘密の情報を扱う場合は、暗号化ツールの使用を検討しましょう。Windows標準の隠し設定だけでは不十分です。
- 機密性が高いフォルダーは、もう少し安全な暗号化をおすすめします。Windowsの標準機能「EFS(暗号化ファイルシステム)」を使えば、高度なセキュリティも可能です。
よくある質問:Windows 11のフォルダー隠しについて
隠したフォルダーを再表示するにはどうすればいいですか?
フォルダーの プロパティ に入り、隠し のチェックを外すか、またはコマンドプロンプトで attrib -h -s "パス"
と入力してください。慣れれば簡単です。エクスプローラーの設定で「隠しファイルを表示」にしていると、隠しても見えるようになります。
複数のフォルダーを一度に隠すことはできますか?
もちろんです。複数選択して(Ctrlキーを押しながらクリック)、右クリックメニューから プロパティ を選び、まとめて 隠し に設定できます。またはバッチスクリプトを使う方法もあります。少し効率的に隠せます。
隠すだけでは安全ではないと聞きましたが?
そうです。隠すのはあくまで見えなくするだけで、暗号化やパスワード保護にはなりません。重要な情報を守りたいなら、パスワード付きのアーカイブや専用の暗号化ツール(例:VeraCrypt)を使う方が確実です。隠すのは「目隠し」程度と考えてください。
フォルダーを隠したままじゃ、ずっと見えなくなるの?
いいえ。誰かが「隠しファイルを表示」設定にすれば簡単に見えますし、専用のデータ復旧ツールを使えば見つかることもあります。あくまで「ちょっと目隠し」なので、決して秘密情報の保護にはなりません。
フォルダーを隠すと中身も見えなくなるの?
見えなくなるのはフォルダーだけです。中のファイルやサブフォルダーはそのまま残っています。隠すことはあくまで見た目を隠すだけで、ファイルを削除したり暗号化したりするわけではありません。秘密にしたいなら、別途暗号化手段も検討しましょう。
まとめ
- フォルダーの プロパティ 画面で 隠し チェックを入れる
- エクスプローラーの表示設定を変えて、隠しファイルを非表示にする
- もう少し徹底したい場合は、コマンドプロンプトで
attrib +h +s "パス"
を使う - 隠したフォルダーの場所を覚えておくことが大事です
- プライバシーを徹底したいなら暗号化も併用しましょう
おわりに
あまり堅牢なセキュリティではありませんが、日常的なちょっとした目隠しにはこれで十分。気軽に使えて、ちょっとした人目隠しには効果的です。習慣的に設定を見直す必要はありますが、手軽さと効果のバランスはなかなかのものです。今回は、秘密のファイルやフォルダーを少しだけ隠すための参考になれば幸いです。どうぞお気軽にお試しください!