Windows 10とWindows 11をデュアルブートする方法:ステップバイステップガイド

Windows 10とWindows 11をデュアルブートに設定する方法

Windows 10とWindows 11を同じパソコンにインストールして切り替えるのは少し手間がかかりますが、その分使い勝手が格段に広がります。安定性重視のWindows 10と、最新の機能満載のWindows 11を必要に応じて使い分けることができるのです。やり方は、まずハードドライブのパーティションを分割し、Windows 11のインストールファイルをダウンロードして、最後にブートマネージャーの設定を調整して、起動時に選択できるようにするだけ。全ての作業は少しの準備と慎重さがあれば難しくありません。Windows 11を試してみたいけど、完全に乗り換えるのはちょっと…という人にもぴったりの方法です。

準備段階:データのバックアップ

大事なファイルを失わないためには、まずバックアップを取るのが基本です。実際、パーティションの操作やインストールの途中で誤ってドライブをフォーマットしてしまった経験もありますよね。だからこそ、重要な書類や写真は外付けハードやクラウドストレージに保存しておきましょう。万が一操作ミスやトラブルでうまくいかなかった場合でも、大切なデータは無事に守られています。

Windows 11用の空き領域確保

次に、メインドライブを縮めてWindows 11のための空きスペースを作ります。これには、まずディスクの管理を開きます。スタートメニューを右クリックしてディスクの管理を選ぶか、Win + Xキーを押してメニューから選択してください。Cドライブを右クリックして、ボリュームの縮小を選択します。50GB以上の空き容量を確保するのが理想です。後々アプリを追加したり、データを保存したりする余裕も考えて、多めに確保しておくと安心です。これによりドライブの混乱を避け、後の作業もスムーズに進みます。

Windows 11用インストールメディアのダウンロード

次に必要なのは、Windows 11のインストールメディアです。Microsoftが提供しているメディア作成ツールを公式サイトから入手しましょう。ダウンロード後は、MediaCreationTool.exeをダブルクリックして実行します。おそらくC:\Users\ユーザー名\Downloadsの中にあります。画面の指示に従って、ブート可能なUSBドライブを作成します。容量は最低8GB以上のUSBメモリを使うと便利です。また、USBはFAT32フォーマットにしておくのをお忘れなく。

ちなみに、USBドライブのドライブレターを確認したい場合は、エクスプローラーを開いてPCの下に表示されているドライブ一覧から見てください。

新しいパーティションへのWindows 11のインストール

USBドライブの準備ができたら、PCを再起動してUSBから起動します。そのためには、起動時にDeleteキーやF2キーを押してBIOS/UEFI設定に入ります。ブート順序の設定に進み、USBドライブを最優先に設定してください。設定後に保存して再起動し、Windowsインストール画面へ進みます。ここではカスタム:Windowsのみをインストールする(詳細)を選びます。さきほど作成した空きパーティションを選択し、インストールを進めてください。たとえばドライブ3の未割り当て領域や類似の表記になっていることがあります。間違えずに確認しましょう。インストールは少し時間がかかりますが、完了すればPCは再起動します。ただ、ここではまだブートメニューは表示されません。

起動時のOS選択メニューの設定

Windows 11のインストールが終わったら、次は起動時に両方のOSを選べるように設定します。コマンドプロンプト(管理者権限)を開きます。cmdと検索し、見つけたら右クリックで管理者として実行を選びます。そして、以下のコマンドを入力します:

bcdedit /v

これで現在のブートエントリーが一覧表示されます。もしWindows 11が出てこなかったら、次のコマンドで新しいエントリーを作成しましょう:

bcdedit /copy {current} /d "Windows 11"

このコマンドを実行すると、新しい識別子(GUIDのような文字列)が生成されます。次に、これを適切なデバイスとパスに設定します:

bcdedit /set {新しいGUID} device partition=ドライブレター:
bcdedit /set {新しいGUID} path \Windows\system32\winload.exe

コマンド入力に不安があれば、EasyBCDというツールを使うのも手です。GUIで簡単にブートエントリーを管理できるので、コマンドに自信がなくても安心です。こちらからダウンロード可能です:https://neosmart.net/EasyBCD/

これらの設定を終えたら、PCを再起動します。起動時に選択肢のメニューが表示され、Windows 10とWindows 11を切り替えられるはずです。意外とシンプルです!

デュアルブートをスムーズに行うためのコツ

まず、ハードウェアがWindows 11に対応しているかを確認しましょう。MicrosoftのPC正常性チェックを使えば簡単です。次に、両方のOSのドライバーを最新版に更新しておくと安心です(デバイスマネージャーを活用)。さらに、BIOS/UEFI設定でSecure Boot(セキュアブート)TPM 2.0が有効になっているか確認してください。これが有効だと、セキュリティ面も安心です。最後に、設定更新とセキュリティからシステムの最新状態を保つことも忘れずに。

定期的なバックアップも忘れずに行うのが鉄則です。ファイル履歴やサードパーティのバックアップツールを利用して、大事なデータを守りましょう。

よくある質問

ノートパソコンでもWindows 10と11のデュアルブートは可能ですか?

はい、ハードウェアが要件を満たしていれば問題ありません。手順は基本的に同じです。

デュアルブートの設定は安全ですか?

適切に行えば基本的には安全です。ただし、パーティション操作やインストール作業中は慎重に。誤って別のドライブを消してしまわないように注意してくださいね。

各OSにどのくらいのストレージを確保したら良いですか?

最低50GBは確保したいところです。多めに取っておけば、アプリや大きなファイルも安心して保存できます。

デュアルブートはパフォーマンスに影響しますか?

基本的には一つのOSだけ動作しているので、パフォーマンス低下はありません。ただし、ハードウェアが両OSに対応できる性能であることが前提です。

あとからどちらかのOSだけに切り替えたり、削除したりできますか?

もちろん可能です。不要なOSのパーティションを削除したり、ブートマネージャーから除外したりできます。EasyBCDなどのツールを使うと、より簡単に操作できます。

重要なステップのまとめ

  • 全データのバックアップを忘れずに!
  • ディスク管理を使ってWindows 11用のパーティションを作成
  • メディア作成ツールでインストールメディアを準備
  • BIOS/UEFIを設定してUSBから起動
  • 作成したパーティションにWindows 11をインストール
  • ブートマネージャーやEasyBCDを使って起動時のOS選択を設定

Windows 10と11のデュアルブートは一見難しそうに見えますが、きちんと段取りを踏めば意外とシンプルです。両方の長所を活かして快適な環境を作るには、ひとつひとつ慎重に進めること。バックアップを怠らず、細かい部分も確認しながら進めると、トラブルを未然に防げます。少しの工夫と準備で、新しい世界が開けるかもしれませんよ。焦らず、楽しみながら頑張ってください!