Windows 11でフォルダーを隠す方法
Windows 11でフォルダーを隠すのは、まるで“秘密の裏技”のようなもの。特定のファイルを他人の目から隠したいときに役立ちます。やり方は思ったよりシンプルですが、やや迷うことも。ポイントは、該当フォルダーを右クリックしてプロパティを開き、隠し属性にチェックを入れること。そして エクスプローラー(ファイルエクスプローラー)の設定を調整すれば、不要なフォルダーも気づかれずに済みます。まるで“透明マント”を羽織るような感じです。ただし、これはあくまで見た目の変更であって、厳重なセキュリティ機能ではないことは念頭に置いておきましょう。
フォルダーを右クリックする
まず始めに、隠したいフォルダーを見つけてください。見つけたら、その上で右クリックします。これは簡単そうに見えますが、「開く」や「名前の変更」などに迷ってしまうことも。右クリックするとメニューが開くので、その中の「プロパティ」を選びましょう。
キーボード操作に慣れている方は、フォルダーを選択してから コンテキストメニューまたは Shift + F10を押しても同じメニューを呼び出せます。
「プロパティ」を選択
メニューが開いたら、「プロパティ」をクリックします。リストが長い場合もありますが、通常はすぐ見つかります。プロパティのウインドウに入ったら、多くの設定項目に圧倒されるかもしれませんが、心配無用です。もしもっと詳細な設定をしたい場合は、「詳細設定…」ボタンをクリックすると、暗号化や圧縮など追加のオプションもいじれます。
「隠し」にチェックを入れる
次に、プロパティ画面内の「属性」セクションを探します。そこにあるのが「隠し」のチェックボックスです。これをオンにしておくと、ファイルやフォルダーは普通の状態では見えなくなります。まるでカーテンで隠すようなイメージです。
コマンドラインからも隠すことが可能で、次のコマンドを使います:attrib +h "C:\Path\To\Your\Folder"
。
変更を適用する
「適用」ボタンをクリックすると、確認のためのダイアログが出ることがあります。特に内容もチェックして、必要なら「OK」をクリックしてください。これで設定完了です。Windowsが裏で少し処理する時間があり、瞬間的に画面が暗くなることもありますが、特に問題ありません。
おまけ:複数のフォルダーを一度に隠したい場合、PowerShellを使えば簡単です。例として次のワンライナーを実行してください:
Get-ChildItem "C:\FolderPath" | ForEach-Object { Set-ItemProperty -Path $_.FullName -Name Attributes -Value ([IO.FileAttributes]::Hidden) }
エクスプローラーの設定を調整
完全に見えなくしたい場合は、エクスプローラーのビュータブに移動し、隠しアイテムのチェックを外します。または、Alt + V + Hのキーボードショートカットも便利です。これで隠しフォルダーは見えなくなり、設定は自由に変更可能です。
より恒久的に設定したい場合、フォルダーオプションを開きましょう。手順は次の通りです:
– エクスプローラーを開く
– 表示タブをクリック
– 表示/非表示グループの中の「隠しファイル、隠しフォルダー、およびドライブを表示しない」のチェックを外す
これで、フォルダーはまだ存在していますが、普通の状態では見えなくなっています。ちょっとした隠し技として便利ですが、非常に大事な情報を隠すには心もとないです。そういったときは、やはり暗号化ツールの利用をおすすめします。特にBitLockerやVeraCryptといった専用ソフトでの暗号化が安心です。
Windows 11でドライブ全体を暗号化するには、「設定 > プライバシーとセキュリティ > デバイスの暗号化」に進みましょう。特定のファイルだけ守りたいときは、「暗号化ファイルシステム(EFS)」を使います。手順は次の通りです:
– 対象のファイルやフォルダーを右クリック
– プロパティ > 詳細設定…を選択
– 内容を暗号化してデータを保護するにチェックを入れ、「OK」をクリック
また、フォルダー名を「秘密」や「パスワード」といったわかりやすいものにすると、見破られやすくなってしまいます。なるべく控えめな名前をつけましょう。重要なフォルダーは定期的にバックアップも忘れずに。標準のWindowsバックアップや、サードパーティ製のバックアップツール(例:Macrium Reflectや Acronis True Image)を併用するのが安心です。
最後に、作業が終わったら忘れずにフォルダーの非表示設定に戻すのも忘れずに。さもないと、他者に見られてしまうリスクが高まります。自動化する場合は、次のコマンドを使うと便利です:
attrib +h "フォルダのパス"
逆に表示させたいときは:
attrib -h "フォルダのパス"
よくある質問
非表示フォルダーを検索できますか?
もちろんです!Windowsの標準検索機能を使えば、非表示になっているフォルダーも見つけられます。ただし、隠しアイテムの表示設定をしている必要があります。表示設定を有効にしていなければ、検索結果には現れません。
設定を変更するには、表示タブの中の 隠しアイテムにチェックを入れるだけです。または、Alt + V + Hキーボードショートカットも便利です。
さらに確実に見つけたい場合は、インデックス設定から システムフォルダーの検索を有効にしましょう:
- コントロールパネルや検索バーから インデックス作成オプションを開く
- 「詳細設定」をクリック
- 「ファイルの種類」セクションで、「暗号化されたファイルをインデックスに含める」が必要に応じて選択されていることを確認
フォルダーを隠すことはハッカーから守ることができますか?
実際にはほとんど意味がありません。見た目を隠すだけの“飾り”であり、セキュリティではありません。悪意のある人は、設定を変えたり、より高度なツールを使ったりして隠しフォルダーを見つけ出します。本気で守りたいデータには、BitLockerや VeraCryptのような暗号化ツールを使うことを推奨します。隠すだけでは、安全性はほぼゼロです。
隠したフォルダーをもう一度表示させたい場合は?
簡単です。該当フォルダーのプロパティに戻り、「隠し」にチェックを外すだけです。または、コマンドラインを使うなら以下の通りです:
attrib -h "C:\Path\To\Folder"
一括で非表示を解除したい場合は、PowerShellやコマンドプロンプトで次のコマンドを使います:
attrib -h /s /d "C:\Path\To\Folder\*"
隠しフォルダーの数に制限はありますか?
いいえ、制限は特にありません。容量に余裕がある限り、何個でも隠せます。ただし、たくさん隠すと何がどこにあるか管理が面倒になるので、少し整理しておきましょう。
隠しフォルダーはバックアップに含まれますか?
普通は含まれます。バックアップソフトは自動的に隠しフォルダーも対象にする設定になっていることがほとんどです。例外は設定次第ですが、標準的なWindowsバックアップや、EaseUS Todo Backup、Acronis True Imageといったツールも同様です。
隠しフォルダーの扱いに特に注意し、必要に応じて確認を忘れないようにしましょう。
Windows 11でフォルダーを隠すには、右クリックで プロパティを開き、隠しにチェックを入れて適用し、エクスプローラーの設定を調整するだけ。簡単にプライバシーの一歩手前の対策ができます。ただし、根本的な守りにはなりませんので、必要なときはしっかりと暗号化も併用しましょう。設定後の確認や定期的な見直しもお忘れなく。これでちょっとした“隠しごと”も安心ですね!