Windows 11でMACアドレスを変更するには
「ちょっとネットワーク上の身份を隠したいな」なんてときに、Windows 11でMACアドレスを変更すると便利なことがあります。最初は少し難しそうに思えるかもしれませんが、実は設定画面をちょいといじるだけ。ネットワークアダプターのプロパティを確認すれば、あっという間に完了です。
ただし、この方法は一時的なものです。プライバシー保護や一時的なテスト用途には役立ちますが、システムのハードウェアIDを書き換えるわけではないので、安心して使えます。変えたまま長期間放置することはおすすめしませんが、とりあえずの「お遊び」や「試験」には十分です。
まず最初に、Device Manager(デバイスマネージャー)を開きます。やり方は簡単です。スタートボタンを右クリック(または Win + X)して「デバイスマネージャー」を選ぶか、Win + Rキーを押して、表示されたウィンドウに devmgmt.msc
と入力してEnter。これでデバイスマネージャーが起動します。
続いて、「ネットワークアダプター」のセクションを探してください。そこには、パソコンに搭載されている有線・無線のアダプターがすべて表示されます。間違えないように、正しいデバイスを選びましょう。例えば「Intel Wireless-AC 9560」や「Realtek PCIe ネットワークコントローラー」などの名前を確認しておくと安心です。
ターゲットのアダプターを見つけたら、そのアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選びます。画面にはさまざまな設定項目が表示されるので、「詳細設定」タブに移動してください。途中で「詳細」タブを確認してもOKですが、あまり神経質にならず、目的の設定を見つければ十分です。
次に、「高度な設定(Advanced)」タブをクリックします。ここがポイントです!通常、「Network Address(ネットワークアドレス)」や「Locally Administered Address(ローカル管理アドレス)」といった項目が表示されているはずです。もし見つからなければ、そのアダプターはこの方法ではMACアドレスの変更に対応していないか、ドライバーの更新が必要です。
該当項目を見つけたら、「値(Value)」の欄に、新しいMACアドレスを入力します。12桁の16進数で、「A1:B2:C3:D4:E5:F6」や「A1-A2-C3-D4-E5-F6」のように入力します。インターネットのMACアドレス生成ツールを使ったり、ランダムに生成したりしてもOK。ただし、偽造や無効なアドレスを使うと通信に支障をきたす場合があるので注意してくださいね。
入力が終わったら、「OK」をクリックして設定を保存します。MACアドレスの変更は、パソコンを再起動すると有効になりますが、急ぎの場合は次のコマンドを使ってネットワークアダプターを一時的に無効化・有効化することも可能です:
netsh interface set interface "Wi-Fi" admin=disable
netsh interface set interface "Wi-Fi" admin=enable
「Wi-Fi」の部分は、実際に使っているネットワークアダプターの名前に置き換えてください。名前を間違えると動作しません。これらのコマンドを実行した後、一度パソコンを再起動したほうが確実ですが、そうでなければ設定が反映されやすくなります。最後に、ipconfig /all
をコマンドプロンプトで打ち込み、「Physical Address(物理アドレス)」欄に新しいMACアドレスが正しく反映されているか確認しましょう。もし問題があれば、元のアドレスに戻すことも簡単です。
Windows 11でMACアドレスを変更する時のプロのヒント
いくつかのポイントを押さえておきましょう。まず、管理者権限が必要です。設定変更には権限が必要なので、「スタートメニュー」を右クリックして、「管理者として実行」を選ぶのも良いでしょう。
変更前に、元のMACアドレスを控えておくのもおすすめです。コマンドプロンプトで getmac /v /fo list
と入力すれば、現在のMACアドレスが一覧表示されます。万が一失敗しても元に戻せる安心の備えです。
また、MACアドレスの候補として多くの専門家は、マルチキャストや予約済みの範囲を避けることを推奨しています。既に使われているアドレスを選んでしまうと、ネットワークに支障をきたす可能性があります。より便利な方法としては、専用のスクリプトや第三者製のツールを使う手もあります。有名な「Technitium MAC Address Changer」などを使えば、より手早く確実に変更可能です。
よくある質問(FAQ)
MACアドレスは何を意味しますか?
MACアドレスは、ネットワークインターフェースカードの「指紋」のようなものです。同じネットワーク上でデータやり取りをする際に、各デバイスを一意に識別するために使われます。
なぜMACアドレスを変更したいのですか?
プライバシー保護やネットワークの動作確認、あるいは制限を回避したいときに役立ちます。場合によっては、トラブルシューティングの一環として、他の端末になりすます目的で使うこともあります。
MACアドレスの変更は合法ですか?
ほとんどの場合、合法です。ただし、不正行為の隠れ蓑として使うのは避けましょう。節度を守れば問題ありません。
MACアドレスを変えるとインターネット接続に支障は出ますか?
場合によっては一時的に接続不良になることもありますが、多くの場合は再起動やコマンドでの設定変更で解決します。netsh
コマンドを活用しましょう。
現在のMACアドレスはどうやって確認できますか?
コマンドプロンプトを開き、ipconfig /all
を入力します。表示される「物理アドレス」をチェックすれば今のアドレスがわかります。万が一、元に戻したいときのために控えておくと安心です。
まとめ
Windows 11でMACアドレスを変更するのは思ったより簡単です。プライバシー保護やネットワークのトラブル解決にも役立ちます。手順通りに進めて、以前の設定もバックアップしておけば安心。デジタル環境を上手に操る一助になれば幸いです。ちょっとした工夫で、より快適なネット環境を作りましょう!
確認リスト:
- デバイスマネージャーを開く
- ネットワークアダプターに進む
- 対象のアダプターを選択
- 「プロパティ」を開き、「高度な設定」タブへ
- 新しいMACアドレスを入力
- 保存して再起動、またはアダプターの再起動