DellのWindows 11搭載ノートやタブレットでタッチスクリーンを有効にするのは、意外と簡単な作業ではありません。どこを確認すればよいか分からないと、少し手間取ることも。通常はデバイスマネージャーを開いて操作しますが、それだけでは不十分な場合も。特にハードウェアが正しく認識されていないときは、ドライバーの更新や再インストール、さらにはBIOS設定の確認も必要になることがあります。実際に効果的だった方法を、試行錯誤を交えて紹介します。
Dell Windows 11でタッチスクリーンを有効にする方法
まず目標は、Windowsにあなたのタッチスクリーンが正しく認識されることです。単純にデバイスマネージャーで有効にするだけで解決することもありますが、それだけではダメなときも。ドライバーの更新や再インストール、場合によってはBIOS設定の調整が必要になることもあります。具体的な方法は次の通りです。
方法1:デバイスマネージャーでタッチスクリーンを有効にする
最初に確認すべきポイントです。Windowsはときどき、通知なしにタッチ機能を無効にしていることがあります。手順は次の通りです:
1. スタートメニューを開き、デバイスマネージャー
と入力してEnterキーを押す。
2. 表示された一覧から ヒューマンインターフェースデバイス を探す。モデルによっては サウンド、ビデオ、ゲームコントローラー の下に隠れている場合もあります。見つけるのに少し手間取ることもあるので根気よく探しましょう。
3. HID準拠のタッチスクリーン を見つけたら、それを右クリック。もし無効になっていたら、デバイスを有効にする のオプションが出るはずです。それをクリックしてください。既に有効になっている場合は、ドライバーの問題や、Windowsが再起動後に自動的に有効化を忘れている可能性もあります。
4. 役立ちポイント:もしオプションがグレーアウトしている場合、ドライバーが壊れているか抜けている可能性があります。その場合は ドライバーの更新 を選択するか、Dellのサポートページから適合するドライバーを入手しましょう。新しいドライバーの配布によって問題が解消されることもあります。
この手順は、デバイスが有効になっていなければWindowsがタッチ入力を受け付けないためです。設定を有効にした後、確実に反映させるには再起動もおすすめします。
方法2:Windows 11の設定からタッチスクリーンの状態を確認
デバイスマネージャーで有効になっていても、Windows側で無効になっている場合もあります。その場合は設定から確認しましょう。
1. 設定 → Bluetooth とデバイス → タッチ に進む。
2. 指を使ったポイント操作を有効にする という項目があれば、それがオンになっているか確認。もしオフになっていたらオンに切り替えましょう。アップデートやトラブルシューティング中に誤ってオフになることもあります。
3. ※すべてのDellモデルでこの設定が表示されるわけではありません。もし見つからなくても気にせず、Windowsの動作は自動的に改善されることもあります。
方法3:BIOS設定を確認・調整(必要に応じて)
それでも解決しない場合は、BIOS設定を見直す必要があります。特に、ハードウェア側でタッチ入力が無効になっているケースです。
1. パソコンを再起動し、起動中に F2 や Deleteキーを押してBIOS/UEFI設定に入る。
2. 内蔵デバイス設定や類似のセクションに進み、「タッチスクリーン」や「入力デバイス」の項目を探す。
3. もし無効になっていたら、これを有効化。一度保存してBIOSから退出しましょう。
※モデルによって操作や設定項目は異なるため、必ずしもこの手順が該当しない場合もあります。ただし、特定のDell機種では、BIOS設定の調整がハードウェアの認識と動作改善に役立つことがあります。
なお、BIOS設定とドライバーが最新になっているのにタッチが反応しない場合、ハードウェアの故障やドライバーの破損の可能性もあります。また、一部の環境ではWindows自体がデバイスを認識していないこともあるため、その場合は次の方法に進みます。
方法4:ドライバーの手動更新または再インストール
デバイスマネージャーやBIOS設定を確認・調整しても解決しない場合は、ドライバーの更新がおすすめです。Dellの公式サポートサイトには、モデルに合った最新ドライバーが用意されています。既存のドライバーをアンインストールしてから最新のものをインストールするのも効果的です。
1. デバイスマネージャーで HID準拠のタッチスクリーンや関連デバイスを右クリックし、デバイスのアンインストールを選択。
2. PCを再起動すると、Windowsが自動的にドライバーを再インストールします。もし認識されても動作しない場合は、Dellサポートページから最新のドライバーをダウンロードしてインストールしましょう。
3. さらに、PowerShellや管理者権限のコマンドプロンプトから DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
や sfc /scannow
を実行すると、システムファイルの破損を修復できることもあります。これにより、タッチ認識が改善される場合もあります。
※インテルやSynapticsなど特定のドライバーに依存しているモデルもあるため、古いドライバーを一旦削除してクリーンインストールすることで改善されることもあります。
これで解決のはず!
以上の手順を踏めば、多くの場合はタッチスクリーンが正常に動き始めるはずです。最後にシステムを再起動して、Windows Updateも併せて実行すると良いでしょう。ドライバーや設定変更の後には再起動を行うことで、確実に反映されやすくなります。中には、システムアップデート後にタッチが動き出した例もありますし、手動のドライバーインストールやBIOS設定の調整が必要な場合もあります。焦らずじっくり調整してみてくださいね。