Windows 11でコマンドラインを使ってユーザーを管理者権限に昇格させるのは難しいことではありませんが、意外とシンプルにできないこともあったりします。特にGUIを避けたいときにはちょっと面倒に感じることも。基本的には「コマンドプロンプト」を利用しますが、設定画面が動かない場合や権限の問題でアクセスできないときは、こちらの方法が頼りになることもあります。
Windows 11でコマンドを使ってユーザーを管理者にする方法
ここではコマンドラインツールを使って、ユーザーに管理者権限を付与する方法を解説します。設定画面から操作できない場合やアクセス権の問題でGUIが使えないときに役立ちます。コマンドは特に難しいものではありませんが、管理者権限で実行する必要があります。もしあなたのアカウントがまだ管理者権限を持っていなければ、コマンドを実行する前に管理者アカウントでログインしていることを確認してください。
ステップ1:管理者としてコマンドプロンプトを開く
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを起動しましょう。スタートメニューで「cmd」または「コマンドプロンプト」を検索し、アイコンを右クリックして 管理者として実行 を選びます。これで「管理者:コマンドプロンプト」のウィンドウが開けばOKです。
ステップ2:全ユーザー一覧を表示するコマンドを入力
どのユーザーを管理者に昇格させたいかを確認するために、次のコマンドを入力します:
net user
Enterキーを押すと、登録されている全ユーザーの一覧が表示されます。ログイン画面に表示される名前と食い違う場合もあるので、必ず名前を確認しましょう。スペルやスペースに注意してくださいね。
ステップ3:対象のユーザーを管理者に昇格させる
次に、実際に管理者権限を付与するコマンドです。[username]
の部分を、昇格させたいユーザー名に置き換えます:
net localgroup administrators [username] /add
Enterを押すと、実行されますが、成功のメッセージが出ない場合もあります。その場合は次のステップで確認しましょう。
ステップ4:変更内容を確認する
管理者グループに追加されたかどうかを確認しましょう。次のコマンドを入力します:
net localgroup administrators
表示されたリストの中に目的のユーザー名があれば成功です。まれに、Windowsのバージョンや設定によって反映に時間がかかる場合もありますが、通常は再起動しなくても大丈夫です。ただし、うまくいかないときは一度再起動してみると動き出すこともあります。ちなみに、設定画面の「設定 > アカウント > 家族とその他のユーザー」から確認するのも良いでしょう。
Windows 11でコマンドを使ってユーザーを管理者にする際のコツ
- 操作前に、現在のアカウントに管理者権限があることを確認しましょう。そうでないとエラーになります。
- ユーザー名のスペルや入力ミスに注意。間違えるとコマンドは動作しますが、効果はありません。
- 管理者権限は慎重に付与しましょう。全ての人に無制限の権限を与えるのは危険です。
- 一部の操作は即時反映されないこともあるので、その場合は再起動を検討してください。
- うまくいかない場合は、PowerShellを管理者権限で実行して試すと改善することもあります。
よくある質問
CMDを使ってユーザーを管理者にできないのはなぜ?
管理者権限のないコマンドプロンプトでは、システムの役割を変更できません。あなたのアカウントが管理者権限を持っていない場合は、他の管理者に頼む必要があります。
コマンドを使って権限を変更するのは安全ですか?
基本的には、正しい構文さえ守っていれば安全です。ただし、アカウントの削除やシステムファイルの改変などは慎重に行いましょう。
誤って別のユーザーを管理者にしてしまった場合はどうすればいい?
次のコマンドで取り消せます:
net localgroup administrators [ユーザー名] /delete
対象のユーザー名を指定すれば、そのユーザーの管理者権限が解除されます。
自分自身を管理者にすることはできますか?
管理者ではないアカウントでログインしている場合はできません。管理者アカウントに一度切り替えてから、自分のアカウントや他人のアカウントを昇格させましょう。
変更後にPCの再起動は必要?
基本的には不要です。すぐに反映されるはずですが、確実に反映させたい場合は一度ログアウト・ログインや再起動を行うと確実です。
なんだかややこしいのはWindowsの仕様ですね。
まとめ
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きましょう。
net user
でユーザー一覧を確認します。net localgroup administrators [ユーザー名] /add
で昇格させましょう。net localgroup administrators
で確認します。
結論
Windows 11でコマンドを使って管理者権限を与えるのは特別新しい方法ではありませんが、GUIの操作がうまくいかないときにはかなり頼りになる手段です。アクセス権のトラブルや設定画面に入れないときに便利なので、覚えておくと役立つでしょう。もちろん、管理者権限は強力な権限ですので、使い過ぎには注意してくださいね。少しの知識で作業がスムーズに進むなら、それだけでも価値は十分あります。
今回の情報がお役に立てれば幸いです。私も試して成功したので、あなたにもきっと通じるはずです。