Windows 11の「究極のパフォーマンス」モードを有効にすると、重たい作業やゲーム、動画編集などでPCの性能を最大限に引き出すことができます。遅延をできるだけ減らし、ギリギリのパフォーマンスを追求するための設定です。ただし、その分バッテリーの持ちが悪くなるため、必ず電源に接続した状態で行うのがおすすめです。
Windows 11で「究極のパフォーマンス」を有効にする手順
いざ、「究極のパフォーマンス」モードをオンにしたいときのポイントをご紹介します。実はこの設定、見つけにくい場所に隠されていることも多いです。基本的には、「電源設定」に入り、該当のプランを見つけて切り替えるだけです。
Step 1: 電源設定を開く
「スタート」ボタンを右クリック、またはWin + Xを押して、「電源オプション」を選びます。もしくは、設定 > システム > 電源とバッテリーからアクセス可能です。検索バーに「電源」と入力すれば、すぐに見つかることも。ここでは基本の電源プランが表示されるだけですが、まだこれだけでは十分ではありません。
Step 2: 高度な電源設定へアクセス
「追加の電源設定」をクリックします。これは画面の右側や下部にあるリンクです。これをクリックすると、従来のコントロールパネルの電源設定画面が開きます。複数のプランや詳細設定が見られる場所です。
Step 3: 追加のプランを表示させる
「追加のプランを表示する」をクリックしましょう。Windowsは標準では一部の高性能プランを隠しているためです。実際、「究極のパフォーマンス」プランも最初は見えていないこともあります。これを表示させるための設定です。
もしこの段階でも見つからない場合は、コマンドプロンプトやPowerShellを使って手動で追加する必要があります。後述しますのでそちらも参考にしてください。
Step 4: コマンドラインを使って「究極のパフォーマンス」を有効にする(隠れている場合)
表示されていない場合は、コマンド一発で追加できます。管理者権限のPowerShellを起動します(Win + Xを押し、「Windows PowerShell(管理者)」を選択)。そして、次のコマンドを入力してください:
powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749b83e
このコマンドは、「究極のパフォーマンス」プランを複製し、選択肢に追加します。一旦実行したら、電源設定の画面を更新(リフレッシュ)してみてください。これでプランの一覧に見えるはずです。
環境によっては一度で表示されないこともあります。その場合は再起動や設定の再確認をしてみましょう。
Step 5: プランを選択して適用
「究極のパフォーマンス」が見えたら、それを選択し、「適用」をクリックします。システムが切り替わり、特に負荷の高いアプリを動かしているときにパフォーマンスの違いを実感できるでしょう。シンプルだけど効果抜群です!
Windows 11で「究極のパフォーマンス」を有効にするコツ
- 必ず電源につないで行うこと。バッテリー駆動だと性能が制限されたり、すぐに電源落ちになったりします。
- 温度管理も重要。ハイパフォーマンスモードはハードウェアに負荷をかけるため、過熱には注意しましょう。
- GPUやチップセットのドライバーは最新のものにアップデートしておくと安定性が増します。
- ハイエンドデスクトップやワークステーション向きの設定です。スペックがギリギリのPCには向きません。
- 設定変更後、不具合や動作の変化があればバックアップを取っておくこともお忘れなく。電源プランの変更は稀に不具合を引き起こすこともあります。
よくある質問
究極のパフォーマンスモードとは何ですか?
遅延を最小限に抑えつつ、ハードウェアのレスポンスを最大化するための電源プランです。ゲームや重たい作業に最適で、「少しでも速く動かしたい」というときに役立ちます。
全てのWindows 11対応PCで使えますか?
いいえ。高性能なPCに限られます。ノートパソコンや古いモデルでは利用できなかったり、不安定になる可能性もあります。
バッテリーの持ちが悪くなりますか?
当然です。デスクトップや電源に接続したノートパソコン以外ではおすすめできません。バッテリーの消費が激しくなる点は覚えておきましょう。
元の電源プランに戻すことはできますか?
もちろん。設定メニューから別のプランに切り替えるだけです。Windowsはとてもわかりやすくなっています。
今、究極のパフォーマンスが有効かどうか確認したいのですが
「電源とバッテリー」設定に戻り、現在のプランを確認してください。「究極のパフォーマンス」が選択されていればOKです。
まとめ
- 電源設定を開く
- 「追加の電源設定」に進む
- 必要に応じて、もう一度プランを表示させる
- 隠れている場合はPowerShellで追加してみる
- 「究極のパフォーマンス」を選択して切り替える
これで少しでも作業効率がアップするかもしれませんね。Windowsはどうしてこうも複雑なのか…とも思いますが、一度設定してしまえば、特にゲームやCPU負荷の高い作業では違いを実感できるはずです。あとは電源接続を忘れずに。設定の反映には再起動や再度メニューから選択し直す必要がある場合もあるので、焦らずに試してみてください。