最初はちょっと敷居が高いと感じるかもしれませんが、実際には「どこを調整すれば良いか」「何に注意すればいいか」を知っていれば、意外と簡単にできる作業です。私自身も最初は「PCが壊れるんじゃないか」とビクビクしながら挑戦しましたが、ほんの少し設定を変えるだけで、問題なく動かせることがわかりました。もちろん、Windowsはハードウェアのチェックに厳しいため、TPMやCPUの互換性などに引っかかる場合があります。そこで大事なのは、安全にハードウェアチェックをバイパスして、サポート外のCPUやハードウェアでもWindows 11をインストール・起動できるようにすることです。ただし、安定性に欠けることもあるので、事前のバックアップは忘れずに。
サポート外のCPUにWindows 11をインストールする方法
方法1:レジストリを編集してCPUチェックを回避する
多くの人が試している一般的な方法です。Windowsのインストール中は、特定のハードウェア機能があるかどうかを確認し、なければ途中で弾かれます。そこで、レジストリを編集して、そのチェックを無視させる設定を行います。Microsoftはこの方法を推奨しているわけではありませんが、実際には可能で、設定によっては成功します。重要なのは、インストール前にこの編集を行うこと。レジストリの変更はappraiserres.dllや他のセットアップファイルに保存されますが、USBドライブ上でレジストリを編集したり、インストール途中にコマンドプロンプトから操作したりすればOKです。
レジストリ回避の手順
- Microsoft公式や信頼できるサイトからWindows 11のISOをダウンロードし、Rufus (https://rufus.ie) などのツールでブート可能なUSBメモリを作成します。
- USBドライブをマウント(または開いて)、中の
Sources
フォルダに進む。 - USBのルート直下に
register.bat
などのファイルがあり、必要に応じてインストール中にレジストリを手動で編集します。 - または、インストール中にShift + F10キーを押してコマンドプロンプトを開き、レジストリを直接変更するコマンドを入力します。
- 次のコマンド実行例:
reg add "HKLM\\SYSTEM\\Setup\\MoSetup" /v "AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU" /t REG_DWORD /d 1 /f
これでTPMやCPUの互換性チェックを回避できることがあります。
最初は面倒かもしれませんが、一度やり方がわかると簡単です。ポイントは、Windowsのインストール前に環境からレジストリの変更を済ませること。サードパーティのツール(このWindows 11バイパスツール)を使えば作業を自動化できますが、信頼できる出所のツールを選びましょう。怪しいものは避けてくださいね。
方法2:カスタム版Windows 11やツールを使う
もう一つの手段は、レジストリをいじることなく、ハードウェア制限を解除したカスタムISOやツールを利用するやり方です。コミュニティによる改造版やパッチを施したISOファイルは、MDLフォーラムなどで配布されています。これらはあらかじめハードウェアチェックを飛ばすように設定されたWindows ISOです。リスクは伴いますが、一部の環境では問題なく動作します。ただし、アップデートやマイクロソフトのセキュリティ対策によって正常に動かなくなることもあるので、信頼できる情報源からダウンロードしましょう。
成功のコツ
- インストール時にエラーが出る場合、まずBIOSでセキュアブートを無効にしてください。これが原因の場合があります。
- 最低4GBのRAMと64GB以上のストレージを用意しましょう。これが満たされていないと、サポート外でも動かなくなります。
- インストール後はグラフィックやチップセットのドライバーを更新してください。安定性向上に役立ちます。
- TPMエラーが出る場合、BIOSでTPMを無効にできるか確認したり、ソフトウェアパッチを試してみたりしましょう。
- ブートメディアは信頼性の高いツール(例:Rufus)を使って作成し、不正なファイルが混入しないよう注意してください。
よくある質問(FAQ)
サポート外のハードウェアにWindows 11をインストールしたらどうなる?
基本的には動きますが、公式のサポートやセキュリティアップデートは期待できません。Microsoftによる機能制限やアップデートのブロックもあり得ます。ただ、実験や古いPCの延命には有効な場合もあるので、あらかじめバックアップを取ることをおすすめします。
システムは安定しますか?
保証はありません。サポート外のハードウェアを使うと、動作が不安定になったり、突然固まったりクラッシュしたりすることがあります。結果はケースバイケースです。一部の環境では問題なく動きますが、注意は必要です。
Windows 10に戻すことはできますか?
可能ですが、その前にきちんとバックアップしておくことが前提です。以前のシステムやインストールイメージを保存しておけば、元に戻すのも比較的簡単です。バックアップがないと、何かあったときに復旧が大変です。
レジストリの編集は安全ですか?
自己責任で行う必要があります。間違った編集はシステムの不安定や起動不可になるリスクを伴います。作業前には必ずバックアップを取り、内容を理解してから慎重に行いましょう。
マイクロソフトのアップデートは受けられるの?
保証できません。サポート外ハードウェアでは、アップデートがブロックされたり、制限されたりすることがあります。常に最新の状態にしたい場合は、その点も考慮してください。また、Winhanceなどのツールで調整するのも一つです。
まとめ
- データのバックアップは忘れずに。
- Rufusなどを使ってブート用のUSBを作成する。
- レジストリの編集やカスタムISOを利用してハードウェア制限を回避する。
- USBから起動してWindows 11をインストールする。
- アップデートを適用しつつ、安定性にも注意を払う。
おわりに
この作業は一種のチャレンジです—Microsoftのセキュリティをかいくぐってサポート外のハードウェアにWindows 11を入れる行為ですね。正式にはサポートされていませんが、その分やりがいもあります。万が一に備えて必ずバックアップを取り、安定性にはあまり期待しないでください。それでも、古いPCの寿命延長やいじり心のある人には面白い選択肢です。参考になれば幸いです!