Windows 11からMicrosoft Edgeをアンインストールしようとすると、「OSに標準搭載されているシステムアプリを削除する」のと似たような感覚で、少し戸惑うかもしれません。EdgeはOSに深く組み込まれているため、ちょっと奇妙に感じることもありますが、実はやり方さえ知っていれば可能です。実行すべきコマンドや、その場所さえ押さえておけば、意外と簡単に取り除くことができます。ただし、Windowsのアップデート後に再びインストールされてしまったり、システムの一部の機能が予期せずEdgeに依存している場合もあるため、「できるだけクリーンな環境にしたい」と思う方には役立つでしょう。この作業は1クリックでは完結しません。管理者権限のあるコマンドプロンプトを利用し、慎重に進める必要があります。とはいえ、一度完了すれば、Windowsがすっきりとし、システムの管理権が取り戻せるのです。
Windows 11からMicrosoft Edgeを削除する手順
この作業は、EdgeがWindowsの内部に深く組み込まれているため、コマンドプロンプトを使う必要があります。正しいコマンドを実行すれば、Edgeを完全に削除できます。ただし、システムファイルに手を加えるため、慎重に進めてください。コマンドを実行すると、Edgeのアイコンが消え、場合によってはレジストリエントリの整理も行われ、よりスピーディで軽快な動作になることもあります。環境によってはスムーズに進むこともあれば、再起動や複数回の試行が必要になる場合もあります。何はともあれ、Edgeの常在にうんざりしている方にはおすすめの方法です。
まずはEdgeのバージョン番号を確認
アンインストールコマンドを実行する前に、対象のEdgeのバージョン番号を確認しましょう。バージョンによって実行ファイルのパスが異なるためです。ファイルエクスプローラーで C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application にアクセスします。そこにバージョン番号の名前が付いたフォルダが並んでいます。Microsoftはさまざまなアップデートをこっそりと忍び込ませているので、複数のフォルダをしっかり確認しましょう。なお、ARMなどの異なるアーキテクチャを使っている場合は、パスが少し変わることもあります。
ちなみに、一部のPCではこのフォルダが見えない場合もあります。それは、Edgeを手動でインストールしたり、最近アップデートしたりしていなかった場合です。そういった場合、フォルダが隠れていることもあるので気を付けましょう。
管理者権限でアンインストールコマンドを実行する
「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。スタートメニューを右クリックして、「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択してください。管理者権限がないと、コマンドは正しく動作しません。開いたら、次のコマンドを入力します。version_number
には先ほど確認したバージョン番号を入れてください。
C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\version_number\Installer\setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
このコマンドは、Edgeをシステムレベルで強制的にアンインストールするものです。理由は明確ではありませんが、一部の環境では設定画面からの操作より確実に動作します。成功すればEdgeのアイコンが消え、時間によってはレジストリの不要な項目も整理され、より軽快な動作になる場合があります。ただし、アップデートや再インストールによって失敗することもあるため、そんなときはPCを再起動してからもう一度試すと良いでしょう。
期待される結果と注意点
コマンドを実行すると、「処理中」などのメッセージが表示されるはずです。正しく進めば、Edgeはシステムから姿を消します。ただし、一部のWindowsバージョンでは、アップデートによって自動的にEdgeが再インストールされる可能性もあります。そのため、「また再び出てきた!」って思ったときには、不安な場合はバックアップやスクリプトを準備しておくと安心です。また、Edgeを完全に排除したい場合は、特定のアップデートをブロックしたり、サードパーティのツール(例:Winhance)を使ったりすると良いでしょう。ただし、システムファイルに手を入れる作業はリスクも伴いますので、ご注意ください。
Microsoft EdgeをWindows 11からアンインストールするためのコツ
- バージョン番号は正確に確認してください。パスが間違っているとエラーになります。
- 必ず管理者権限で実行してください。権限がないと動きません。
- エラーが出た場合は、PCの再起動を試してからもう一度やってみてください。Windowsはしばしば予想外の動きをします。
- ブックマークや設定、システムのスナップショットを取っておくと安心です。
- アップデートによってEdgeが復元されたり修復されたりすることもあるため、Windowsアップデートの設定も確認しましょう。
よくある質問
後からもう一度Edgeをインストールしたくなったら?
もちろん、公式のMicrosoftサイトから再びダウンロードしてインストールすればOKです。面倒なことはありません。
Edgeのアンインストールは安全ですか?
基本的には安全です。ただし、Windowsと深く結びついているため、一部の機能に影響が出る場合もあります。それでも、多くのユーザーは問題なく削除できているケースが多いです。
ChromeやFirefoxなど他のブラウザに影響しますか?
いいえ、Edgeをアンインストールしても他のブラウザには影響しません。普段使っているブラウザをそのまま使い続けられます。
コマンドがうまく動かないときはどうしたらいい?
バージョン番号やパスの入力ミスに注意してください。最初の試行後にPCを再起動すると改善することもあります。どうしても動かない場合は、より高度な方法やサードパーティツールを検討しますが、操作には十分注意してください。
まとめ
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application内のバージョン番号を確認
- 正しいバージョンを使ってアンインストールコマンドを実行する
おわりに
この方法は一発で完結しないため、不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、手順をしっかり守ればEdgeを完全に削除でき、システムの管理や容量の節約につながります。ただし、Windowsのアップデートによって再インストールされることもあるため、必要に応じて繰り返し行う必要があります。それでも、ある程度のコントロールを取り戻すには効果的な方法ですし、何よりちょっとした達成感も味わえます。困っている人の助けになれば幸いです。