Windows 11のパソコン間でファイルを移動させるのは決して難しい作業ではありませんが、選択肢が多すぎて迷ってしまうことも。小さな書類や大容量の動画ファイル、もしくは丸ごとのバックアップなど、目的に応じた最適な方法を選びましょう。こちらは実用的な手段をいくつか紹介し、少し変だと感じたときのコツも解説します。
Windows 11でのパソコン間ファイル転送方法
写真一枚だけならともかく、大きなメディアライブラリや複数ファイルの移動も、これらの方法で基本はOK。古くからの定番から少しだけ技術的なものまでありますが、どれも大体うまくいきます。
方法1:USBメモリを使う(王道のやり方)
まず、USBメモリをソースのPCに挿します。ファイルをドラッグ&ドロップでコピー、これだけです。あとは安全に取り外して、ターゲットのPCに挿入し、コピーしたファイルを展開しましょう。簡単ですよね?
USBメモリは、小~中規模のデータの持ち運びに便利です。インターネット不要で気軽に使えます。ただし、転送速度はドライブ性能次第。USB 3.0やThunderbolt対応なら大容量ファイルもサクサクです。もしちょっとこだわるなら、Windowsのエクスプローラーから右クリックしてコピー→貼り付けも使えます。
方法2:クラウドサービス(Google DriveやOneDriveなど)
まずはPC Aからクラウドにアップロードします。その後、PC Bにログインして、ダウンロードすればOK。リモートでも簡単にファイルを移動できて便利です。どこからでもアクセスできるのがポイントです。
特にインターネット速度に問題がなければ、多くの人にとっては安全な選択肢。大きなファイルはアップロードやダウンロードに時間がかかることもあるので、気をつけてくださいね。無料プランの場合、ストレージの容量制限も意識しておきましょう。
方法3:ローカルネットワーク(Wi-Fiで共有)
両方のPCが同じWi-Fiに接続されていれば、フォルダーを共有できます。共有したいフォルダーを右クリックして アクセスの許可 > 特定のユーザー を選び、ユーザーや Everyone(全員)を設定します。もう一方のパソコンからは、エクスプローラーの ネットワーク から共有フォルダーにアクセス可能です。
大きなファイルの移動や、ケーブル不要の手軽さが魅力です。設定さえ済ませれば、あとは数クリックで準備完了。設定次第で、瞬時に共有できる場合も多いです。必要に応じて、設定 > ネットワークとインターネット > 共有オプションから詳細設定を調整しましょう。
方法4:Bluetooth(小さなファイルやちょっとした送信に)
両方のPCでBluetoothをオンにし、ペアリングします。あとは ファイルの送信 機能を使って、ファイルを選び送ります。速度はあまり速くありませんが、小さなファイルなら意外と信頼性があります。
ただし、Bluetoothは接続が不安定になることもあるので、何度か試す必要があるかもしれません。設定は、 設定 > デバイス > Bluetoothとその他のデバイス から行えます。
方法5:データ転送ケーブルを使う
専用の転送ケーブル(USB-to-USBやThunderboltケーブル)を持っているなら、両方のPCをケーブルでつなぎます。付属ソフトウェアや、Windows標準の Windows 転送ツール などを使用します。案内に従えば、直接安全にデータをコピー可能です。
大量のデータを高速に移動したい場合は、最も安定した方法です。ただし、データ用に設計されたケーブルを使うことと、ドライバーや設定を正しく行うことがポイントです。初めての場合、接続認識しないことや設定変更が必要になるケースもあるので注意してください。再起動やドライバーのインストール後に動作確認も忘れずに。
Windows 11でのファイル転送のコツ
- 大容量ファイルは 7-Zip やWinRARなどで事前に圧縮しておくと、移動もスムーズに。時間も節約できます。
- Windowsやソフトウェアは最新の状態にアップデートを。古いドライバーやアプリが原因でトラブルになることもあります。
- 転送前にウイルススキャンを行うと安心です。未知のソースからのファイルは特に注意しましょう。
- クラウド利用時は容量制限を忘れずに。無料プランには上限があります。
- 繰り返しの転送や大規模な作業には、ホームネットワークやNAS(ネットワーク接続ストレージ)を設定しておくのもおすすめです。
よくある質問
大容量ファイルを素早く移動するには?
データ転送ケーブルやローカルWi-Fi共有が、USBドライブやクラウドより早くて確実です。数ギガバイトのデータも快適に移せます。
クラウドストレージは敏感情報の保護に安全ですか?
暗号化されたサービス(OneDriveやGoogle Drive)なら比較的安全です。ただし、さらに安心したい場合は、ファイルを事前に暗号化しておくのも手です。セキュリティ対策は常に意識しましょう。
Windows 10からWindows 11へのファイル移動も可能ですか?
もちろん。ほとんどの方法は、Windows 10と11の両方で問題なく使えます。互換性は高いです。
USBメモリが認識されない場合は?
別のUSBポートに差し込むか、 ディスクの管理 (diskmgmt.msc) で認識されているか確認してください。ドライバーやフォーマットの問題が原因かもしれません。
初心者に最適な方法は?
断然USBメモリです。挿してコピーして抜くだけ。面倒な設定も不要です。
手順のまとめ
- USBドライブを使う
- クラウドサービス経由で転送
- ローカルネットワークを使う
- Bluetoothでちょっとした送信
- 急ぎならデータ転送ケーブルを使う
まとめ
結局、Windows 11のパソコン間のファイル移動は、自分の状況に合った方法を選ぶのが一番です。大量かつ高速な転送ならケーブルやネットワークが最適。気軽さやリモートアクセスならクラウドがおすすめです。いずれの方法でも、バックアップは忘れずに。安全第一で作業しましょうね。ちょっとしたコツが役に立つこともありますから。
何かの役に立てば幸いです。ファイル移動、うまくいきますように!