Windows 11でゲームバーを無効にするのは簡単そうに思えますが、実際には予想以上に手間取ることもあります。もしかするとあなたはゲームをほとんどしない、またはバックグラウンドで勝手に動いていて邪魔になっているだけかもしれません。中には、設定をオフにしてもオーバーレイが頻繁に表示されたり、プロセスが残ったりして困っている人もいます。なぜそうなるのか理由はわかりませんが、Windowsは結構面倒な仕組みにしてしまいがちです。ただ、少しだけシステムの負担を軽くしたい、背景のノイズを片付けたいときには、こちらの方法がお役に立ちます。
Windows 11でゲームバーを無効にする方法
これから行うのは、設定をいじる方法です。少し手順は多いかもしれませんが、やること自体はシンプルです。Microsoftが「Xboxゲームバー」と呼んでいる機能を無効にする手順を順番に解説します。環境によっては一度の操作で完了することもあれば、再起動やレジストリの調整が必要になる場合もあります。Windows世界へようこそ。
方法1:設定アプリから無効にする
この方法が一番一般的です。大抵はこれでうまくいきますが、たまにWindows側が設定を残してしまうこともあります。では、設定画面から操作してみましょう。必要な操作は、Microsoftが呼ぶ「Xbox Game Bar」(ゲームバー)をオフにすることです。環境によって手順や表示場所が少し異なるので、その点も併せて解説します。
- 【スタートメニュー】を開き、【設定】をクリック。
ショートカット: Windows + I - 設定画面の中から【プライバシーとセキュリティ】(または一部のビルドでは【プライバシー】)を選び、
【アプリと機能】内の【ゲームのオーバーレイ】を探します。
最新バージョンでは【ゲーミング】の設定下にあります。見つからなければ、【設定 > ゲーム > キャプチャ】なども確認しましょう。
もし見つからなければ、【設定 > アプリ > インストール済みアプリ】から【Xbox ゲームバー】を検索し、
【詳細オプション】をクリックして無効化することも可能です。 - 「Xbox ゲームバーをこのボタンで開く」や
「ゲームの録画やフレンドとの通話、招待を受けるためのXboxゲームバーを有効にする」といったスイッチをオフにします。 - スイッチをオフにした後、Windowsを再起動するとバックグラウンドの動作が完全に止まる場合があります。特に、いきなりオーバーレイが出てきたりして困る場合は、再起動が効果的です。
- 設定を閉じて、その後にWin + Gを押してもオーバーレイが出てこないか確認しましょう。表示されたら、他に残っている設定やプロセスを調整する必要があります。
なぜこの操作をするのか?それは、ゲームバーをオフにすることでRAMやCPUの消費を減らせるからです。特にゲームや録画をしない場合は、負荷軽減やシステムの快適さ向上につながることがあります。ただし、Windowsはバックグラウンドでプロセスを動かし続けることもあるため、設定後の再起動が理想的です。
方法2:レジストリエディタを使う(上級者向け・確実な方法)
やっぱり、Windowsは少し面倒なことを仕込んでいますね。この方法はレジストリを手動で編集することで、完全にコントロールを取るやり方です。設定だけでは解決しない場合や、より確実に無効化したいときにおすすめします。
- 【Windowsキー + R】を押して、
regedit
と入力し、Enterを押します。
表示されたら、管理者権限での実行を許可してください。 - 次のパスに移動します:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameDVR
または
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\GameBar - 「AutoStart」や「AppBroadcast」といったキーや値を探します。
これらを0
に設定することで、自動起動を停止できます。 - 他にも、HKEY_CURRENT_USER\System\GameConfigStore 内の「AllowAutoLoad」値を
0
に設定するのも効果的です。
設定を変更したらレジストリエディタを閉じて、PCを再起動してください。
注意:レジストリをいじるのはリスクも伴います。必ずバックアップを取り、慎重に操作しましょう。通常の操作で解決しない場合の最終手段として利用してください。すべて保証するわけではありませんが、少しでも確実にしたい場合には試してみる価値があります。
方法3:タスクマネージャーでバックグラウンドアプリを停止
これだけではゲームバーを完全に無効にするわけではありませんが、関連しているアプリやプロセスを停止すると効果的です。必要に応じて、これも試してみてください。
- 【タスクマネージャー】を開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 【スタートアップ】タブへ移動します。
- 一覧から【Xbox Game Bar】や【ゲームバー】、またはゲーミング・キャプチャ関連のアイテムを探します。
- それらを右クリックし、「無効にする」を選択。
- 再起動して、表示されなくなったか確認します。
これは絶対的な解決策ではありませんが、効果がある場合もあります。Windowsはたまに、設定をオフにしてもオーバーレイを動かし続けることがあるからです。特に自動起動やバックグラウンドで動作する設定にしている場合は、試してみてください。
背景ノイズを減らすコツ
- システムリソースの状況を見てみる: タスクマネージャーを使い、GameBarなどのプロセスがCPUやメモリを占有していないか確認しましょう。動作している場合は、タスク終了で一時的に解決できることもあります。
- Windowsのアップデートを行う: これらの問題は、アップデートによって修正されることもあります。特にゲーマー向けのアップデートやXbox関連のパッチは要チェックです。
- サードパーティーツールを使う: 例えば【MSI Afterburner】や【Process Explorer】などで、動作を管理・停止できる場合もあります。安全に操作できるなら検討しましょう。
- ゲームモードの設定: 設定 > ゲーム > Xbox Game Bar内の【ゲームモード】をオンオフしてみてください。時にはゲームモードを無効にすることで、バックグラウンドの動きが減ることもあります。
よくある質問
後からゲームバーをまた有効にできますか?
もちろんです。同じ設定やレジストリの調整を行えば、またオンにできます。心配いりません。
無効にしたらシステムの動作が速くなりますか?
場合によっては効果があります。特にオーバーレイが原因で遅延やメモリ不足を感じていた場合は、改善されることも。ただし、ハードや他のソフトも関係するので、絶対的な効果は保証できません。
ゲームにはこれが必須ですか?
いいえ。主にキャプチャやチャットのための便利ツールなので、多くのゲームプレイヤーは止めてしまうことが一般的です。設定さえわかれば、すぐに非表示にできます。
これをやると他のXbox関連サービスに影響しますか?
いいえ、オーバーレイだけの無効化なので、Xboxアプリやその他のサービスには影響しません。ただ、ゲームバーの機能は使えなくなります。
ほかの録画ソフトも使えますか?
もちろんです。OBS Studio、NVIDIA ShadowPlay、Bandicamなど、他の録画ソフトはオーバーレイに頼らずに動作します。
まとめ
- 設定の【ゲーム】の項目からXboxゲームバーのトグルをオフにしましょう。
- それでも解決しない場合は、レジストリやタスクマネージャーから無効化を試してください。
- 再起動して、オーバーレイが表示されなくなるか確認しましょう。
- システムリソースの使用状況も見て、必要に応じてクリーニングや設定見直しを行います。
締めくくり
完璧な方法ではありませんが、ゲームバーを無効にすることでシステムの負担を減らすことができます。特にゲームや録画をしないなら、そのまま放置しておくのも一つの手です。設定や再起動、レジストリの調整が必要になる場合もありますが、一度設定してしまえば、面倒な背景オーバーレイは過去のものになるでしょう。Windowsの仕様や動作によって、何度か試行錯誤が必要かもしれませんが、少しでも快適な環境作りに役立てば幸いです。これで作業の邪魔にならない、すっきりしたデスクトップ環境を手に入れましょう。