Windows 11でデスクトップ背景を変更するのは、単なる見た目の調整以上の意味があります。作業スペースをより自分らしく、またはインスピレーションを引き出すための工夫です。もしかすると、標準の壁紙が飽きてきた、雰囲気を変えたい、ちょっと明るくしたいといった理由かもしれません。でも、たまに背景が変わらない、もしくは変更オプションがグレーアウトして使えないこともあります。ほとんどの場合は簡単にできますが、設定のバグや権限の問題が原因で思い通りにいかないことも。そこで、このガイドではよくあるトラブルと対処法をわかりやすく解説します。イライラせずに新しい壁紙を設定しましょう!
Windows 11でデスクトップ背景の問題を解決する方法
対策1:背景設定がブロックされていないか確認
ちょっと意外かもしれませんが、Windows 11では企業や学校のアカウントでポリシーによって背景の変更が制限されていることがあります。設定画面の 設定 > プライバシーとセキュリティ > 個人用設定 に進み、背景変更のオプションがグレーになっていないか確認しましょう。
- 特に管理された端末では、ITポリシーによって壁紙変更が禁止されている場合があります。その場合、メッセージや鍵アイコンが表示されることも。
- もしそうなら、管理者権限を持つアカウントでログインするか、管理者に相談しましょう。
それ以外の場合は、ローカルアカウントや権限のあるアカウントでログインしているかを確認し、サインアウトと再ログインを試すと小さな不具合が解消されることもあります。
対策2:レジストリ設定で背景設定を無効にされていないか確認
オプションが見つからなかったり反応しなかったりする場合、レジストリ設定の問題かも。少し手間ですが、効き目はあります。Win + Rキーを押して「regedit」と入力し、Enterキーを押してレジストリエディタを開きます。
- 次のパスに移動します:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
にNoDispBackgroundPageというキーが存在する場合は、それを削除するか値を0に変更します。 - また、
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
も確認しましょう。
ただし、レジストリ編集はリスクも伴うので、作業前には必ずバックアップをとることをお勧めします。
対策3:個人設定のキャッシュをリセット
時には、設定のキャッシュが壊れていることも。それをリセットすることで通常の動作に戻る場合があります。すべてのアプリを閉じてから、管理者権限のPowerShellを開きます(スタートボタンを右クリックして「Windows Terminal (管理者)」または「PowerShell (管理者)」を選択)。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
これらのコマンドはシステムファイルの状態を確認し、壊れたファイルを修復します。完了したらPCを再起動し、再度背景の変更を試してみてください。
対策4:クラシックな個人設定パネルを使う
それでもなお問題が続く場合、従来型の個人設定画面から設定してみてください。設定 > 個人用設定 > バックグラウンドから直接操作することで、不具合を回避できることもあります。
画像タイプに対応した高解像度の画像を選び、ファイルが壊れていないかも確認しましょう。できるだけJPGやPNG形式の高品質画像を選ぶと良いでしょう。
対策5:プロフィールの破損を疑う
上記を試しても改善しない場合、そのユーザープロフィールだけに問題がある可能性があります。新しいユーザーアカウントを作成してみてください(設定 > アカウント > 家族やその他のユーザー > アカウントを追加)。新しいアカウントにログインし、背景の変更ができるか確認します。
新アカウントで問題が解決する場合、元のプロフィールが壊れている可能性があるため、修復や再作成を検討しましょう。きれいな状態の新しいプロフィールがあれば解決策になります。
結局のところ、Windows 11で背景が変わらない原因は複雑です。多くは再起動やログアウトで解決することもあります。背景サービスが止まっていたり、キャッシュの更新がうまくいっていなかったりするのが原因かもしれません。少し手間ですが、設定を確認したりコマンドを使ったりすることで解決に近づきます。困ったときはこの記事が少しでも役立つことを願っています。