古いiPodからWindows 11のパソコンに音楽を取り込むのは意外と簡単そうに思えるけれど、実際にやってみるとちょっと手間取ることも。例えば、あれこれ設定している最中に「デバイスが認識されません」と表示されたり、音楽ファイルがどこかに隠れて見つからないこともあります。でも、ちょっとしたコツを知っていれば、面倒な手順を踏まずに済ませることも可能です。
古いiPodからWindows 11のパソコンへ音楽を移す方法
これはiTunesを使った同期や特殊なツールを使う方法ではなく、フォルダーを直接開いてファイルを手動でコピーするやり方です。ちょっと奇妙に感じるかもしれませんが、システムによってはiPodを接続したときに「リムーバブルドライブ」として認識されるかどうかは微妙なところです。そこで、普通にうまくいくやり方をご紹介します。
ステップ1:iPodを接続して認識させる
信頼できるUSBケーブルを使いましょう。できればiPodに付属した純正のものを選びます。USBポートに差し込み、iPodの電源が入っていることを確認してください。Windowsから「デバイスが接続されました」の通知が出るはずです。何も表示されなかったり、「不明なデバイス」と表示された場合は別のUSBポートやケーブルを試してください。古いハードウェアは認識されにくかったり、Windows側の問題もありますからね。
一部の設定画面では、設定>デバイスからUSBデバイスに表示されているか確認してください。表示されていなければ、Windowsが正しく認識していない可能性があります。ドライバーの問題かもしれません。
ステップ2:隠しファイルを表示させる
エクスプローラー(タスクバーのフォルダアイコン)を開き、上部の表示タブをクリックして、隠しアイテムにチェックを入れます。これで隠しフォルダ内のファイルも見えるようになります。普通のiPodはファイルが見えないようになっていることが多いので、これを有効にしましょうね。
ただし、古いiPodや特定のWindowsバージョンを使っていると、隠しファイルがなかなか見つからない場合もあります。その場合は、デバイスマネージャーから該当のデバイスのプロパティを確認してみてください。ユニバーサルシリアルバスコントローラーを展開し、iPodが登録されているか、ドライバーの状態に問題がないかチェックしましょう。必要に応じてドライバーのアップデートも試してください。
ステップ3:音楽フォルダーを見つける
エクスプローラーに表示されたiPodはリムーバブルドライブとして認識されています。ダブルクリックして開き、その中のiPod_Controlフォルダを探します。その中にあるMusicフォルダがいよいよの本番場所です。見た目はランダムな文字列や意味不明なファイル名かもしれませんが、そこに音楽ファイルがまとまっています。
コツ:フォルダ名が隠されていたり変更されている場合もありますが、多くはこの場所にあります。見つからないときは、「隠しファイルを表示」設定を再確認しましょう。
ステップ4:音楽ファイルをコピーする
あとは音楽ファイルをすべて選択し(ファイル名はランダムだったりメタデータが入っていないかもしれません)、右クリックして「コピー」を選びます。そして、あらかじめ用意したパソコンの好きなフォルダーに貼り付けて整理しましょう。ドラッグ&ドロップでも良いですし、Ctrl + C / Ctrl + V のショートカットも便利です。とにかく大量になることもあるので、少し時間がかかることも覚悟しておきましょう。
ただし、ファイルのタグ情報(アーティスト名やアルバム名)は自動で保存されません。後からタグ編集ソフト(例えばMP3Tagなど)を使って修正する必要があります。ファイル名が文字化けしていたり、数字だけの名前になっていることもありますが、その場合は整理や修正を行ってください。そして、古いiPodの場合、ファイルが破損しやすかったり、コピーできないファイルもありえますので注意しましょう。
古いiPodからWindows 11に音楽を移すための便利なコツ
- iPodの充電を忘れずに。途中で切断されると面倒です。
- 念のためバックアップも取っておくのがおすすめです。古いiPodは調子を崩しやすいですからね。
- WindowsやiTunesは最新バージョンにしておきましょう。デバイスの認識トラブルの回避につながります。
- 手作業のコピーが面倒な場合は、iPod Music Transferなどのサードパーティ製ツールを使ってもOKです。ただ、結局は昔ながらのやり方が確実なこともあります。
- パソコンでの整理やファイル名の改名も後から行うと便利です。
よくある質問
iPodからプレイリストごとパソコンに移せますか?
直接的には難しいです。ファイルはありますが、プレイリストは別に保存されているため、コピーした後に手動で再作成する必要があります。プレイリストの情報は自動的に移りません。
iTunesは必要ですか?
必須ではありません。iTunesはデバイスの認識や接続管理に役立ちますが、エクスプローラーで直接コピーするだけなら不要です。ただし、よりスムーズに管理したい場合や買った音楽を同期したいときは、使用をおすすめします。
WindowsがiPodを認識しない場合はどうすれば良いですか?
まずは別のUSBポートやケーブルを試してください。次に、デバイスマネージャーから該当のデバイスのドライバーをアップデートしましょう。認識されないデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選びます。PCとiPodの再起動も効果的です。どうしてもダメな場合、古いiPodは最新のWindowsでは認識されにくいこともあります。
購入したiTunes曲はまだ移せますか?
はい。Apple IDで認証済みで、かつ以前にダウンロードまたは購入済みの楽曲なら、移すことが可能です。iTunesで「アカウント」>「認証」>「このコンピュータを認証」をしておきましょう。
アーティスト名やアルバム情報はそのまま維持されますか?
自動では難しい場合が多いです。ファイル名だけが残ったり、メタデータが抜け落ちている可能性もあるため、整理したい場合は後から手動で入力し直す必要があります。
まとめ
- iPodを接続し、認識させる
- エクスプローラーで隠しファイルを表示させる
- iPod_Controlの中のMusicフォルダへ進む
- 音楽ファイルを選んでコピー
- パソコンの好きな場所に貼り付け、後で整理
少しでも役立つと良いですね。音楽ライブラリーは長い付き合いの大切な友達です。データの移行はちょっとした作業ですが、コツコツやればきっとうまくいきます。コーヒーブレイクとともに、焦らずやってみましょう。